「今さらホットロード…」ついに決まった能年玲奈の出演作に不安の声

nounen1017main.jpg※イメージ画像:『あまちゃん完全版 DVD-BOX3』TOEI COMPANY,LTD

 先月終了したNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で主人公・天野アキを演じた女優・能年玲奈(20)が、来夏公開予定の映画『ホットロード』(三木孝浩監督)に出演することが決定した。同作は80年代に「別冊マーガレット」(集英社)で連載された同名少女漫画が原作で、能年は暴走族の少年・春山に恋心を抱く14歳の少女・和希を演じる。

 朝ドラ後の出演作選びが難航しているといわれていた能年だが、同作は和希が母親への反発から万引きをしたり金髪に染めるシーンもあり、アイドル海女から不良少女への“転身”でアキちゃんのイメージからの脱却を狙うようだ。

 『ホットロード』は大ヒット作でありながら、原作者の紡木たく氏は今まで実写化を拒んできたが、能年にほれ込んだことで「能年さんなら和希役を任せられる」とゴーサインを出した。まさに能年ありきの企画であり、彼女を中心に制作は進んでいくことになる。

「能年の事務所は、異常なまでに次回作選びに慎重になっていました。『あまちゃん』の天野アキのイメージが強くなりすぎたため、このままでは一発屋になってしまうと危惧していたようです。当たり障りのない恋愛ドラマや青春映画のようなオファーも多数あったようですが、すべて蹴ったようですね。今回のオファーは不良少女という全くイメージが違う役柄で、事務所幹部が『ホットロード』世代ということもあり、かなり円滑に進んだようです」(芸能関係者)

 能年の注目度が急上昇した後だけに、かなり期待されている同作だが、先行きを不安視する声も一部では上がっている。

「正直なところ、実写化は今さら…という感が否めません。制作会社や芸能事務所の幹部にちょうど80年代に青春を過ごした世代が多いため、こういった企画が持ち上がったようですが、時代錯誤もいいところ。映画のヒットは若い世代にウケるかどうかがポイントといわれていますが、今の10代や20代が暴走族文化を理解してくれるかどうか。今どき、暴走族なんてギャグにしか映らないのでは…」(映画ライター)

 作品の古さが命取りになる可能性もあるようだが、若い世代の苦悩は普遍的なテーマでもある。監督と脚本家が原作をどう調理するのかが、出来不出来の分かれ目となりそうだ。

 その脚本や演出を生かすためにもキャスティングが重要になってくるが、能年の相手役である16歳の不良少年・春山のキャストについてはまだ発表されていない。しかし、能年の映画出演を最初にスクープした「アサヒ芸能」(徳間書店)によると、三浦春馬(23)、佐藤健(24)、嵐の二宮和也(30)などが春山役の候補になっているという。実年齢よりも原作に忠実な見た目を重視した結果のようだが、いずれのファンからも「春山役はちょっと無理が…」との声が上がっており、春山役のキャストが作品のカギとなりそうだ。

 果たして、映画のヒットで国民的女優への道を駆け上がるのか、アキちゃんのイメージから抜けられずに一発屋になってしまうのか。能年にとって、今後の芸能人生を占う重要な作品になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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