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【フィリピーナのつぶやき】わたしは、あなたに夢中だ!


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※イメージ画像 photo by  I'm No Angel from flickr

 フィリピンパブへ通ったことのある男性の中には、「クラッシュ・ナン・アコ・サ・イヨ」と、言われた経験のある方がいると思う。(わたしは、あなたに夢中だ)(あなたのファンになった)というような意味だ。

 あくまで、夢中・ファンであってラブではない。調べたことはないが、「クラッシュ」が英語から来ているのなら、(心がグラグラになった)(心がもみ砕かれた)ということになるのだろうが、気に入った芸能人に夢中になってるようなもので、センスがいいとかハンサムだからとかの理由が多い。

 特に歌が上手いと、すぐにクラッシュする。中には「バシャ・ナン・パンティー・コ」(パンティーが濡れちゃった)と言って、喜ぶピーナがいる。

 そう言われて調子に乗り、手を出すと失敗する。上手くいく場合もあるが、様子を見てから手を出したほうがいい。歌を聴いてうっとりしたり、見ているだけでほぼ満足しているといった場合が多いのだから。

 ピーナ同士になれば、わたしもクラッシュ、わたしもよ、わたしだってと、噂話の種になっているだけと考えたほうが無難だろう。ようするに、フィリピンパブで人気があるというだけ。

 人気があれば、みんな寄ってくるから楽しいが、手を出してがっかりしたり、がっかりさせたりするよりは、人気者のまま遊んだほうがいいだろう。

 逆に気に入ったピーナがいたら、そのピーナの友達に「あの子にクラッシュした」と、つぶやくように打ち明けるといい。次の日には全員に広まっていて、当の本人は流し目を送ってくる。他のピーナは後押しをするといった具合で、上手くいく…可能性は高い。

 6年ほど前に、某日系企業の社員で、自ら希望してフィリピンに赴任してきた、Kという30代前半の男性がいた。日本では、フィリピンパブが大好きで通っていたという。ピーナの明るさや陽気さ、歌の上手さに魅かれて、病み付きになったらしい。フィリピン出向の話があったときは、半ばごり押しの希望を出して、赴任してきたというから、根っからのピーナ好き。

 会社にもピーナ、買い物に行ってもピーナ、モールを歩けばピーナだらけ。K氏は、そんな生活を楽しんでいたが、どうも違うと思い始めた。当たり前である。会社にもモールにも、出稼ぎのじゃぱゆきさんは、いない。

 日本では結構もてて、数年の間に数人のピーナと遊んだが、フィリピンに住んでいるピーナに声を掛けても、上手くいかないという。当然だろう。指名を得るために、会社勤めやデパート勤めをしているわけではない。日本のフィリピンパブでもてたからといって、そう簡単にクラッシュしてくれるわけがない。

 半年も経たないうちに、K氏は日本人向けのカラオケスナックへ通うようになった。日本のフィリピンパブのシステムと大して変わりがない。もてないと悩んでいたK氏は、生き返ってしまった。

 数度、一緒にのみに行ったが、K氏は歌が上手くジョークもポンポンと飛び出して、お店の人気者になってしまった。「クラッシュ・ナン・アコ」とつぶやくピーナが、3人ほどいた。

 2カ月ぐらい経ってからだったか、

「いいの見つけましたよ。B店のYちゃん」

 K氏は、子供のように喜んでいた。会社から与えられていたコンドの自室へ誘い、いただいたらしい。

「やっぱりいいですねピーナは。フィリピンに来て初めてですよ、やったの。陰毛が薄くて、よく濡れて…肌がきれいで、弾んで…」

 K氏は、ピーナというよりも、ピーナとのセックスが好きだったようだ。

「あまり声を出さないんですけど、もだえる姿がエロっぽくて、フェラチオなんてすごいんですよ。舌のざらざらと…それに上あごにもざらつきがあって、そのまま口の中に出しちゃいましたよ」

 などなど。自分の女になったピーナのセックススタイルを、笑いながら話し出した。クリトリスが小さいだの、濡れ方がすごいだの・・・普通、常識的に考えて、自分の女の話はしないと思うのだが。K氏は、得意げになって話をする。

 B店のYちゃんというのは、天然パーマのゆるいカールが、ふっくらとした顔に見事にマッチした可愛いピーナだ。身体もふっくらとして、ミニグラーマーとでもいうか、男をそそる顔とボディをしている。一番最初に「クラッシュ・ナン・アコ」と、騒いでいたピーナだ。

「M店のJちゃんと、やっちゃいました。」

 Yちゃんとやってから、1カ月しか経っていない。K氏は、またまた自慢話のように、Jちゃんの腰つきがどうの、キッスがどうの、おっぱいやお尻の動きがいい。と、始まった。

 M店のJちゃんもミニグラマーなボディだ。K氏の好みは、小柄で愛くるしい顔をしたピーナが好みのようだ。どちらも、30才近いが23・4才にしか見えない。

 数日後、暇つぶしにM店へ一人で行った。あまり指名をしない俺は、いつものように2~3人のピーナと歌い、ジョークを言い合って楽しんでいた。そこへ、入れ替わりでJちゃんがやってきた。

 乾杯をした後に、Jちゃんは「Kさんは、BのYとどうなってるの?」と、いきなり聞いてきた。

「…わからない」

 と、答えるしかない。「Jちゃんより濡れるらしいけど、おっぱいはJちゃんのほうがいいって」と答えるわけにはいかない。

「ふ~ん、そう…C店のMちゃんとは?」

(えっ?)

 K氏は、何人とやってるんだ? それも同時進行か。さすがの俺でも、同時進行で3人はやったことがない。いや2人の同時進行でも、1~2度しかない。

「けっこう噂があるんだよ。Kさん」

 だろうなぁ。お店は違ってもどこかでつながってるはずだ。

「クラッシュしたけど、ダメだねあの人」

 Jちゃんのこの一言は、YちゃんもMちゃんも同じであったろう。

 一週間後、K氏を誘ったら

「いや、やめときます…忙しいんで…」

 と言ったが、K氏の顔から判断すると、どうも人気者から嫌われ者に変わってしまったみたいだ。

 その後、K氏は少し落ち着いて遊び方が変わったが、ピーナ好きは変わっていない。「クラッシュ」にだけは、気をつけているようだ。
(文=ことぶき太郎)

■ことぶき太郎(ことぶき・たろう)
フィリピン在住、“ピノイタロウ”と呼ばれて10年以上(ピノイ=フィリピン人の意)。心身ともに癒してくれるその魅力を、日本のオンナと比較しながら書き綴る、自称「快感体験観察エロ作家」。弱り始めた腰に鞭打ち、いまでもピーナのいろんなところを観察し、食している


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