【ニッポンの裏風俗】白人デリヘルの変遷

20130713FZ.jpg白人エステなんて風俗、今後一切現れないだろう

 一応、“デリヘル”の形態をとってはいるが、韓国デリヘル同様、白人デリヘルも本番風俗となっているのが実情だ。

 青い目、金色の髪、白い肌の美女たちにあこがれを抱く日本人男性にとって、白人と遊べる風俗店はまさに“パラダイス”である。しかし、ここ7年ほどであこがれの女のコも店も大きく変わってきている。

 2000年前後から2005年までの約6年間、金髪白人大好きの日本人にとっては、まさに「至福の時代」だった。飲み屋街にはロシアやルーマニアなどの東欧系外人パブが溢れ、ラブホ街にはオッパイモリモリのラテン系立ちんぼがたむろし、歓楽街の白人エステでは1万円程度の個人オプションで本番が楽しめた。

 転機が訪れたのは、黄金町のちょんの間や西川口の風俗街、都内の違法箱ヘルが次々と摘発を受けた2005年だ。ほぼ同時期に池袋や新大久保、そして全国にいた立ちんぼたちも次々に摘発され、それ以降、白人風俗はデリヘルほぼ一本となった。

 往時と大きく変わったのは、肝心の女のコたちの質である。当時、エステやヘルスに在籍していた白人の女のコたちは、若くてスレンダーな美女が多く、その姿形にオヤジたちはメロメロだった。

 しかし現在、東京、名古屋、大阪の白人デリに潜入調査して分かったのは、女のコの高齢化と質の低下である。名鑑写真では若くてカワイくても、実際は人妻系が増え、スレンダーボディーもダイナミックな体つきに変わっている。さらに、イマドキ事情として、入れパイ、脂肪吸引、顔も美容整形済みの美女(?)が増えているのだ。

 変わったのは女のコの容姿だけでない。名前と写真を変えて同時に複数の店に在籍するコが増えている。女のコにしてみれば、窓口が広がる分だけ多くの客がつくと考えているのだろう。しかし客の側から見ると、好みのタイプのコを探していると、ヒットするのは店も名前も写真も違うが、実は同じコばかり。別の店から呼んだのに、来たのは前回遊んだ女のコだったなんてこともあり得るのだ。信頼性という意味で果たして効果があるのか疑問ではある。

 そして肝心なプレイ内容と個人オプション料金だが、こちらは大きく変わらず、今でも生フェラをしてくれるコは稀で、追加は大1枚が相場である。

 売れっコだと、「セックススルゥ? ニマンゴセンエン」なんて言ってくる強者もいるが、それでもイチゴーまでは簡単に落とせ、さらに、「クルマの駐車料金」や「ディナーの分」なんて言えば結果、相場どおりで落ち着くことも多い。彼女たちも値切られるのを分かっていて、あえて高く釣っているのだ。

 さらに、弱みに付け込み、プレイメイトやモデルの写真を流用した悪質な振替店が急増しているので、美人すぎる女のコの写真をズラッと掲載している店は用心すべし。

 それにつけても、ピンク色のアソコとベルベットのような金色に光るうぶ毛に魅せられた男たちは、今夜もまた金髪美女の元へ遊びに行くのだろう。TPPに参加が決まった暁には、アメリカやオーストラリアの女のコたちも黒船に乗ってやって来るのだろうか?(笑)
(文・写真=松本雷太)

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第5回 四国裏風俗ルポ・松山
第6回 生駒新地
第7回 全国のポン引き地帯
第8回 本サロ、本ヘル
第9回 温泉コンパニオン
第10回 お手頃料金で遊べる温泉風俗
第11回 連れ出しスナック
第12回 アングラな風俗街として認知されてきた青線
第13回 アジアン風俗~二極分化する中国エステ~
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