【ニッポンの裏風俗】本サロ、本ヘル

075Mcyzo.jpg一見、ヘルスの個室のようだが、実はここも本サロだ。
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 風俗大好きの男性も、タマにしか行かない人も、カワイイ女のコにフェラや素股で勃起させてもらうと、「このまま挿入させてくれないかな」と思ったことの1度や2度、あるいはもっとあるに違いない。もしかしたら素股の途中にヌルッと入っちゃったことも?

 そんなことが偶然ではなく、店のシステムとしてできるのが本サロや本ヘルと呼ばれる店だ。

 本サロは本番サロン、本ヘルは本番ヘルスの略語で、デリヘルとは違う店舗型のみを指す。店の外観から本番店か否かを判断するのは一般的には難しい。それならどうやって情報を集めるのか? それは、本サロに限っては多くの場合、地域ぐるみで“本サロ街”を形成していることが多いことなどからだ。

 例をあげると、かつての横綱・西川口は、「NK流」という呼び名までできた関東屈指の大本サロ街だった。それに対する西の横綱は尼崎だ。

 駅近くの風俗街には派手な看板の店がズラッと並んでいたが、共に、07年の新風営法改正で客引き行為他が厳罰化されて以降壊滅状態に。西川口は、店員と女のコ含めて約2,000人の雇用が失われたといわれ、尼崎は若い女のコが人妻や熟女にレベルダウンし、少数営業中だ。

 現在残っている本サロ街は大小含めると、北海道の千歳、青森の第三新興街、弘前鍛冶町、新潟駅前、小山、熊谷、和歌山、大分など、数軒しかない本サロ街も含めると意外にも日本中に広く薄く点在している。

P1003612Mcyzo.jpg青森県内の本サロにて。ちゃんとビンビールが出されて感激。
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 それに対し本ヘルは、“本ヘル街”を形成することはなく、風俗街や風俗ビルの中にひっそりと入っていたりする程度。なので、どこどこのアノ店ということを書くわけにはいかないが、大きなヘルス街があれば1、2軒は本ヘルがあると考えてもおかしくはない。本サロに比べると本ヘルは少ない分、見つけた時の歓びも、遊ぶ時の興奮も大きいだろう。

 本サロを外観で判断するのは難しいと書いたが、ひとつだけヒントがある。それは看板に“3,000円”や“花ビラ回転”などと書かれている店は通常のピンサロの場合が多く、本サロは“1万円”など、高めの料金表示が多い。実際の料金は、ピンサロが3,000円~6,000円程度に対し、本サロは1万円~1万5,000円程度だ。

 本サロに比べると本ヘルを探すヒントは少ない。ネットなどの口コミ情報や雑誌の情報。または、実際に行ってポン引きに探りを入れてみるなどで、それで得た情報では、最近はVIPコースという本番コースを設定しているヘルスが増える傾向にあるようだ。

 これは名古屋や道後温泉に多い事例で、例えば60分1万6,000円だとヘルスコースだけど、2万円になるとVIPコースになるなど。女のコによっては対応できない場合もある。

 しかし、本当に興奮するのは本番店とは知らずに店に入った時。お願いもしていないのに女のコの方から予想外のサービスをしてくれたら、そりゃもう気持ちイイに決まってる。それを考えると、調べすぎるのも善し悪しかもしれない。

 貴兄のご幸運をお祈りいたします。

 次回は温泉風俗を巡ってみよう。
(文=松本雷太/著書『超おいし~日本全国フーゾクの旅』宝島社)

【ニッポンの裏風俗 バックナンバー】
第1回 昭和初期にトリップしたかのような街並み、大阪・飛田新地
第2回 顔見せが無くても人気の新地…大阪五大新地
第3回 政治に翻弄された沖縄風俗
第4回 四国裏風俗ルポ 香川・徳島・高知
第5回 四国裏風俗ルポ・松山
第6回 生駒新地
第7回 全国のポン引き地帯

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