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同性愛ラブシーンをネットで公開され自殺......凶悪化するハイテクいじめの実態とは


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*イメージ画像:『いじめ逆襲マニュアル―殺されるぐらいなら殺せ!』』 著:河西善治

 アメリカニュージャージー州、ラトガース大学の1年生タイラー・クレメンティさん(男性、18歳)が飛び降り自殺したのは、「ハイテクいじめ」が原因だった。

 クレメンティさんは将来有望なヴァイオリニストであり、今年奨学金を得てラトガース大学に入学、地元のオーケストラにも属していた。しかし今年9月19日、大学寮のルームメイト、ダラン・ラヴィ容疑者(18歳)とその友人に自室で恋人の男性とキスしているところを盗撮されてしまう。そしてルームメイトの意外な性癖を知ったラヴィ容疑者は、あろうことかその盗撮映像をiChatを使って友人たちに生配信し、ツイッターで次のようにツイートしている。「ルームメイトに部屋を12時まで使いたいから外出してくれないかって頼まれた。モリーの部屋に行ってウェブカム起動させたら奴が男とヤッてるところ見ちゃった! イェイ」

 完全に悪ノリしている様子がうかがえる。その2日後にもクレメンティさんから部屋を貸して欲しいと頼まれたラヴィは早速「盗撮ネット放送」をツイッター上で予告したが、2度目の放送が行われることはなかった。大学寮という閉じられた環境の中では、友人の悪意ある盗撮と、その映像のネットでのさらし行為の事実が本人に伝わるまで時間はかからなかった。9月22日午後8時、彼は携帯電話からFacebookに「橋から飛び降りる、ごめんね」と書き残し、ニュージャージー州を結ぶジョージ・ワシントン橋から飛び降り自殺した。ラヴィ容疑者とその友人はプライバシー侵害の容疑で逮捕・訴追されたという。近年こうした最新IT機器やSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を使用したいじめ、いわゆるハイテクいじめは米国だけでなく、世界的に急増している。

・英国では、2009年3月、若者の3人に1人がインターネット上などでハイテクいじめを受けたことがあり、ティーンエイジャーでは男性よりも女性の方が4倍もいじめの被害者になりやすいという調査結果が発表された。慈善団体「Beatbullying」によって行われたこの調査によると、いじめはテキスト・メッセージや携帯電話を使用したイタズラ電話、SNSへの書き込みなどによるものがほとんどだという。

・09年8月には、ミズーリ州在住の40歳の女性が、アメリカで地域情報コミュニティサイト「Craigslist」に17歳の少女の個人情報を投稿した容疑で告訴された。この女性は、ミズーリ州がネット上のイタズラが原因で13歳の少女が06年に自殺した事件を受けて制定した新法のもとで、ハイテクいじめで告訴された最初の人物となった。

・10年7月に行われたフィンランドの7~9年生(日本でいう中学生)2,000人へのアンケートによると、ここ6カ月でハイテクいじめの被害にあった人は約5%、加害者は7%以上、その両方に該当する人は5%以上いたという。

 もちろん日本でもハイテクいじめは増加傾向にあり、「学校裏サイト」なる同じ学校に通う生徒たちが意見交換をするネット上の掲示板での特定の人物に対する誹謗中傷は社会問題となっている。こうした管理人のハッキリしない掲示板に、実名や住所、顔写真、電話番号、メールアドレスなどの個人情報をさらされてしまうと、削除するのが非常に難しい点も問題となっている。

 09年1月にはさいたま市立中学3年の女子生徒(14)がハイテクいじめを訴える遺書を残して自殺するという事件が起こった。自殺した女子生徒は「プロフ」と呼ばれる携帯電話のサイトに「キモイ」「不登校になるかもね」などと書き込みされたことを両親に訴え、遺書には実名を挙げて「プロフにあんなこと書いた○○たち、復讐はきっちりしますからね」と書き残した。また、10年6月には岐阜県可児市の市立中学1年の女子生徒(12)が、同じ中学の2年の女子生徒ら5人から服を脱がされ、裸の動画を撮影されるいじめを受けていたことが分かっている。撮影した動画はほかの生徒にメールで送信したこともあったという。

 技術の進歩とともにいじめも多様化、そして確実に悪質化しているが、こうしたハイテクいじめに対応できる大人が少ないのが現状だ。全国webカウンセリング協議会による「ネットいじめ対応アドバイザー資格認定講座」では、教員らに様々なハイテクいじめの実態を教示している。

・なりすましプロフ 本人になりすましてプロフィールサイトを立ち上げ、あたかも本人が援助交際などの行為をしているように見せかける。

・なりすましメール
携帯の某サイトを使用すると、簡単に他人になりすましてメールが送信できる。これを使用し、学校の仲の良いカップルの女子になりすまし「あんたなんかと付き合ってて損した」、男子を装って女子に「オマエ最近うざい、もう付き合いたくない」などと送り、破局に導く。また、クラスの全員のアドレスからクラス内の一人に「うざい」などと送りつける。

・画像つきのチェーンメールで脅迫
特定の人物の用を足しているところを携帯カメラなどで盗撮し、その画像を添付したメールに「これを転送しなければどこで止まったかすぐ分かる。そうすればお前の画像もアップする」という脅迫文を添えてクラス中に送信する。

 これらはもはや立派な犯罪である。しかし、こうしたハイテクいじめは加害者側にあまり罪の意識がないことが指摘されている。メールならば言いにくいことも伝えられるといった「顔の見えないコミュニケーション」の特性が、負の側面として現れているのだ。さらに、インターネットを利用したいじめは加害者が特定しにくく、また被害者にとっても状況を周囲に知られにくいといった点も蛮行に拍車をかけている。悲しいかな、豚に真珠、猫に小判、ティーンエイジャーにハイテク、が真理なのだろうか。
(文=ヨーコ)

『いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか』著:内藤朝雄

誰の心にも"怪物"の部分が

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