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この世で一番恐ろしいものは消費者の声だ

アニメ界でも進行する言葉狩り 波平は「燃える!お兄さん事件」の再来か


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この夏、実写版第2弾も放送予定の『サザエさん』
(※画像はフジテレビHPより)

 人気長寿アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)で、磯野家のお父さん・波平が"差別発言"をしたとして、視聴者からクレームが殺到したという。番組を観たネットユーザーの間でも話題となり、週刊誌「週刊女性」(主婦と生活社)も記事にするなど波紋を呼んでいる。

 問題となったのは、6月13日に放送された「父さん若色ブルゾン」の回の冒頭。オレンジ色のブルゾンを着てスーパーを訪れた波平が、竹ぼうきを手に取って見ていると、客の女性から「掃除のおじさん」と間違えられ、「けしからん!」と憤慨。それを家で聞かされたフネは「お父さんを掃除のおじさんと間違えるとはねえ」と呆れ、ワカメも「失礼よねー」と怒っていた。

 どうやら、この一連のセリフが「清掃員」という職業を蔑視していると一部の視聴者にとられ、苦情や抗議につながったようだ。

 ストーリー的には、スーパーの店員の制服と波平のブルゾンが似ていたために女性客が間違えたという設定になっており、「掃除のおじさん」と間違えられたから憤慨したわけではなく、客と見られなかったことに怒ったともとれなくはない。しかし、フネとワカメのセリフは明らかに「掃除のおじさん」と間違えられたことを「失礼」とする内容であり、確かに人によっては職業蔑視的と見られても仕方のない部分はありそうだ。

 この騒動と似たケースで思い出されるのは、1987年から91年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載されていたギャグマンガ『燃える!お兄さん』(佐藤正・作)の"用務員さん事件"。「サイボーグ用務員さんの巻」という回で、教師から用務員に格下げされた男性キャラクターに対し、生徒である主人公が「ただの働くおっさん」「バカ職員」「先生じゃなきゃ、ただの人だからなにを言ってもかまわないのだ」などと暴言を連発。ギャグの流れの中でのセリフだったが、自治労大阪府本部などが「学校用務員に対する差別と蔑視に満ちている」と集英社に厳重抗議。同社は掲載号を店頭などから回収し、ジャンプ誌上に謝罪文を掲載する事態となった。

 今回の『サザエさん』の騒動に関しては、同局の担当者によると「クレームがあったのは事実です」ということだが、今のところ謝罪などの事態には発展していない。

 『サザエさん』をめぐっては、2000年のクリスマスに放送された「サンタさんとお約束」でも、マスオがタラちゃんに分からないようにクリスマスプレゼントを隠すシーンなどが描写され、「サンタさんの正体がお父さんだと子どもに分かってしまう」「子どもの夢を壊さないで」などとクレームが殺到したことがあった。

 番組を観た後に翌日が月曜日だという現実に直面して憂鬱になる「サザエさん症候群」という言葉を生み出すほど、国民的人気を誇る作品だけに、ふとしたセリフや描写が大問題になりかねない。最近は"言葉狩り"といわれるほどマンガ・アニメへの表現規制が強まっており、制作者は今後も表現方法に頭を悩ますことになりそうだ。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

磯野家大いに唄う/音楽劇「サザエさん」サウンド・トラック~オリジナル・キャスト盤


このミュージカル『サザエさん』は伝説

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