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確かに『けいおん!』へのリスペクトを感じる作品ではあるが

二次元オタクの30歳童貞男が『軽音部!』を見てみた


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『軽音部!』TMA

 『涼宮ハヒルの憂鬱』『ひぐらしがなく頃に』『マリア様がみている』など、その時々の人気アニメを臆面もなくネタにしたコスプレAVで知られるTMA(トータル・メディア・エージェンシー)が先日、新作として大ヒットアニメ『けいおん!』のパロディ作品をリリースした。その名も『軽音部!』。

 ニコニコ動画には早速アニメとの比較動画が投稿され、「意外に気合が入っている」とネット上では話題騒然だが、実際にエロシーンも含めて2時間通して視聴したらどういう感想を抱くのか? 30歳童貞アニメオタクの筆者、覚悟を決めて再生してみた。なお、AVを1本通して見るのはこれがはじめてである。二次元に生きているので。

 とりあえずメニュー画面で言葉を失った。アニメのOPと同じ立ち位置で、部室で4人が演奏しているシーンをバックに「全部再生」「本編」などのアイコンが並んでおり、さらに各キャラごとに「りお 自慰・SEX」「みつ 自慰・レズ」とパート別に再生できる(りおはベース担当・秋山澪、みつはその幼馴染であるドラム担当・田井中律のパロディ)。が、しかし、演奏する演技がなっちゃいない。まったくなっちゃいない。いやまあ楽器を操れるAV女優というのもそういないだろうし当然といえば当然なのだが、せめてアニメと同程度には正確を期していただきたかった。みつ、ドラムスティックで空中にのの字を描いているだけじゃないか......。

 だが、「本編」のクオリティはまずまず。アニメ第1話をほぼ完全に再現した内容で、カット割りや構図、台詞の間合いなど、驚くほど忠実にアニメのそれに従っている。場面転換で用いられていた音符記号のワイプまでちゃんと作られていて思わず感心するほど。一応、ゆり(主人公であるギター担当・平沢唯のパロディ)は声真似まで含め、かなりアニメの演技を再現しようと努力している。みつも元気キャラであるためリアクションなどがオーバーめになっており、結果としてそこそこ見られたものにはなっている。

 しかし演技する意思が見受けられるのはこの2人まで。りおはカッコいい外見に反して小心者というキャラクター造型を解釈し損ねたのか、終始テンションの低いダウナー系地味女と化している。そして、どういうわけか他の3人に比べて飛びぬけて美人な女優が演じているこむぎ(キーボード担当・琴吹紬のパロディ)に至ってはもはや一切の演技を放棄しており、完全な棒読み。しかもお嬢様キャラの名残である敬語だけはしっかり用いているので、余計に筆者の心胆を寒からしめるのだった。感情表現を抑えた、おとなしい演技のほうが技術が要求されるため難しいというのは本当なのだなあと、こんなところで実感させられるとは。

 なお、この4人以外にも、唯の幼なじみ・真鍋和と軽音部顧問・山中さわ子のコスプレをした人物が登場する。前者は筆者の主観だとこむぎに次ぐ美貌で演技もそう悪くないのだが、問題は後者。『けいおん!』オフィシャルサイトには「美人でおしとやか」と書かれ、作中でも初対面で澪が「きれいな先生だったなー」と呟く(この『軽音部!』でも再現されている)人物なのだが......どういうわけか、場末のスナックのママといった風情の女性なのだこれが。なぜ? なぜその配役? このシーンばかりは、視聴者に対する何らかの悪意を疑ってしまった。......ただ、いかにもアルコール焼けしたダミ声は、学生時代にヘヴィメタルバンドのヴォーカルを務めていたという設定のさわ子先生に案外近いイメージなのではないかと思えなくもない。

 合間に『CLONNAD -クロナド-』や『涼宮ハヒルの消失』のCMを挟み(前者はドッチラケだったが後者は普通に面白そうで驚いた)、演奏のそぶりすら見せないままにBGMが流れるシュール極まりない演奏シーンを再び経たのち、アニメ第1話と同じくゆりが軽音部入部を決めたところで本編は終わる。そしてEDパートへ。これもアニメのEDの忠実な再現で、EDテーマ『Don't say "Lazy"』によく似たBGMをバックにED衣装の4人が歌い演奏する......ふりをする。アニメのEDでは澪がフィーチャーされることを考えると、りお役に一番かわいい女優をキャスティングすべきだったのではないかと思えるが、実際にはりおを演じた女優・つぼみが本作で一番ネームバリューのある人物らしい。筆者は二次元に生きる身なので、三次元エロのことはさっぱり知らないけれども。

 さて、本編が終了し、唐突にエロパートが始まる。保健室とおぼしき部屋の一角からベッドをロングで捉えた固定アングルで、ED衣装のまま次々と訪れてはオナニーに耽る4人を淡々と映すという趣向。最初は何がなにやらわからないまま、オーガズムに達したあと愛液にまみれた手をシーツで乱暴にふき取るゆりや(この雑さはいかにも唯らしい)、ステッキで股間を慰めるりおを遠目に眺めさせられるのだが、「緊張する~」などとひとりごちながらみつが入ってくることで、どうやらライヴを控えた彼女たちが緊張をほぐすため一発抜きに来たというシチュエーションなのだとわかる。それこそ『けいおん!』のエロ同人誌にありそうな設定で、結局二次元だろうが三次元だろうが同じような発想にたどり着いてしまうのだろうか、と妙に感心する。ただ、あまりにロングショットすぎるうえにほぼ着衣のままなので性器にお目にかかれるでもなく、なかなか性的に興奮しづらい。盗撮モノ好きか、女優たちをアニメキャラに脳内変換して「俺の嫁の澪がこんな痴態を......!」と興奮できる奇特な人でないと、この自慰パートは実用に供さないかもしれない。

 そのあとは、ゆり・りおそれぞれが男優とセックスするパート、みつとこむぎがレズプレイに興じるパートと続いて終わる。突如映りこむ男優の手と性器に「俺の嫁の澪を辱めるオノレはどこのどいつだ!」と鼻白むのはそれこそ真性の二次元オタクで、ここはエロゲーなどと同じく男優に自分を重ね合わせて擬似セックス体験を楽しむべきなのだろうが、興味深いのはこの間徹底して女優たちが服を脱がないこと。ゆりがパンストを破かれ、りおが乳を揉まれるくらいで、あとはパンツを脇へずらして指マンや挿入の繰り返し(筆者はパンツ脇ずらしが好きなのでかなり興奮した。ゆりの黒タイツに精液が点々と飛び散る様子は実にそそる)。みつとこむぎに至っては、着衣のままお互いのブラを外しあうというなんともマニアックなことをやっていた。ひょっとして、現実の女子高生同士はこんなふうに戯れるのだろうか。

 このとき、こむぎが服を脱がない理由を「いつ誰が来るかわからないので」と説明していたが、メタな視点で考えれば本作がコスプレAVだからに他ならないだろう。コスプレをしている限りにおいて、彼女たちは元ネタとなったキャラのパロディであることが担保されているのであって、服を脱いでしまえばそこにいるのはただのAV女優でしかない。このことが、たとえ全裸でもキャラの同一性が保持されるエロ同人誌との違いということになる。......というか、制服を着ていてすらパロディキャラとは判じがたいこむぎとみつが全裸で乳繰り合ったところで、もはや何ひとつ『けいおん!』に関係ないのは明白なわけで。

 結論として、女子高生コスの女の子とまぐわうさまに興奮する嗜好の持ち主か、鉄の意志をもってコスプレ女優の痴態をアニメキャラに脳内変換できる剛の者以外には、オカズとしてはオススメしづらい。ただし、本編パートの(演技以外での)再現ぶりは並々ならぬものがあり、そこには確かに『けいおん!』へのリスペクトが感じ取れるので、三次元にも寛容な二次元好きの方には一見の価値はある......かもしれない。

 ちなみに筆者はどうしたかというと、AVを見た以上抜くのが礼儀だと思って目下努力しているところである。ひょっとしたら、三次元女性への橋渡しになるのかも......。

(文=有村悠)

『けいおん! 6 』


本家の人気は冷めやらず

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