オタクと付き合うと女の価値が下がる!? 婚活女性が掲示板で悩みを告白しフルボッコ

4311802418_4460510fbe.jpg※イメージ画像 photo by reiearth from flickr

 今月初め、婚活女性が集まる掲示板に一件の相談が投稿された。

「オタクの彼と付き合ったら、女の価値は下がりますか」

 投稿者は30歳手前で「超奥手」を自称する女性。初めて男性と付き合うことになったといい、お相手は彼女曰く、「4つ年下で、ルックスはどちらかというと童顔でかわいい感じ、眉毛や髪型、ファッションに気を使っていて、オシャレ」「話す話題も音楽・映画・最近のトレンドネタが多く、とても物知り」なイケメン男性。

 女性は楽しい毎日を過ごしていたのだが、付き合ってから3カ月程経って、彼の「本性」に気付いたのだという。

「オタクなんです。秋葉原にいるような感じです。見た目は変わっていないのですが、アニメやコスプレが好き。(中略)そして、パソコンの壁紙がピンクや紫色の髪で巫女さんの格好? したキモチワルイ、アニメ絵。これを見たときは、あまりにショックで泣きそうになりました。」(該当投稿より抜粋)


 女性は男性がオタク趣味であることに生理的嫌悪感を覚え、徐々に会う頻度が減っていった。結婚も視野には入れているが、友人への紹介をためらっているという。

「彼は優しいし、好きです。でも彼の本性を友達に知られたときに、私の価値も下がるような気がするんです。オタクの彼と付き合っている女は、価値が低いですか?」(該当投稿より抜粋)

 この投稿に対して、掲示板を利用する女性たちを中心に大反論が寄せられた。

「年下でイケメンでオシャレな彼氏相手に、自分の価値がどうとか言ってられるんですか?」
「むしろ彼氏側の価値が下がってるのでは?」
「あなたのように薄っぺらい価値観の女の方がキモチワルイ」
 等々、否定的な意見が大多数。中には、
「釣りですか?」
 と、この投稿自体をイタズラと疑う意見もあった。

 ところでこの女性、今回の投稿以前には同掲示板に、「恋愛から逃げたい。こんな私は変ですか?」という質問をしている。投稿日は昨年の秋だ。要約すると、

「元カレと別れた後、告白されて新しく付き合っている男性がいるが、プロポーズを受けたら断ってしまいそう。私は好きな人を追いかけたい。追いかけられたらウザくなる」

 という、非常に身勝手な内容だ。

 今年の投稿中にある「初めて男性と付き合うことになった」という一文と矛盾するところから、「釣り」というセンも考えられるが──。

「確かに、今回の投稿がウソという可能性はありますね。でも、50%くらいは事実かもしれない。自分の投稿と矛盾が起きるくらい、見栄を張ってるだけかもしれませんよ」

 こう疑うのは、婚活女性の心理に詳しい主婦のAさんだ。Aさん自身もお見合いパーティーに積極的に参加する「婚活女」だった。

「まぁ、私はガツガツするのをやめたら、いまのダンナと結婚できました。昔からの顔見知りだったし、友達には運がいいだけって言われましたけど。ホントにその通りですね(苦笑)」

 Aさんは投稿者の女性が「自意識過剰なタイプの婚活女性」によく似た行動パターンだと指摘する。

「見栄を張りたいから、必要以上にものごとを大げさに言うんです。最初の書き込みは、今まで付き合った事がないのに、初めて告白されて怖がってるのかも知れない。もしかすると、告白されたことを自慢したいだけかも」

 投稿にかなりの脚色を加えているだけで、本人は本当に悩んでいるのかもしれないと推測するAさん。自意識過剰になりがちな理由は、ナイーブな内面を守るためだという。

「いるんですよね、何があっても自分が悪いんじゃないと思ってるタイプ。人の意見が耳に入らないんですよ。なのに気が小さいから、周りにアドバイスを求めたがる。で、『こんなに頑張ってる私なのに、運が悪くて失敗しちゃう』みたいなことを言うの。相談じゃなくて、自分の意見を認めて欲しいだけなんです。ホントに勘弁して欲しい」

 では、大きな騒動となった、今回の投稿の真意はなんだったのだろうか。

「ルックスは知りませんけど、年下の男性と付き合ってるんでしょう。アニメオタクに対しての嫌悪感もあると思います。ただ、それできっぱり別れられるほど、自分がモテるとは思ってないでしょうね。真意も何も『恋人がアニオタなんだけど、友達に紹介して平気そう?』と聞きたかっただけでしょう。ただちょっと考えが足りなかっただけ」

 ちなみにAさんは夫婦そろってオタクであるとのこと。改めて強調することではないかも知れないが、オタクであることは必ずしもマイナスではない。
残念ながら割愛しているが、Aさんからは過激な辛口意見が多数飛び出した。

「これで婚活女性に悪いイメージを持つ男性が増えちゃうかもしれないのが悲しいですね。本当にヒドい人は、男も女も変わらないのに。てゆうか『シンデレラ男』とか『昆虫系男子』とか新しい言葉を作る必要ないと思う。性別関係なく、自分自身をなんとかしようとしない人はダメです。私は……ダンナが妥協してくれました(苦笑)」

 婚活に悩む男女はとりあえず、掲示板への書き込みで失敗しない程度のコミュニケーション能力を身につけてみてはいかがだろうか。

『婚活 その人と結婚するために』著:倉田真由美/三笠書房刊

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