朝、目覚めると、時刻は7時を過ぎたところだった。
N子ちゃんは筆者の腕の中で、スヤスヤと可愛い寝息を立てていた。
彼女を起こさないようそっと腕を引き抜き、ベッドから降りる。
リビングに行くと、コーヒーを入れながらタバコに火を点けた。
そこからメールチェックしたり、来週の予定を組んだりしながら時間を潰す。
だが、1時間経っても2時間経っても、N子ちゃんが起きてくる気配はなかった。
彼女が帰るまでにもう1回戦したかったが、熟睡しているのを邪魔するわけにはいかない。
時間はそのまま過ぎ、10時になってもベッドルームは静かだった。
このままだと帰りの新幹線に乗れなくなってしまうのでは?
そう不安に思った筆者は、ついに彼女を起こすことにした。
ゆっくりベッドに近づき、そっとN子ちゃんにキス。
その瞬間、N子ちゃんははっきり目を覚ました。
「おはよう、N子ちゃん」
「お、おはようございます」
「熟睡してたね」
「は、はい。こんなに熟睡できたのは久しぶりです」
「結局、ふたりとも裸のままで寝ちゃったね」
「そ、そうですね」
「コーヒーを用意するから顔でも洗ってきなよ」
「は、はい」
ベッドから起き上がったN子ちゃんは、下着とジャージを身につけて朝の身支度を開始した。
「朝食はトーストでいいかな?」
「あっ、はい。ありがとうございます」
彼女の身支度が整ったところで、遅めの朝食をとる。
「大丈夫? アソコは痛くない?」
「はい。全然大丈夫です」
「寝室は暖房を入れてなかったけど、寒くなかった?」
「はい。ショーイチさんと抱き合ってたから全然平気でした」
「俺はすぐに寝ちゃったんだけど、N子ちゃんはどうだったの?」
「私もすぐでした! いつもは寝つくまで時間がかかるんですけど」
「エッチした直後に、裸のままで抱き合って眠るのって気持ちいいね」
「そうですね。初めてでしたけど、ぐっすり眠れました」
「今日もまた愛し合いたかったけど、今から始めると新幹線の時間に間に合わなくなっちゃうね」
「は、はい」
「この続きはまたお泊りデートの時にしようね」
「はい!」
「あっ! 以前のように日帰りとかでもいいし、新宿のラブホテルでのデートでもいいからね」
「はい」
「でも、また余裕がある時にお泊りしてくれたら嬉しいな」
「ショーイチさんのお仕事の邪魔になったりしませんか?」
「邪魔になるわけないよ! 遠慮しないでまた泊まりに来てね」
「はい。絶対にまたお泊りさせてもらいますね」
その後、駅まで彼女を送っていき、1泊2日のデートは終わった。