「こんばんは。ヒメカちゃんかな?」
「あ、はい。ショーイチさんですか?」
「うん。今日はよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
ペコッと頭を下げ、挨拶してくるヒメカちゃん。
どうやら愛嬌は人並み以上にありそうだ。
これなら、問題なく射精できるだろう。
「ここで立ち話もなんだから、歩きながら話そうか?」
こうして、北口方面に向かって歩き始めることに。
「今日は池袋に何しに来たの?」
「主にお買い物ですね」
「東北在住って書いてたけど、池袋にはよく来るの?」
「そうですね。だいたい月に1回くらいは来てます」
「えっ? そんなにハイペースで来てるんだ」
「はい。こっちじゃないと買えないグッズとかも多いので…」
「それって何系のお買い物なの?」
「アニメとかゲームとかですね」
「そういうのって、秋葉原のほうが充実してるんじゃないの?」
「いいえ。それがそうでもないんですよ。女性向けのグッズのお店って、秋葉原にはあんまりないんですよ」
「そういうものなんだ」
「はい。池袋ならそっち系のお店がたくさんあるので」
「へぇ、知らなかったなぁ」
「男のオタクの聖地は秋葉原だけど、女のアニメファンは池袋が聖地なんですよ」
「いやぁ、勉強になったよ」
その後、彼女の好きなアニメやゲームを聞いてみたが、知らないカタカナだらけでチンプンカンプン。どうやら彼女の趣味に同調して会話を盛り上げる作戦は不可能のようだ。
しかし、ヒメカちゃんは愛嬌抜群で、無理に会話を盛り上げる必要もなかった。
その後、中級クラスのラブホテルにチェックイン。部屋に入り、改めて彼女の顔を確認することに。