待ち合わせ場所は、新宿アルタ前。約束の5分ほど前に到着し、ドキドキしながらあいりチャンがやって来るのを待った。
待つこと5分。筆者の携帯電話に【ワクワクメール 】経由であいりチャンからのメールが届いた。
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ごめんなさい。今、新宿駅に着きました。
今から向かうので、少しお待ちください。
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彼女がどの路線で新宿に着いたのかは分からないが、どんなにかかっても5分くらいで到着するハズ。それをわざわざ連絡してくるなんて、あいりチャンはかなり礼節をわきまえているようだ。
待ち合わせで女性が遅刻するなんて、日常茶飯事だ。だから筆者は、向こうから連絡がなくても最低10分は待つことにしている。もちろん、そういった場合は、ハラハラドキドキしてしまうのだが、今回は安心して到着を待つことができた。
数分後、ひとりの女性が小走りで筆者に近づいてきた。
ち、ちっちゃ!! ほ、ほっそ!!
息を切らせて筆者の前に立ち、ペコッと頭を下げるあいりチャン。予想以上のロリ体型に驚かされた。
「ご、ごめんなさい。ショーイチさんですよね?」
「あいりチャンだよね。こんばんは」
「本当にお待たせしちゃってすいません」
「謝ることないって。こうやって来てくれただけで嬉しいよ」
「え?」
「まさかこんな可愛いコが来ると思ってなかったから、ビックリしてるんだよ」
「え、や、やだ。そんな可愛くないです」
ここで改めて彼女の顔を観察。元AKB48の北原里英を少しだけ地味にした感じで、厚ぼったい唇がなかなかセクシーだった。
途端に有頂天モードに突入する筆者。いつも以上にテンションが上がり、ついつい早口になってしまいそうになる。
ここで焦ったら、この獲物を逃してしまいかねない。そっと深呼吸して逸る気持ちを抑え、会話を再開させた。
「今日は学校帰りなんでしょ? お腹空いてない?」
「え?」
「もしお腹空いてたら、ご飯でもおごるけど?」
「だ、大丈夫です。遅めのランチだったので」
「そうなんだ。それじゃあ、このままホテルに向かうってことでいいかな?」
「は、はい。お願いします」