彼女の視界の範囲内でコンドームを処理してから、ベッドの上に寝そべる筆者。
「大丈夫だった?」
「はい。すごく気持ち良かったです」
「でも、俺ばっかりイッちゃってゴメンね。イケなかったでしょ?」
「んー、実はまだイクッて分からないんです」
「そうだろうね。エッチの気持ち良さに気付くのは、これからだと思うよ」
「そうですかねぇ」
「ちなみに、前の彼とは何回くらいエッチしたの?」
「えっと、3回です」
「そうなんだ。じゃあ、まだイケなくても焦らないでいいと思うよ」
「はい。でも、気持ち良かったのは本当ですよ」
「それは良かった。俺もすっごくすっごく気持ち良かったよ」
「フフ、ホント優しいですね」
「え? 俺なんか優しいこと言ったっけ?」
「いいえ、なんでもありません」
その後、帰り支度をしながらお互いの連絡先を交換。これで、次回以降はサイトのポイントを消費することなく連絡を取り合える。
ホテルを後にし、おしゃべりしながら駅に向かって歩き始める。
「もしまた会ってもらえるなら、次はもっと時間をかけてマンコを舐めさせてほしいな」
「えっ?」
“マンコ”の部分は、聞こえるか聞こえないかギリギリの小声で彼女にそう告げた。
「どうせなら、もっともっとアンナちゃんに気持ち良くなってほしいんだ」
「フフ、ありがとうございます。今日のでも十分でしたけど、楽しみにしてますね」
「うん。学校帰りとか、急にしたくなったら気軽にメールしてね」
「はい。そうさせてもらいます」
こうして再会を約束して、駅の改札口前でサヨウナラとなった。もしアンナちゃんと2回目のデートが実現したら、次は自然な流れでふたり揃って歯磨きするように仕向けたいものである。
今回は年の差31歳のエッチとなったワケだが、まだまだ45歳差にはほど遠い。何を犠牲にしてでも、45歳差以上のエッチをするまでは死ねない。そんな決意を胸に、帰路につく筆者なのであった。
(文=所沢ショーイチ)