即尺ウェルカムな女性たち

※イメージ画像 photo by Ian_Boys from flickr

 インターネット百科事典・ウィキペディアで「フェラチオ」という言葉を検索してみると、隠語として「尺八」という言葉が挙げられている。ペニスを咥える姿が、楽器の尺八を演奏するさまに似ている、という理由からなのだろう。

 実際には、フェラチオのことを「尺八」と言う人にはいまだかつて出会ったことがない。性交中、「フェラして」と求められることはあっても、「尺八して」と言われた経験は皆無である。仮に言われたとしたら、筆者に限らずほとんどの女性が笑ってしまうのではないだろうか。

 面白いのは、「尺八」という言葉はほとんど使われていないのに、意外としょっちゅう耳にするということ。主に風俗店にて。即・尺八の略語で、もちろん即・楽器の尺八を演奏することではない。シャワーも浴びず風呂にも入らない状態でペニスを咥える行為だ。高級ソープでは当たり前のように行なわれていたり、大衆店でもオプションとして即尺を体験することは可能。

 風俗業界に身を置く女性たちに「即尺」に対する意識調査を行なったところ、共通しているのは「意識も何も、仕事だからする」という見解だった。さすがプロフェッショナルである。とはいえ、客によってはチンカスが付着していたり、臭いが強烈なケースもあるらしく、正直キツいという本音も。

 では、一般女性はどうだろうか? 一般女性を対象に、同じく即尺に対する意識調査を行なった結果、9割の女性が「即尺OK」と答えた(筆者調べ)。一般女性の場合は、一部の風俗客のようにチンカスが付着していたり匂いが強烈なペニスに遭遇することがほとんどないという理由もあるのだろうが、こんなにも多くの女性が即尺ウェルカムとは驚きである。

 即尺歓迎の一般女性たちに話を聞いてみた。

1.「常時ペニスを清潔に保っている男性がほとんど」
 「俺の臭いチンポの味はどうだ、ぐへへ」とドヤ顔でしゃぶらせるのは、あくまでもAVの世界。実際には、ほとんどの男性が常時ペニスを清潔に保っていると、女性たちは語る。

 確かに、筆者の経験でも「トイレに行くたびにウェットティッシュでサオを拭っているのではないか?」と勘繰りたくなるほど、最近の男性は皆、ペニスをピカピカにしている。そう考えると、「ペニスの衛生面なんぞに気を遣ったことなどない!」という男性は要注意だ。排尿の後はしっかり振るなど、最低限のケアには気を配るべし!

2.「好きな人限定でOK!」
 実に女性的な考え方である。大好きな彼氏なら、多少チンカスが付着していようが臭かろうが喜んで即尺するが、愛情のない男性に対してはどんなにピカピカなペニスだろうと即尺はしたくないとのこと。それでもシャワー後のフェラチオやセックスはOKなのか? とツッコミたくなるが、ツッコむのは下半身だけにしておこう。

3.「リクエストされれば応じる」
 これまた女性的な考え方だ。女性のほうからズボンをおろしパクッと咥えるのは、やる気満々と思われそうでイヤなのだとか。女心というやつなのだろう。ということは、今まで即尺をしてくれなかった女性も、男性側から求めることでOKする可能性もあるかもしれないのだ。「どうせやってくれないだろう」と決めつけるのはもったいない。試しに「舐めて」とリクエストしてみては如何だろうか?

4.「私はOKだが男性側に拒まれることもある」
 そう! 実は一般男性にも即尺に対する意識調査を行なったのだが、意外(!?)にも「(女性に対して)申し訳ない」「恥ずかしい」という意見が多く挙がった。現代人の潔癖傾向の影響だろうか。彼らに話を聞くと、「即尺されるのは申し訳ないが、代わりに即クンニならいくらでもOK」とのこと。ところが女性陣は、「即尺はOKだが、即クンニは恥ずかしい・申し訳ない」という。いやはや、オトコとオンナはすれ違うもののようだ。

5.恥ずかしがる男性に興奮する
 「4」の発展型である。「申し訳ないから」と拒む男性のペニスを敢えて即尺することでS心が満たされるようだ。フェラチオ…特に即尺は、M女性向きのプレイかと思いきや、S系女性のツボだったとはこれまた驚きである。これも、現代女性の肉食化の影響だろうか。

 即尺ウェルカムな女性たちの言い分、如何だっただろうか? 即尺願望のある男性にとっては大いに喜ばしいことであろう。「申し訳ない」「恥ずかしい」という男性たちも、「相手女性のS性を満たすため」という大義名分のもと、思いきって股を開いては如何だろうか。
(文=菊池美佳子)

men's Pick Up