平成ノブシコブシ、伝説の名物企画『ギリギリ007』直訴もパッとせず撃沈

nobushi0903main.jpg※イメージ画像:『マンスリーよしもとPLUS 2012年3月号』ワニブックス

 2日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)に平成ノブシコブシが出演し、あの伝説の名物企画「ギリギリ007」に挑戦した。ギリギリ007といえば、その過激な内容から、演者もスタッフも誰も得をしないからという理由で封印されていた企画。しかし、その過激さゆえか、かつて出演した有吉弘行やオリエンタルラジオの藤森慎吾などは見事に注目を集め、再ブレイクのきっかけを掴んでもいる。そんな諸刃の剣ともいえる企画に名乗りを上げた平成ノブシコブシ。どんな爆弾発言が飛び出したのだろうか。

 番組冒頭、「もう一段階ほしい」「全部出します」「殺してください」などと、ギリギリ007への意気込みを語った平成ノブシコブシの吉村崇(33)。さらに彼は「丸裸の平成ノブシコブシを世間は見たい」と自虐的なのか自信過剰なのかわからない発言をしながらも、「誰を抱いたか言ったほうがいい」と、今回のギリギリ007への強い気持ちを改めて示す。

 相方の徳井健太(32)も、「平成ノブシコブシはこれまで吉村を削ってここまできた。今後も吉村を削っていく」と体を張った同企画への参加を後押し。自らも身を削ることを厭わないと宣言した。そんなノブコブの2人に対して、しゃべくりメンバーは、「格好良いな」「よく自分から来れたな」と手放しで歓迎。過激発言必至のギリギリ007復活を喜び、彼らもまた大いに意気込んでいた。

 しかし、企画開始当初こそ盛り上がりを見せていたギリギリ007だったが、実際のトークが始まると、やっぱりというか、少々トーンダウン。もちろんその理由は伏せ音(ピー音)の連発。今回のギリギリ007では、全部で5つの質問がされたが、そのうち2つは伏せ音が被されていた。1つは「殴りたい先輩は?」で、徳井の「寺門ジモン」という回答は放送されるものの、吉村の叫んだ人物については、口元も隠され、視聴者には見当もつかない。ネット上では、久本雅美や松本人志という名前が挙がっているが、その真偽は不明だ。

 さらに、「これまで出演した番組でつまらなかったのは?」という質問に対しても、伏せ音が被されていた。吉村曰く「やたら質問が多い割にまったく使われない」という番組。これまで2度ほど出演し、9月末にも収録の予定が入っている番組だという。これについてもネット上では、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)や『新堂本兄弟』(フジテレビ系)などの名前が挙がっているが、真相は不明。スタジオでは、この吉村の発言で大いに盛り上がっていたようだが、やはりピー音では視聴者はなかなかついていけない。

 そのほかの、「1月の月収MAX」「何もしてないけどデートした女性タレント」「尊敬している芸人5人。ただし1人は大嫌い」という質問の回答は放送されていた。その回答はというと、

「1月の月収MAX」→吉村「280万円」徳井「200万円」
「何もしてないけどデートした女性タレント」→吉村「安田美沙子」徳井「なし」
「尊敬している芸人5人。ただし1人は大嫌い」→「明石家さんま・ダウンタウン・とんねるず・極楽とんぼ加藤・ライセンス」(吉村のみ回答)

 というものだった。月収やデート相手に関しては、特に驚くような回答ではないだろう。ただ、尊敬している芸人5人(ただし1人は大嫌い)という質問では、「明らかにライセンスだとわかるが、そこはあえて伏せる」という点がお題の面白さにもかかわらず、なぜか吉村はそれを無視して、「ライセンスのボケのほうが挨拶をしても無視する」と発言してしまう。これにはしゃべくりメンバーも呆れて、「それ言ったらダメだろ」とたしなめる始末。お題の醍醐味を無視して、名指しをしてしまった吉村。破天荒を名乗り、ギリギリ007に挑戦したまではいいが、やはりそこには笑いが生まれなければ意味がない。芸人として、もう一段階上がりたいというが、まずはしっかりとその場の何が正解なのかを把握しなければ、更なる飛躍は難しいだろう。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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