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一生懸命だけど嫌われる!?  ピース綾部とノブコブ吉村の悲しいサガ


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※イメージ画像:『ピカルの定理マガジン』/扶桑社

 フジテレビにとって、2004年から放送されていた『リチャードホール』以来となる本格コントバラエティ番組『ピカルの定理』が、今春から水曜22時に放送枠を移動させて新たなスタートを切った。水曜の夜10時といえば、かつて『ワンナイR&R』や『ココリコミラクルタイプ』といった人気バラエティを放送していた、いわゆる「水10」枠。バラエティ版の「月9」を模して作られたというだけあって、同枠への移動が決まった際、出演者のピース・綾部祐二は「伝統の枠」という言葉を使って、今回のゴールデンタイムへの意気込みを語っていた。

 確かに『ワンナイ』における「くず」や「ゴリエ」といったキャラクターは一世を風靡した。雨上がり決死隊や山口智充の今の地位があるのも、この番組がきっかけだったと言っても過言ではない。しかし、ただそれだけに過ぎない水曜10時という枠を“伝統”とするのはあまりにも誇張しすぎではないだろうか。まして、バラエティ界には『8時だョ!全員集合』(TBS系)と『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が長年にわたり熾烈な争いを繰り広げた「土8」がある。そこと肩を並べるかのような綾部の発言は、彼がよくバラエティ番組の中で「天狗」といじられているのを思い起こさせる。綾部について書かれた個人ブログや掲示板などで、「出過ぎでウザい」や「何が面白いのかわからない」といった類のコメントが目立つのも仕方ないだろう。

 そんな綾部と同じように、多くのネットユーザーらから反感を買っているのが、平成ノブシコブシの吉村崇だ。吉村についても、綾部と同じような辛らつなコメントが並ぶ。しかし、なぜゴールデンタイムに昇格したほどの人気バラエティ番組の二枚看板とも言える2人が、こうも非難されているのだろうか。

 それは、彼らが必要以上に前に出るタイプの芸人だからではないだろうか。また、そこには彼らのそれぞれの相方が、必要以上に前に出ないタイプの芸人であることも関係していると思われる。

 ご存知の通り、ピース・綾部の相方は又吉直樹で、ノブコブ・吉村の相方は徳井健太。テレビを見ていればわかるように、又吉、徳井という2人の芸風は地味なもの。しかし、それでいて、要所要所で笑いを絡ませる様子はさすが売れっ子芸人というべきものだ。もちろん、その点においては『IPPON GP』(フジテレビ系)やNHKなどで活躍する又吉の方がリードしているが、徳井の『(株)世界衝撃映像社』(フジテレビ系)などで見せた、あっさりとゲテモノを食べる様子や涙もろい姿というのは、地味だからこそ活きる笑いとして視聴者の印象に強く残る。

 地味ながらそれゆえに起こる笑いをうまく作っている相方に比べ、綾部や吉村は、ガンガン前に出てきては、スベリ倒す。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、有吉弘行に立ち向かいながらまったく笑いの取れなかった吉村など、いい例だ。とはいえ、若手に違いない彼らが、前に出ることを止めたら、誰も相手にしないというのも事実。まして、相方のタイプを考えれば自分が出なければと思うに違いない。いわば、彼らにとっては「笑いを取ること」より、「まず前に出ること」の方が重要なわけだ。

 彼らは一生懸命に前に出る。その姿は誰にとっても好ましいものに映るはずだ。しかしなぜか彼らは一生懸命になればなるほど嫌われていく。なぜか。それは彼らが自信に満ち溢れているからだ。その自信は彼らの顔によく表れている。そしてその自信ゆえ、視聴者は彼らに期待する。つまり彼らは自らハードルを上げて、前に出てくるのだ。しかし彼らがそのハードルを飛び越える姿は見たことがない。当然、視聴者はだんだんと「お前はもういい」という気になってくる。実力不足といえば、それまでだが、すでに彼らはそんなことを言っていられない立場になってきている。

 今月からゴールデンタイムに昇格した彼らの出演する『ピカルの定理』。渡辺直美の人気が先行する中で、古参メンバーである綾部と吉村がさらに飛躍するには謙虚な気持ちで前に出るということが必要だ。新メンバーの千鳥と無理に張り合おうとして、墓穴を掘らないことを祈る。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『お笑い男子校 Vol.8』


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