生保騒動から1年以上 河本の“みそぎ”は済んだのか!?

komoto20130808main.jpg※画像:河本準一/この涙の価値は?

 7日深夜に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)に次長課長の河本準一(38)が出演した。同番組には、7月31日の放送でゲストMCとして出演している河本。こうした立て続けの出演に、ネット上では、「生保騒動はどうなった?」「ようやく本格復帰か!?」と話題を集めている。

 この日の放送は、「たけし軍団VS準ちゃん会」という企画で、河本は、準ちゃん会のリーダーとして、パンクブーブーの黒瀬純(38)とオリエンタルラジオの藤森慎吾(30)を引き連れて登場。一方のたけし軍団は、水道橋博士(50)を筆頭に三又又三(46)とアル北郷(41)が出演した。

 番組では、芸能界屈指の派閥と紹介された、たけし軍団と準ちゃん会。確かにビートたけしをトップに据えるたけし軍団は、1983年創立という歴史を考えても芸能界で揺るぎない立場を確保しているといえるだろう。しかし、一方の準ちゃん会というと、歴史も浅ければ、そのトップが河本という時点で、たけし軍団と肩を並べるのは難しい。実際、番組中の河本は恐縮しきりで、「たけし軍団さんと一緒に出れるのは石原軍団だけでしょ」と言っていたが、まさにその通りだろう。

 また、番組内のトークでも、歴史あるたけし軍団のエピソードは豊富で、大御所ビートたけしにまつわる話は興味深いものばかり。特に、ビートたけしの付き人を7年間務めたというアルのトークは、さすが“ビートたけしの語り部(かたりべ)”と言われるだけあった。よく耳にする話ではあるが、若手のライブに前説としてツービートが登場する話など、ビートたけしの人柄と懐の深さを改めて感じさせる内容として面白かった。

 そんな中、準ちゃん会はというと、お家芸としてカラオケの模様をVTRで紹介。河本を慕う後輩芸人たちが集まり、大盛り上がりの様子を披露していた。だが、こぞって後輩たちが河本を持ち上げる様子が続くVTRは、いかにも河本が後輩に好かれていますといった印象で、どこか違和感がある。それだけ河本が後輩たちの世話をしているということなのだろうが、「テレビに出るきっかけを作ってくれた」「服を買ってくれた」などといった感謝の言葉は、いちいちテレビで流すようなことでもない気がする。

「昨年の生保騒動時には体調も崩し、この準ちゃん会もしばらく活動していなかったようです。後輩たちが、河本さんのことを心配して元気づけようとしたらしいのですが、ダメだったようですね。しかし、ようやく吹っ切れたのか、体調が戻ると、また元のようによく集まるようになったそうですよ。ああ見えても河本さんは親分肌なところがありますからね。一時離れてしまったとはいえ、一声かければ多くの後輩が駆けつけるというわけです。まだまだ河本さんの芸能活動は騒動前に及びませんが、こうして露出を増やしていけば、徐々に復活するのではないでしょうか。準ちゃん会のメンバーには、タカアンドトシやオードリーといった売れっ子もいますからね。彼らとうまくつながっていれば、番組に呼ばれることもあるでしょう」(業界関係者)

 生保騒動から1年以上が経ち、レギュラー番組こそ増えていないが、徐々にテレビでの露出が増えてきた印象のある河本。しかし、ネット上の意見を見る限り、まだまだ彼に対する批判は根強い。今回の番組でも、生保騒動のときにも話題になった「後輩たちと一晩で数百万使った」発言を連想させるような大人数で大盛り上がりのカラオケ風景をVTRで紹介していたが、それはいくらなんでも節操がなさ過ぎではないだろうか。本人とすれば、すでに謝罪と生活保護費の一部を返納していることでみそぎは済んだと考えているのだろうが、再び人気を得るには後輩たちとのドンチャン騒ぎを紹介するより、芸人らしくネタで勝負するべきではないだろうか。あれだけ後輩に持ち上げられては、再び変な勘違いをしてしまいかねない。近頃はコンビ揃ったところを見かけないが、準ちゃん会なんかより、次長課長こそ、復活の糸口になるだろう。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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