【ネットナンパ】バツイチの元人妻とこってり3回戦!!

Illustrate by ながおか

 ここ最近、出会える系サイトでちょくちょく見かけるのが「完全無料で会ってエッチしましょう」ってなタイトルの書き込みだ。

 
≪ホテル代だけで構いません≫ 
 
≪絶対に無援!泊まりもok!複数回もOK≫ 
 
≪本当に一切お願い無し!純粋に継続的なセフレ希望≫ 
 
≪お願いなしのセフレ大募集です≫ 
 
≪ホテル代のみで定期的に(^^)≫ 
 
≪条件ナシでの男女交際を希望してます≫

 
……とこんな感じで男を誘っているのである。鼻の下を伸ばしながらこんな書き込みに応募してみると……。

 
「相性確認のために最初は条件アリでお願いします」 
 
「初回のリスクがあるので、1度目は援助お願いします」 
 
「不特定多数は怖いので、最初はサポで○○円でどうですか」

 
 こんな具合に条件を切り出してくるのだ。要するに無料アピールは男を釣るための餌だったというワケ。まあ、こんな感じでメール交渉のうちに向こうからゲロってくれるので、被害は少ないほうだろう。

 だが、タダマンを夢見て応募してきた男たちの側からしてみたら、純情を弄ばれた気分になってしまう。かく言う筆者も、幾度となく夢をブチ壊されたクチである。
 
 
 
 
 それでもっ!
 
 
 
 
 それでも、本当にタダマン募集の女性が書き込みを行っているかもしれない!! そんな僅かな可能性に賭けるべく、ついつい無料アピールのタイトルに惹かれてしまう筆者であった。

 まあ、筆者の過去の経験から言うと、無料アピールのタイトルの女性のうち9割8分くらいは援助交際のお誘いである。だが、100人のうち数人ほどは正真正銘のタダマンのお誘いであったりもするのだ。なまじ本物が混じっているせいで、無料アピールは100パーセント詐欺だと言いきれないのが現状なのである。

 
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ホテル代だけ負担お願いします 
 

先月離婚してバツイチになりました。
モヤモヤを吐き出したいので、どなたかお相手お願いします。 
 
来週前半に生理の予定なので、どうしても今週中にお会いしたいです。
水曜なら18時から23時。
木曜と金曜は16時から23時。
土曜はお昼くらいから23時。
日曜はまだ未定です。 
 
場所は池袋から新宿あたりが希望です。 
 

06月1*日23時40分
受付メール数:0/無制限 
 
♀トモミ
26歳
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 いつものように愛用サイトを巡回していると【イククル】でこんな書き込みに遭遇したのである。日時の指定方法が詳細に渡っていてやけにリアルである。しかも、生理が始まる前の今週限定というのが臨場感にあふれているではないか!!

 詐欺書き込みの可能性も否めないが、その場合でも損をするのはメール1回分のポイントだけで済む。そんなワケで、早速この書き込みに反応してみることにしたのであった。

 
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こんばんは、トモミさん。
都内でWEBデザイナーをしているショーイチ、32歳です。 
 
私もここ最近セックスレス状態だったので、時間を気にせずまったりと楽しめたらと思います。 
 
容姿に自信はありませんが、お返事貰えたら写メを送りますね。
それから判断してもらっても構いませんので、検討してもらえますでしょうか? 
 
楽しく、気持ち良くお会いしたいものですね。 
 
あ! 日程は、トモミさんの書き込んだ日時ならいつでもOKです。
時間の融通がきくので、当日のお誘いでも大丈夫です!
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 すると、数十分後にトモミちゃんから返信が届いた。

 
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はじめましてショーイチさん。バツイチのトモミです。 
 
何人かの方からメール貰ったのですが、一番丁寧で安心そうなのでお返事してます。 
 
私からの条件は、避妊だけです。
後はいっさいお任せします。 
 
焦っているようで恥ずかしいのですが、明日の水曜日ではいかがですか?
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 ウハっ!!
 
 
 
 
 条件は避妊だけ!! こりゃあタダマン確定コースだ!! こういうのに巡り合えるのだから、下手な鉄砲を撃ちまくっていた甲斐があるってもの。速攻で返信したのは言うまでもないだろう。

 
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お返事ありがとう、トモミさん。 
 
はい! ちゃんと避妊の約束は守ります。 
 
どうせ遊ぶなら、とことん気持ち良くなってほしいので、
なにかリクエストがあったら遠慮しないで教えてくださいね。 
 
明日、16時に新宿待ち合わせなんてどうですか?
私は一切予定がないので、終わりの時間はトモミさんにお任せしますね。
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 こうして交渉が無事に成立して、待ち合わせることになったのである。

 翌日、約束の時間10分前に待ち合わせ場所に到着した筆者。今回は相手の容姿はまったく不明である。そんなワケで、道行く不細工女性を目に焼き付けてイメージトレーニングを開始。できるだけイイ女は見ないようにして、不細工やおデブちゃんだけを目で追いまくる。このイメトレを行っていると、待ち合わせした相手が多少の不細工であっても動じなくなるからである。

 そんなイメトレを行っていると、一人の女性が真っ直ぐに近づいてきた。

「こんにちは、ショーイチさんですか?」
 
 
 
 
 ポンポコ、ピー!
 
 
 
 
 その女性は顔がまん丸でまさにタヌキ顔って感じ。例えるなら漫画家の西原理恵子の若い頃と女性ヴォーカルバンド「the brilliant green(ブリリアント・グリーン)」の川瀬智子を足して2で割ったって雰囲気だ。こういう愛嬌のあるタヌキ顔は、筆者の大好物である!! 決して美人とは言えなくとも、ポンポコポンであるだけで大喜びしてしまう。

 身長は150センチほどで少々小太り気味だが、そんなのは関係ナッシング。体型が少し崩れているくらいが、丁度いいってものである。

 
「そ、そうです。ショーイチです!」 
 
「良かったぁ。あ、トモミです、こんなんだけど平気ですか?」 
 
「もっちろんだよ。いきなりだけど、俺、トモミちゃんみたいな顔大好きなんだ」 
 
「え?」 
 
「正直に言うね。トモミちゃん、タヌキ顔って言われたりしない?」 
 
「は、はい」 
 
「でしょ? 俺、トモミちゃんみたいなタヌキ顔に弱いんだよ」 
 
「ホントですか?」 
 
「うん、こうしてるだけでもうメロメロになっちゃいそうだよ」 
 
「もう、お世辞上手ですね」 
 
「いやいや、お世辞を言えるようなキャラじゃないんだ。正直な感想だよ」 
 
「フフ、ありがとうございます」

 
 掴みはOKである。狙った訳ではなく正直な感想を伝えただけなのだが、なかなかの好感触だ。そしてそのまま世間話をしながらホテル街に誘導して、無事に入室と相成った。

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