不況だからこそ女子大生とヤレる、就「勝」コンパとは?

※イメージ画像 photo by thepretenda from flickr

 昨年度よりは多少あがったとはいえ、相変わらず低い就職内定率に苦しむ学生たちは多い。そんな世相を反映してか、最近の大学生は合コンにも消極的だし、一時期に比べるとサークル活動なども低調で、本当に地味な学生生活を送っている人も非常に多い。なんとある短大では、合コン経験者が50%を切っているという話もある。

 ところが、都内有名私立大学のイベサー(イベントサークル)の代表者、中村くん(仮名)に耳よりな話を聞いた。

「今、うちのサークルでは、通称「就“勝”コンパ」ってのが、密かにはやっているんですよ」

 就勝コンパとは聞き慣れない言葉だが、呼んで字のごとく、内定を貰った勝ち組だけのコンパだという。

「就活のときに、似たような業種の会社で何度か会って、顔見知りになった相手とかいるじゃないですか。そういう子たちに声をかけて、就職が決まった組で祝勝会をやるって形なんですが、ただの祝勝会じゃおもしろくないってことで、合コンをくっつけたんです」

 参加経験のある女性に話を聞くと、今時の学生らしい、いじましい答えが返ってきた。

「10月で私が内定を貰った時点で、学校で仲のいい友人の半分は未定。おおっぴらに楽しむこともできないし、それどころか遊びに誘うのもはばかられちゃうんですよ。で、別の友達から『就勝コンパ』の話を聞いて、参加してみたんです。就職のときの苦労話とか、社会人になってからの楽しみとか、話題もあうし、めちゃくちゃ楽しいですね」(メーカー内定)

「私、2歳上の彼氏がいるんですが、就職浪人してるんです。だから私の就職が決まったら、なんていうか、拗ねてたり、嫌みをいってきたり、かと思うと『主夫になろうかな』とか言い出して、束縛きつくなったり……。そんな彼とじゃデートしても楽しくないから、就職が決まった人たちの祝勝会ってことなら楽しめるかなと思っていたんですけど、期待以上でしたね」(地方銀行内定)

 前出の中村くんによると、就勝コンパの参加者は、全体的に余裕があって、ナンパにガツガツする人も、逆に暗く無口な人もいないそうで、とにかく雰囲気が和やかなのだとか。

「まあコンパっていうより、一種の異業種交流会みたいな雰囲気ですよね。新入社員同士で人脈を作っておこうって考える人も多いみたいですし」

 と、ここまでだと、健全そのもののようだが、そこは形は変わっても若い男女が集まって酒を飲む場所であるから、2次会、3次会のお楽しみは当然あるんだとか。女性陣に話を聞くと、

「っていうか、学生時代……今でも学生ですけど、これまでのコンパとかだと、同じ学生同士で、やっぱり子どもっぽかったなと。こういう場所で、余裕のある男性をたくさん見ちゃうと、彼氏も子どもに見えるっていうか、男性としての魅力はないなって思っちゃうんですよ」(前出の地方銀行内定の女子大生)

 とのことで、彼女は4回ほど就勝コンパに参加しているが、うち2回はお持ち帰りにノッてしまったそうだ。無責任な「いーじゃん、いーじゃん」のべたべたした関係ではなく、お互い社会人になる意識を持った上で、リスクを理解しあってのクールなセックスに憧れるというのは、大学卒業間近の女の子にはよくある話。ましてや、この就職難に、就職を決めたということで、どこか優越感を持っている女の子の浮気心は、性欲に直結するものかもしれない。出会い系でも、この時期はこの手の女の子が増えるという。

 しかし学生同士のコンパでは我々オトナの男が入るスキはない。ところが最近では、学生同士だけではなく、社会人男性と就勝女子大生の合コンも企画されている。同じ学年の男でも就職が決まっているだけで「大人に見える」というのだから、実際に職務経験を積んだ社会人ならばよりいっそうお持ち帰り率も高まりそうだ。こりゃアラサー世代の男性にとっては、結構なチャンスかも?

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