【ネットナンパ】自分のことを女子(じょし)って言う三十路

Illustrate by ながおか

 自分のことを女子(じょし)と言う女、10代や20代前半ならまだ許されるらしい。だが世間の風は冷たいようで、いい年をした女がそれを言うとヒかれてしまうようだ。

 筆者トコショーは、自分のことを女子(じょし)という三十路女は大好きである。いつまで経っても若くありたいという気持ちの表れだろうし、その健気な抵抗が胸を熱くしてくれるのだ。それに、筆者の数少ない経験則で恐縮だが自分のことを女子(じょし)と言う女はエッチに積極的な人が多いように思える。

 そう、女性は閉経するまで肉体的には女子(じょし)であるわけだし、閉経後も異性の目を意識して自分を磨き続ける限りいつまでも女子(じょし)なのだ。

 
———————–
これから新宿で会えませんか? 
 
朝からアレなんですが、気持ちよくなりたいです(*^^*)
さっきまで女子会で飲んでいたので、かなり酒くさいカモ。 
 
途中で寝ちゃったりしないよう頑張るので誰かお相手してください。 
 
あ!
約束きまったら写メ送るので、ドタキャン無しの方向でお願いします(ハート) 
 

書込み日時:11/1* 5:44
受付メール数 :1/15 
 

♀まみゅ
30代前半
150~154cm
———————–

 
 〆切り間際の原稿を明け方に終えた筆者は、布団に入る前に愛用サイトの【わくわくメール】を確認したのである。そんな折に見つけたのがご覧の書き込み。

 三十路過ぎの女性が女子会で朝まで飲んで、出会える系サイトでお相手募集しているワケだ。うむ、じつにエロそうである。きっと私生活も乱れまくって、貞操観念もユルそうだ。筆者的にはまさにストライクど真ん中。

 別の原稿の締め切りが目前にまで迫っていたが、自分へのご褒美も必要だろう。そうやって屁理屈で己を納得させ、早速アプローチを開始した。

 
———————–
おはようさんです。ショーイチ、38歳です。
都内でWEBデザイナーやってます。 
 
ちょうど先ほど仕事が終わったのでヒマしてました。
新宿なら30分で行けるので良かったらお会いしたいです。 
 
私も途中で寝ちゃわないよう頑張るので、楽しく遊びませんか?
———————–

 
 こんなメールを送信すると、1分もしないうちに返信が届いた。きっとメールの着信をずっと待ちうけていたのだろう。

 
———————–
おはようございます。ショーイチさん。
30分後にアルタ前とか来れますか? 
 
いまコンビニでヒマを潰してます。
眠くなる前にお会いしたいな。
———————–

 
 それから数回ほどメール交換して交渉成立。そして、最後のメールには約束通り彼女の写メが添付されていた。
 
 
 
  む、む、む、むむ。 
 
 
 
 じつに微妙な写メであった。パっと見た感じは女優の寺島しのぶを地味にしたってところ。だが、うつむき加減のポーズで顔の詳細が上手くボカされていたのだ。
 
 
 
  でも、OK! 
 
 
 
 ここまでのメールのやりとりでヤル気MAXの筆者にとっては些細な問題だ。歯を磨き髭を剃って身支度を終え、新宿アルタ前に向かって出発した。

 人影まばらのアルタ前に到着。辺りを見回すが、まみゅちゃんらしき女性はまだいないようだ。そこで、「いまアルタ前に着きましたよ」とメールを送信。すると「じゃ、行きますね」とスグに返事が届いた。

 ドキドキしながら待つこと数分。一人の女性が小走りで近付いてきた。

 
「お待たせしましたぁ。ショーイチさんですよね?」 
 
「あ、そうですよ。まみゅちゃん?」 
 
「はい! あ、“まみゅ”じゃなくて“まみ”でいいですよ」 
 
「了解。じゃあよろしくね、まみちゃん」

 
 先ほどまで飲んでいたという酒のせいだろうか。妙にテンションの高いまみちゃんであった。実際の容姿は、写メとさほど変わらずホっと一安心。体型はちょっと肉付きがいい感じだが、脂ののりきった食べ頃の肉体に見えなくもない。

 ノリが良さそうだと判断した筆者は、混浴プレイを目論んで浴槽の広いホテルで遊ぶことを決意。こうして、傍から見たら朝イチとは思えないハイテンションの二人はホテル街へ向かって歩き始めた。

men's Pick Up

人気コンテンツ関連トピック