巷を賑わす、話題のサイニー(催眠オナニー)とは!?

※イメージ画像:『催眠エクスタシー2』オークス

 アナニー(アナルオナニー)やチクニー(乳首オナニー)に続いて、ネット上を賑わせているのがサイニーである。サイニーとは、催眠オナニーの略。「射精後はあまりの快感に涙する」「精液の量が尋常ではなかった」「快感が強すぎて死に至ることもある」など、にわかには信じられないようなクチコミが話題となっているが、具体的にはどのようなものなのだろうか? 

 サイニーとは、催眠誘導用の音声を聴くことで感度をアップさせるオナニー法である。人間は、催眠状態に入ることで、平常時は理性で保っていた性的欲求が開放されるという理屈だ。

 サイニーになくてはならないのが、催眠誘導用の音声なのだが、インターネット検索してみると、サイニー音声をダウンロードできるサイトが一つや二つでないことに驚かされる。いやはや、水面下でこんなにも流行していたとは! 無料でダウンロードできる良心的なサイトもあるのでありがたい。

 気になるその内容だが、まず言っておかねばならないのが、兎にも角にも長いということ! 30分~、作品によっては1時間以上に及ぶ長編大作も存在する。「手っ取り早くヌキたい」という気分の時には向いていないオナニー法だ。休日の時間がある時にお試しいただきたい。

 次に、ひと昔前に流行ったアダルトカセットテープとは別物であるということもご理解いただきたい。あれらは、再生した途端に女性の艶めかしい喘ぎ声が堪能できるシナリオになっているが、サイニー音声の場合は、どれも導入部の語りが異様に長い。目を閉じ、深呼吸をし、全身の力を抜くくだりが延々続くのだ。この導入部で飽きてしまいさじを投げてしまう人も多いのも現状。だからこそ、たっぷり時間がある時でないとできないオナニー法なのだ。

 そして、オナニー後の行動も、通常のオナニーとはひと味違う。通常のオナニーは、ティッシュでペニスを拭っておしまい、という男性がほとんどだろう。しかしサイニーは、催眠解除音声を聴かなければ終われないのだ。催眠解除音声とは、読んで字の如く、催眠状態を解除する音声のこと。「催眠の世界から現実の世界に戻りましょう」といった内容だ。このくだりを聴かなければ、ボーッとした状態が続き、気分が悪くなることもあるという。

 注意点としては、疑ってはいけない。「どうせかかるわけがない!」というスタンスでは、催眠にかからないのも当たり前。ピュアな気持ちを持ちつつ、「絶対に催眠にかかるぞ!」くらいの意気込みが必要である。また、経験者たちいわく「何度か試すことが肝心」なのだという。初回は小手調べだと思い、気長に10回程度根気よくチャレンジするべし。

 サイニーの愛好家から、コツを募ったところ、ダントツで多かったのが「眠い時に聴くと(催眠に)かかりやすい」とのこと。ただし、寝落ちするほど眠い時はかかりにくいようだ。このさじ加減は個人差があるだろうから、回数を重ねることで(催眠に)かかりやすい状態を模索するしかないだろう。

 「あまりの快感に涙するのか?」という点だが、筆者調べでは「男泣きした」という経験者は残念ながら見つからなかった。「男が泣いていいのは親が死んだ時だけ」という言葉があるが、やはり日本男児たる者、オナニーで涙するわけにはいかないのだろうか。

 「尋常ではない量の精液が出た」という経験者は少なくなかった。通常のオナニーでは精液は瞬間的に出るものだが、サイニーでは数秒間出っ放しになることもあるようだ。手元にティッシュを用意しておいたほうが、心おきなくサイニーに集中できるだろう。

 「快感が強すぎて死に至ることもある」という点については、都市伝説の粋であろう。いかに理性を忘れ性欲に没頭している状態になっていても、生命の危機にかかわるようなことは、それこそ本能が拒否するはずだ。最近は、「テクノブレイク」と呼ばれるオナニー死のウワサもあるが、サイニー音声により死に至ったというケースは聞いたことがない。

 ここまで読んで、「面倒くさい」と思った人がほとんどだろう。しかし、物事を成し遂げるには、多少の労力は付き物である。しかも、その労力の果てには、これまでのオナニーを覆す新鮮な快感に出会える(かもしれない)と思えば、重い腰をあげようという気にもなるはずだ。
(文=菊池 美佳子)

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