前田敦子に女優は無理? 制作会社も嘆く出演映画の大コケ

kueki0823.jpgイメージ画像:映画『苦役列車』公式サイトより

 8月27日のAKB48劇場公演を最後にAKBを卒業する前田敦子(21)。26日の東京ドーム公演は『24時間テレビ35 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で生中継、卒業ライブは『HEY!HEY!HEY!緊急2時間スペシャル 今夜が最後!前田敦子AKB48さよならライブ生中継』と題してフジテレビ系で中継されることが決定している。

 まさにVIP待遇となっている前田だが、アイドルから女優転身を目指しているという卒業後の進路が不安視されている。前田がヒロイン役で出演した映画『苦役列車』(公開中)は、卒業直前の彼女が出演するという話題性とダメ男を演じた森山未來(28)の好演によって、かなりのヒットになるのではないかと期待されていた。ところが、公開当初から「客席がガラガラ」などと不入りが伝えられており、“客寄せパンダ”として起用された前田の動員力のなさが不振の原因ともいわれている。

 その大コケっぷりは、制作関係者が愚痴をこぼすほどだったようだ。今月20日、同作の制作プロダクションの一つである「マッチポイント」のTwitter公式アカウントが、以下のようなツイートを書き込んだ。

「苦役列車は興収8千6百万円強に落ち着きそうです。数字はヒット作『婚前特急』と同じくらいなんですが、制作費、宣伝費、公開規模があちらはとても小さかったので・・苦役はセルDVDで踏ん張りたいですね。婚前はセルが今ひとつ、レンタルが大当たりでした、客層が若いゆえ。苦役客層はやはり上。」

 もともと地味な題材であるために大ヒットすることはなかっただろうが、73館という公開規模を考えれば、8,600万円はかなりさびしい興行収入と言わざるを得ない。単純に比較できるものではないが、同じ週に公開された沢尻エリカ(26)主演の『ヘルタースケルター』が、公開規模203館で興行収入20億円突破間近といわれているのに比べると雲泥の差である。

 さらに、制作会社のツイートにもあるように公開規模を広げすぎたことや制作・宣伝費がかさんだことも大きなマイナスだったようだ。

「本来であれば、小規模公開の良作として評価された映画。しかし、トップアイドルである前田を出演させることで話題性を得る代わりに、さまざまな企業や関係者が絡んでくることになった。そうなると出資が増えるものの高い興行収入を目指さざるを得なくなり、あまり公開規模を小さくできず、宣伝も多く打たなければならない。AKBを使うと必ずこうなりますから、ヒットすればいいがハズレたら悲惨。諸刃の剣ですね」(映画関係者)

 22日にTBS系でテレビ放映された前田主演の映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』も、卒業直前という注目度の高さがあったにもかかわらず視聴率9.9%と低調。この映画は「興行収入30億円は固い」と期待されながら10億円にも届かず、正式な興収が発表されない“黒歴史”扱いになったいわくつきの作品でもある。この作品でも、ハズレた要因として前田の演技力のなさと動員力のなさが指摘された。

 演技の勉強をしながら徐々に実力を身につけていけばいいのだろうが、国民的アイドルグループのトップである前田がかかわれば数千万~数億円が動いてしまうだけに、すぐに結果を期待されてしまう。ソロになってAKBの看板が外れると、今以上のプレッシャーが彼女に掛かってくるだろう。精神的にもろいところがあるといわれている前田だが、この重圧に打ち勝つことができるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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