変化するセフレ事情 「セックスするフレンド」ではなく「セックスもするフレンド」!?

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 特定の恋人はいないが、セックスフレンドはいるという男女が珍しくない時代になった。セックスフレンドと聞くと、皆さんはどのような印象を受けるだろうか? 「セックスをするヤリ友」「カラダだけの都合のいい関係」というイメージは、もはや古い考え方かもしれない。

 ひと昔前までのセフレ関係とは、ごくシンプルに、セックスだけをする間柄を指していたはずだ。ラブホテルもしくはどちらかの家でセックスのみを行ない、その前後にデートをすることはない。いや、家には呼ばないし行かないという人もいる。会っている最中は、雑談程度はあっても、仕事や人生の悩みなど深い会話はNGで、黙々と腰を振る。セフレとは、キスはしないという人も。そして基本的には泊まらず、行為が終わったら即・解散。メールのやりとりも、セックスするための待ち合わせ調整のみで、他愛もないやりとりは一切ナシ。まさしく、「割り切った関係」である。

 しかし最近は、セフレ同士で、「食事や映画など、デートっぽいこともする」「セックス以外の用件でもメールし合う」という付き合い方をしている人も少なくない。「それって、恋人同士なのでは?」とツッコミたくなるかもしれないが、そうではないと言う。そこで、「恋人とセフレの違いは何か?」という質問を投げかけてみた。

 まず、「未来があるのが恋人。未来がないのがセフレ」という意見。なるほど、恋人だったら、同棲や結婚など、未来に向けて考えることもあるだろう。セフレ間だと、「いずれはフィストファック出来るようになりたいね!」など、プレイ上の未来予想図を描くことはあっても、人生設計上の未来を展望することはない。

 そして、「2人の関係性を公言するのが恋人。公言しないのがセフレ」という人もいた。そういえば、「私たち、付き合っているの」と聞かされることはあっても、「私たち、セフレなの」とカミングアウトされることはほとんどない。つまり、セフレ=秘密の関係性ということになる。男女の仲は、秘密を共有したほうが深まるというが、セフレとして長く続いているということは、この秘匿性がエッセンスになっているのかもしれない。

 未来もなく、互いの関係性を公言することもないのに、デートやメールなど、恋人のように振舞う。そういったスタンスに、疑問を抱かずにはいられないという人もいるだろう。ぶっちゃけ面倒くさいと思うかもしれない。しかし、時代が変わってきているのだから、その流れに合わせないことには、セフレゲットは難しいだろう。オトコとしては、無駄なメールやデートは極力避け、シンプルにセックスだけを楽しみたいものだが、最近の女性は、「セックスの前後がつまらないオトコ=セックス自体もつまらないオトコ」と認識するようだ。

 こうなったら、根底の考え方を変えるしかなさそうだ。つまり、「面倒が伴うセフレ」ではなく、「ラクなカノジョ」と解釈してみてはどうだろうか? 同棲や結婚を迫ってくることもなく、親や友達に紹介する必要もない。素晴らしいカノジョである。さらに、本物のカノジョのように、「毎回エッチしちゃうと、カラダだけの関係なのかなって不安になっちゃうの」など、理解不能な持論でセックスを拒むこともない。

 「ラクなカノジョ」という解釈を重く感じる人もいるだろう。では、「セックスするフレンド」ではなく、「セックスもするフレンド」という解釈はどうだろうか? 「も」という、たった1文字を加えただけで、認識はだいぶ変わってくるはずだ。「実は甘党でパフェを食べたいが、一人では行きづらい」「観に行きたい映画があるが、恋愛物なので一人では行きづらい」という時に重宝するのが女友達である。その女友達と、セックスもできるのだ。素晴らしいフレンドである。

 セックス以外の労力を、面倒と思わず、ポジティブ発想で捉えることで、セフレゲットも夢ではなくなるだろう。なかなかセフレが出来ないという人は、「ラクなカノジョ」や「セックスもするフレンド」という視点で探してみていただきたい。
(文=菊池 美佳子)

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