「溢れんばかりのラジオ愛」で判明した有吉弘行”暴力事件疑惑”の真相

 テレビ出演数ナンバーワンの人気毒舌芸人・有吉弘行が、3月9日の生放送番組『ヒルナンデス』(日本テレビ系)に、痛々しく顔面を腫らし、傷を隠すためメガネまでかけて出演しことをきっかけに、あらぬ疑いをかけられることとなった。番組を見た視聴者は、大手掲示板やTwitterで「ヤクザの女に手を出した」「市川海老蔵と同様に事件化できぬアウトロー集団との揉めごと」さらに以前当サイトでも伝えたストーカー女性「ミザリーによるもの」など、様々な妄想を書きたてた。一部のネットメディアが、そのウワサを元にした記事を掲載したこともあって、さらに騒動は拡散されていった。

 頻繁につぶやいていたTwitterの更新がまる二日止まったことと、再度書込みをするようになってからもこの件に有吉自身が触れなかったため、ウワサに尾ひれがつき、一部では誹謗中傷まがいの暴論を書き立てる輩が跋扈することに。

 有吉が初めてこの件について語ったのは、レギュラーラジオ番組『有吉弘行の SUNDAY NIGHT DREAMER』においてだった。

 テレビ朝日系CS放送『ダチョ・リブレ』で久しぶりに敬愛する上島竜兵と共演した有吉は、そのまま上島やデンジャラス・安田など竜兵会メンバーと夕方5時半から飲酒。よほど楽しい席だったようで、上島などと別れた後も今度は後輩2名を誘い、ガールズバーへ。さらに杯を重ね泥酔状態になり、店を出た後、悲劇は起こった。

「当日雨だったので階段が濡れていたのと、はいていた靴の裏がツルツルだって理由で、二階から一階まで綺麗にノンストップで階段から転げ落ちまして……。頭と膝がパックリ割れまして救急車で病院に行くことに」と事件の概要を告白。

 「ガールズバー云々」という話は、『ヒルナンデス』内でも語っていたのだが、それでも広がったネットでの流言飛語には、有吉も戸惑っていた様子。

「ネットで、”有吉殴られる””有吉は何者かに殴られてそれを隠してるんじゃないか?”ってな記事がバンバン出てね。でも、そんなもんオレの本質を知らない人の記事ですよ。オレ、殴られたら喜び勇んで警察行って、慰謝料バンバン取るタイプですから。ヒヤッハッハハハ」と、あらぬウワサを笑い飛ばしたのだった。そして、話はさらに昨今のネットメディア論に及んだ。

「確かに旦那に殴られた嫁が、”階段から落ちただけです”って嘘をつくようにベタな理由ですけど、ちょっとまあネットニュースは怖いなと思いましたね。でも持ちつ持たれつだからこれからもよろしく」と気配りを見せ、さらに自身が日本3位のフォロワー数を誇るTwitterについてもチクリ。

「あと何が嫌かってTwitterとかやっていると、これがまた面倒くさいんだよね。”そのことについて有吉さん触れませんけど、じゃあ殴られたんですか? 言えないんですか”みたいなリプライが来るの。いや、芸人がなんか事件や面白いことがあって、まずそのことを話すのはTwitterじゃなくて、ラジオだろ。なんか面白いことがあったときに一番上にあるのはラジオでしょ。(優先順位は)ラジオ>テレビ>ブログ>Twitterくらいでしょ。それをTwitterで、その事件の第一報を言うバカいないですよ。飯の種だもの。まあこのなんていうかねえ、ネット至上主義というかねえ……」と、Twitterを絶対視し、公式発表の場と捉えがちな一部のネットユーザーに対して釘を刺した。

 メディアの王をテレビに奪われ数十年、昨今はネットにも抜かれたとされるラジオだが、芸人にとっては、もっともパーソナルな一面を出せる貴重な場。どん底の時期に数多くのラジオ番組を聞きまくり、それを糧に復活を遂げた有吉らしい”ラジオ愛”溢れる放送だった。
(文=ピーピング・トム・ソーヤ)

『嫌われない毒舌のすすめ』

 
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