■Xcity15周年記念レジェンド女優特集 第4回

伝説のAV女優となった及川奈央には意外な黒歴史があった!?

oikawanaoXCITY01.jpgAV女優の活動領域を広げ続ける、及川奈央はもはやAV界の生きる伝説?

 見る者を引き付ける奥ゆかしい色気と、男好きのするほどよい愛嬌。女優兼タレントの及川奈央の人気と活躍は今や「元AV女優」の範疇を大きく凌駕している。AV女優たちのテレビ進出の登竜門ともいえる深夜バラエティー番組はもちろん、子供向け戦隊番組や大河ドラマに至るまで多ジャンルの番組に出演するほか、映画、舞台、Vシネや、自身をモチーフにしたパチンコ台まで、幅広いメディアでその魅力が発揮されている。

 また、AV女優達の芸能活動向けの呼称「セクシー女優」を定着させたことでも知られ、AV界と芸能界を繋ぐ大きな役割も担っている。一時期、セクシー女優という呼称にこだわるあまり、元AV女優であることを隠したいのではないか、AV女優に対する侮辱ではないかなどの噂も広がったが実際は逆。彼女こそ、AV女優に最も誇りを持つ名女優のひとりだと断言できる。それは、2006年、事実上の引退後に行われた某メーカー主催のファンイベントの最中に、本人に内緒で行われた引退式での一幕からもしっかり分かる。

「本当はAV女優を正式に引退したくなかった。逃げ場を作る訳ではないけれど、いつでも帰ってこられる場所だと安心していたかったから。それでも、こうして皆さんがけじめをつけてくれたことで、もっと前に進んでいけると思います」

 そう涙を浮かべて熱く語った彼女。当時、この引退式の話題はマスコミに伏せられていたため、このような発言を知る者は少ないが、この言葉こそ彼女のAV界への深い愛着を示した一言だった。

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 彼女がAV界を安心できる場所だと語った理由は、デビューから1年間に及ぶ「不遇の黒歴史」が関係している。人気メーカーの宇宙企画から単体女優として華々しいデビューを果たしながらも、専属契約はたった2本で打ち切られ、その後1年間の出演本数はわずか5本。もはや単体女優とは言い難い状況に追い込まれ、事務所からも引退をほのめかされていたという。

「追い詰められた状況が余計にやる気を起こさせたんです。どうしても売れたくて、その時に一番注目されていた森下くるみさんのAVを自腹で購入して研究し尽くしました」

 これは、彼女がAV女優の現役時代、デビュー当時の心境を聞いたときの本人の言葉だ。ほんの少し恥じらいながらも凛々しい笑顔で語った彼女。こうして自身の手で勝ち取ったトップ女優の冠だからこそ、AV女優であることに強い誇りを抱き、また、ただならぬ愛着を感じていたのである。

 さて、そんな努力の人・及川奈央が残した数々の名作の中から特にお奨めしたい作品は『アリスピンクファイル あの新基準モザイクで魅せる! 及川奈央』(アリスJAPAN)。2000年12月から2002年1月に、アリスJAPANとバビロンから発売された出演作4本を集めたコンピレーション作品で、デビュー直後からブレイク直前までの、最も苦悩し努力を重ねていた時期の貴重すぎる作品集だ。

 デビュー3作目にあたる『お義姉さんは美・看護婦』(2000年12月発売)では、初々しいナース姿で登場。緊張で張りつめた美しい顔を羞恥に染めながら、ためらいがちに「…もっと」と囁くような懇願の声を漏らす瞬間にゾクリとさせられてしまう。さらに義弟と向き合い「いいの……何も言わないで」と、自ら服を脱ぎ、弟の服もはぎ取るとそっと勃起棒に舌を這わせていく艶っぽい姿にも釘付けにされるだろう。

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『制服人形』(2001年1月発売)からは、ファン垂涎のセーラー服ファックを収録。秘めていた美少女の初々しさを初めて解放した作品で、古びた校舎で立ったままで同級生とまぐわう若さ溢れるセックスが印象深い。ほんの一瞬だけ映る、背面騎乗位のときに内またでプルプルふんばりながら喘ぐけなげな姿と、壁に押し付けられ、がに股で喘ぐはしたない絶叫。カメラ映りを意識することすら忘れ、ただされるがままに感じてしまうウブな姿は、今だからこそ激しい興奮を覚えてしまう。

 超人気シリーズ『人間廃業』(2001年12月)は、多くの女優が出演を泣いて嫌がるハードコア作品。この作品にも果敢に挑んだ新人・及川奈央の奮闘ぶりはさすが。10人のこってり系オヤジ男優陣にノンストップで玩具にされ続けるというとんでもない内容で、メイド服で登場した彼女はあまりの激しさに思わず泣き笑いの連続。11発ものザーメンを連続フェラ発射され、後に一番狂わされた男優と明かした宿敵(?)舐めダルマのクンニ&玩具責めを受け、最後は全員参加の大乱交に突入。意識朦朧となった顔がアップになる衝撃的なラストシーンにも注目だ。

 『猥褻モデル』(2002年1月)は、これまでの作品とは全く違った表情を魅せていく変革期真っ只中の作品。瑞々しいレズファックにはじまり、豹柄ビキニで枕営業するミステリアスな裏の顔までも披露。浅ましいほど必死にパイズリ奉仕したり、ハメ撮りを楽しんだ後、ザーメンの溜まったコンドームを膨らませてにっこり微笑む小悪魔な顔など、ブレイクに繋がったセクシーお姉さま系エロスをフルに発揮している。

 さらに本作のもう一つお奨めのポイントは、10年前の作品をより鑑賞しやすい最新型モザイクに処理したリメイク版であること。リリース当初は隠れていたフェラの口元もしっかり見えるので、実はかなり頬を膨らませ吸引していたことも再確認できたりする。

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 そんな意外な過去を今すぐ確かめてみたくなったあなた。鑑賞にはぜひ総合アダルトサイト「XCITY(エックスシティ)」を利用しよう。デビュー作『みつばちの悪戯』(宇宙企画)をはじめ、壮絶すぎるアクメ顔が話題となりブレイクのきっかけとなった『裏・及川奈央』(ミリオン)など、話題作が全て揃っている。

 また現在、XCITYでは、創業15年を記念し「レジェンド女優特集」ページを開設中。1996年から2011年までの間に活躍した女優を各年代より5名づつセレクトし、各年代で最も活躍し、記録にも記憶にも残る、AV界に功績をもたらした女優1名を取り上げる構成となっている。この機会に往年の名女優たちの名作に触れてみて欲しい。

 苦悩と研究を重ね、伝説の女優となった及川奈央。その初期作品を改めて鑑賞して思ったことがある。それは、彼女の一番の魅力である、凛とした気品溢れる艶っぽいセックスは、実は最初から彼女に備わっていた最大の武器であったこと。激しいピストンに華奢な美ボディが壊されそうになりながらも、甲高い声で悦びのあえぎを響かせる瑞々しいアクメは、新人とは思えないオーラに満ち溢れている。この輝きこそ俗にいうダイヤの原石なのだと思うと、なんだかとても感慨深くもなった。
(文=文月みほ)

●及川奈央特集記事:http://xcity.jp/15th/2000/#oikawanao
●プロフィール:http://xcity.jp/idol/detail/?id=216
●おすすめタイトル:「あの新基準モザイクで魅せる! 及川奈央」
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