クリスマスに何が何でもセックスする方法

 この国はクリスマスに対して早漏すぎる感がある。先月31日にハロウィンが終わった途端、街からはカボチャが一掃され、どこもかしこもクリスマスムード一色となってしまった。さらには、クリスマス・イルミネーションやツリーの点灯式もあちこちで行なわれ、辟易しているという人も多いだろう。しかし、どんなに「俺は仏教だ! クリスマスなんぞ関係ない!」と意地を張ったところで、この国のクリスマスへ向けて加速する勢いは止められない。確かに、西洋では「キリストの誕生を記念して、家族で祝う日」なのかもしれないが、ここは日本である。日本のクリスマスといったら、「恋人と過ごす日」ということになっているのだ。

 そして、恋人と過ごす日=セックスをする日、ということになる。日本全体がセックスをする日に、自分だけセックスが出来ないというのは、若干寂しいものだ。そこで、今年のクリスマスに、何が何でもセックスする方法を考えてみよう。

 まずは、「相手探し」である。穴がなくては、もとい女性がいなくては始まらない。というわけで、パートナーの調達からスタートしよう。この時期は、女性側も相手探しに躍起になっているため、普段の時期よりも比較的カンタンにカップルになれることが可能である。とはいえ、あまり早くから動き始めてしまうと、クリスマス前に飽きてしまう可能性もあるだろう。前々から想いを寄せていた片想いの女性ならまだしも、即席カップルの場合は鮮度が重要だ。動き始めるのは、1カ月前辺りからで充分であろう。「俺は、12月に入ってからでもゲットする自信があるぜ!」という人もいるかもしれないが、12月に入ってからだと「クリスマス目的で声をかけてきた」と、面倒なレッテルを貼られる可能性もあるので、やはり11月下旬から動くのがベストということになる。

 なお、すでにカノジョがいるという人もいるだろう。最近セックスレス気味だというカップルも、クリスマスくらいはヤッておきたいものだ。その際、注意したいのは、カノジョの生理日である。気にせず血まみれで励むという人もいるだろうが、聖なる夜に流血セックスというのは、いささか罰あたりな気もする。カノジョが生理不順の場合は仕方ないが、周期が定まっているなら、今から逆算しておくべきだろう。「そこまでするのはどうかと思う」というご意見は、敢えてスルーさせて頂く。最終目的は、「クリスマスにセックスをすること!」なのだから。逆算の結果、聖夜と生理日がバッティングするかもしれない、ということになったら、デートの日程はギリギリまで保留にし、クリスマスデートは生理前もしくは後に設定すると良い。幸い、聖夜前でも充分クリスマスムードは楽しめるし、聖夜後もカウントダウンまでは飾りつけを残すのが主流になってきているのでノープロブレムである。

 最後に、自分自身の健康管理も忘れてはいけない。この時期は、忘年会シーズンでもある。連日連夜の宴席続きで、体調を崩しやすいので要注意だ。また、寒さが厳しさを増していくにつれ、風邪を引きやすい時期でもある。万全を期すためには、今のうちからインフルエンザ接種を受けておくといいだろう。さらには、聖夜直前に激しすぎるオナニーをしてしまったり、フーゾクで張りきりすぎて、当日勃たなくなってしまったということでは、女性に対して申し訳ない。風俗やAVは、11月中に集中して楽しみ、聖夜直前はオナ禁・フーゾク禁しておくべきだろう。禁欲期間に関してだが、溜まり具合は、人それぞれ個人差があるかと思うので、「1週間前」「2日前」などのさじ加減は、自身で調節するのが望ましい。

 以上を踏まえ、今年のクリスマスは是非とも、セックスに励んで頂きたいものである。とはいえ、思い通りにいかないのが人生というもの。万が一、セックスチャンスに辿り着けなかった際の過ごし方であるが、やはり日本中あちこちで射精が行なわれている日なのだから、せめてオナニーによる射精を行ない、日本人的なクリスマスを満喫したいものである。
(文=菊池 美佳子)

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