CM激減の広末涼子が再起を図るには?

 かつてCM女王の座に君臨していた女優・広末涼子だが、最近ではその契約数が激減していると11月18日号の「週刊ポスト」(小学館)が報じている。現在も継続しているCM契約は合計2本。昨年は「キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ」をはじめとした8本のCMに出演していたことを見れば、確かに激減といえるだろう。

 記事によれば、これは夫であるキャンドル・ジュンの存在が大きいという。全身に入っているというタトゥーが原因でスポンサーが遠ざかったのではないかというのだ。タトゥーは任侠の世界だけ、という認識は変わり、若者にも浸透して久しいが、まだまだお固いスポンサーは悪印象を抱くのかもしれない。

 その一方、女優としての広末涼子が今回初出演しているドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)での演技には注目が集まっている。これまではあくまでも清純派というポジションにおさまっていたが、今回のドラマでは元ストリッパーで幽霊という役を演じており、その幽霊としての広末が見えるという設定の加藤清史郎くんを相手に「オッパイ触ってみる?」など挑発的な台詞もある。ネット上では「広末はマジかわいい」「子だくさんビッチ幽霊役、めっさハマってていいわ」と、新境地開拓の広末を評価する声も見受けられる。

 またテレビ朝日は、子だくさんファミリーに密着している人気ドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』を擁する局でもある。そんなビッグダディファンたちからも「11人もいる!って絶対ビッグダディをネタにしてるよねw」など話題になっており、意外なところからも注目が。視聴率も初回が11%越えと好調だ。

 一時期はクラブでの奇行や子育てなどで芸能活動から遠ざかっていた広末だが、今後、ドラマや映画への露出は増えていくだろう。CM契約が激減した一因が夫であるのならば、世間がタトゥーに寛容になるか、ふたりが離婚しない限り、CM契約数増加は見込めない。単価の高いCM仕事が減れば、単純に収入が激減することとなる。これまでのような収入を得るためには、減ったCM契約の代わりにドラマや映画の仕事を、これまでよりも積極的に引き受けなければならないからだ。

 広末は2008年公開の映画『おくりびと』で第32回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得し、その演技力に高い評価が下されている。だがデビューのきっかけは「クレアラシル」第一回ぴかぴかフェイスコンテストのグランプリ獲得からであり、当初はアイドル的な立ち位置であった。広末のようにアイドル的なポジションからスタートし、女優としての活動にシフトした女性芸能人のひとりとして、同じく今クールのドラマ『蜜の味 ~A Taste Of Honey~』(フジテレビ系)で主演をつとめている菅野美穂が挙げられるだろう。

 菅野も1992年にバラエティー番組『桜っ子クラブ』(テレビ朝日系)内の番組ユニットである「桜っ子クラブさくら組」のオーディションに合格して芸能界デビューした。この番組のレギュラー出演をこなしながら、ドラマやCMなど活動の場を広げていったのである。現在でも7つのCM契約があり、広末と同じような”アイドルからの女優組”でありながら、その差はいまや大きく開いてしまった。これはなぜか。

「菅野がブレイクしたのは1997年のヌード写真集『NUDITY』からでしょう。ドラマ『イグアナの娘』(テレビ朝日系)などで注目の存在となっていた時期の発売でした。会見での意味深な涙は物議をかもし、あわや芸能界から転落かと思いきや、その度胸が買われたのか、今でも人気女優として活躍している。今考えれば、可愛らしいアイドル的なイメージをぶちこわす良い起爆剤になったんでしょうね。広末も、何らかの大きな刺激的な露出が求められるんじゃないでしょうか」(芸能ライター)

 今や二児の母となり、31歳でありながら”美しいママ”としての顔を持つ大人の女優となった広末。だがそのイメージで固められてしまうと、飽きられる日がいつか来る。そうならないためにも、また、女優として本腰を入れるために視聴者への強いアピールとしても、今までのイメージを壊すことが必要なのかもしれない。
(文=近藤チカゲ)

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