ヤリチン卒業後、本命カノジョにはヤキトリ女子を選ぶべし

yakitori0608.jpg※イメージ画像 photo by j9 from flickr

 ”隠れ○○”という言葉がある。例えば”隠れオタク”。実はマニアックなアニメなどの熱狂的ファンであるが、日常生活を営むにあたっては、その趣味を隠しているという人もいるだろう。もちろん、趣味や娯楽の対象は人それぞれ個人差があるのだから、絶対に隠さなければならないというわけではない。しかし、隠しておいた方が、日常生活に支障を来さないという理由から、自分の本性を明かさないという選択肢だ。

 同じように、”隠れヤリチン”である、という男性も意外と多いのではないだろうか。コンパや飲み会などに進んで参戦し、参戦したからには戦利品、つまりヤレる女性をゲットしてなんぼ! もちろん、それを武勇伝のように豪語してしまっては、日常生活に支障を来すどころではない。場合によっては、周囲に軽蔑される可能性もある。そのため、表向きガツガツしている雰囲気はつゆとも見せずに、紳士の仮面をかぶらざるを得ない。しかし、真の姿は正真正銘のヤリチンである、という”隠れヤリチン”に、今回は注目してみたいと思う。

 ヤリチン生活が楽しくてたまらないのは、個人差はあると思うが、おそらく大半の人は20代半ばくらいまでだろう。三十路を目前に控え、もしくは三十路を過ぎたあたりから、友人たちが結婚し、家庭を築き始める。そういった周囲の変化にも触発され、ぼちぼちヤリチン生活にも飽きてきたことだし、そろそろ結婚につながるようなきちんとした交際がしたいと、方向転換を考え始める。

 ところが、ここでヤリチン男性が直面するのは、”判断力の低下”という問題だ。仮に、大学1年生でヤリチンデビューし、現在三十路手前だとすると、ヤリチン生活は10年以上ということになる。長年のヤリチン生活で、すぐに股を開く女性を見抜くことはできても、本命のカノジョとしてふさわしい女性を見抜く眼力が、知らぬ間に衰えていたというケースも少なくない。一夜限りの相手の見極めに失敗したとしても、それは大した問題ではないが、本命カノジョの見極めとなると、失敗は避けたいもの。そこで、極力失敗を回避できる方法を提案したいと思う。

 一般的によく言われるのは、「コンパや飲み会で、サラダなどの大皿料理を率先して取り分けるような女性は計算高い」という説である。妙齢の女性というものは、結婚に結び付くような男性をゲットするため、コンパや飲み会などでは”気配り上手なオンナ”を熱演している可能性が非常に強い。彼女たちの熱演っぷりといったら、それこそアカデミー主演女優賞を受賞できるくらいの名演技だ。なお、その脚本には”コンパや飲み会では、積極的に料理を取り分けるべし”と書かれてある。そのため、女性が料理を取り分ける姿を見て、「気配り上手なコだなぁ。このコなら、本命のカノジョにピッタリだ」と判断してしまうのは、とんでもない勘違いなのである。彼女たちは、脚本に書かれていることを、そのまま演じているだけなのだから。

 では、本物の気配り上手な女性はどのように見分けたらよいのか。その答えは初デートにある。いや、むしろ初デートの前に「食事に行くとしたら何が食べたい?」と尋ねてみよう。その問いに対して、「ヤキトリ屋」と返す女性こそが、真の気配り上手といっていいだろう。ヤキトリは、取り分けることなく食べることができる。初デートにヤキトリ屋を選ぶ女性たちは、「自分がサラダ等を取り分けることによって、逆に男性側に『申し訳ないなぁ』と、気を使わせてしまう」というところまで先読みしているのだ。そこで、はなっから取り分けの必要がないヤキトリ屋をチョイスするというわけである(ヤキトリ屋のほか、串揚げ屋も同様)。

 「相手に気を使わせないことこそ真の気遣い」、という本質をわきまえている女性こそが、計算ナシのイイ女と言えるだろう。逆に、コンパや飲み会の席で、”ヤキトリの盛り合わせ”を、串から1つ1つ抜いて、皆がすべての種類を食べられるようにする女性は要注意である。大手の居酒屋チェーン店などでは、串から外した状態のヤキトリがメニューに既存しているという例もあるが、「ヤキトリは串に刺してある状態で食べたい」という人もいるはずだ。そういった部分を読めず、自分をアピールすることばかりを考えているような女性は、本命カノジョに選ばない方が無難と言えるだろう。
(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」

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