ヤリチンVS童貞 モテるのはどっち?

 親しい者同士で、「モテるでしょ?」「モテたい!」など、「モテ」についての会話が交わされることがある。「モテる」とは、言うまでもなく、異性から人気がある状態のこと。一般的には容姿が整っている者がモテるというイメージかもしれないが、決してそうではなく、会話術や経済力でモテている者もいるようだ。いずれにせよ、妙齢の男女なら、誰もが「モテたい!」と思うだろう。中には、「好きな人ひとりと両想いならそれだけで満足」という人もいるかもしれないが、基本的には、モテることで不快な気分にはならないはずだ。

 ところで、どのようなタイプの人がモテるのだろうか? 前に、「細いが長いペニスVS太いが短いペニス モテるのはどっち?」という検証をしたが(※)、ペニスどうこう以前に、そもそもペニスを披露する機会にいまだかつて恵まれていない、という男性も少なからず存在する。そう、童貞と呼ばれる男性たちだ。ひと昔前までは、「やらはた」(やらずの二十歳)といって、童貞は早いうちに卒業すべきだという考えが主流だった。しかし、現代の日本社会は、あらゆる物事が二極化の一途を辿る時代である。貧富の差や学力のみならず、性生活においても然り。経験人数が4ケタに達するという極端に性体験の多いヤリチン男性もいれば、30代40代でもまだ性経験がないという童貞男性も珍しくない。
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 では、ヤリチン男性と童貞男性は、どちらがモテるのだろう? 一般女性の、ヤリチン観・童貞観について迫ってみた。まずは、ヤリチン支持派の意見から。いや、ヤリチンを支持……というと、語弊があるかもしれない。彼女たちは、ヤリチンを支持しているというわけではなく、童貞男性にひと言あるようだ。「二十歳そこそこで童貞というのは理解できるが、30代・40代の中年童貞は、人間性に何か問題があるのでは?」という意見が圧倒的多数だった。また、青年童貞だろうと中年童貞だろうと、童貞男性とのセックスが面倒くさいという女性もいる。これはおそらく、男性にリードされたいタイプの女性なのだろう。なお、「ヤリチン男性とのセックスで、性病感染の危険性を感じたことはあるか?」という問いに対しては、「病気を心配していたら何も出来ない!」という声が挙がった。

 だが、童貞支持派からは、案の定、「ヤリチン男性とのセックスは、性病感染が心配」という意見が寄せられた。もちろん、ヤリチンだからといって、性病に感染しているということはない。それでも、やはり気になってしまうのは、現代特有の現象なのかもしれない。現代特有といえば、潔癖な人が増えているという点も同様。「多くの女性と経験している男性は生理的に受けつけない」とまでいう人もいた。ほか、「ヤリチン男性を彼氏にすると、浮気が心配」「ヤリチン男性は、セックス武勇伝を吹聴するイメージなので、自分との行為をバラされそう」という疑念もあるようだ。では、童貞に対してどう思っているのか尋ねると、「色々と教えてあげたい」というお姉さんタイプもいれば、「一生懸命なセックスをしてくれそう」という部分に期待寄せる女性もいた。

 むろん、これらの意見が全て正論だとは言い切れない。ヤリチン男性の中にも、セックスは秘め事とし、多くは語らないという者もいれば、中年童貞といっても、人間的に問題があるわけではなく、たまたま縁がなかっただけという人もいるだろう。もしくは、何かポリシーがあって童貞を貫いているのかもしれない。さらには、ひとくちに「ヤリチンと童貞、どちらを支持するか?」といっても、「一夜限りなら」「彼氏にするなら」「結婚するなら」など、パターンによっても回答は異なってくるだろう。よって、どうか目くじらをたてず、参考程度に留めて頂ければ幸いである。

 なお、女性陣の意見を目にして、思うところがあったという人は、これを機に、性生活をリフレッシュさせてはいかがであろうか? 折しも、4月は新生活シーズン。始まりの季節にあわせて、童貞を捨てセックスデビューするも良し、ヤリチン改め清い交際を始めるも良し、新たな一歩を踏み出すには最適な時期といえるだろう。
(文=菊池 美佳子)

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