股間トレーニングにオトコもオンナも無我夢中!?

股間トレーニングにオトコもオンナも無我夢中!?の画像1※イメージ画像 photo by venkatkothwal from flickr

「その服カワイイね」「○○ちゃんってモテるでしょ?」「お前の作る肉じゃがは最高だよ!」など、女性を褒める際の言葉には気をつかうという男性も多いだろう。相手が恋人であっても、そうでなくても、褒め言葉ひとつで、女性側の態度が大きく変わってくることもあるから、オトコとしては気の抜けない部分だ。

 ところで、当の女性たちは、いったいどの部分を褒められたがっているのだろう。実は、女性たちが褒めてほしいのは、容姿でも料理でもない。なんと、世の女性たちは、膣の締まりを褒められることを渇望しているのだ。「すっごいよく締まるよ」「きつすぎて痛いくらいだ」「こんなに狭いコ、初めてだよ」などの褒め言葉が聞きたくて、ひそかに膣圧を鍛えている女性が急増しているという。にわかには信じ難い事実だが、その証拠に、女性誌や女性向けサイトでは、膣圧を鍛えるトレーニング法などの特集が組まれ、具体的には以下のような方法が提示されている。

【1】排尿の途中、何度か尿を止める
【2】つま先立ちで肛門の筋肉をキュッキュッと締める動作を繰り返す
【3】膣圧向上グッズの挿入

【1】、【2】に関しては想定内としても、【3】に関しては理解に苦しむという男性も多いだろう。自宅を出る際に膣圧向上グッズを自らの股間に挿入し、平然と満員電車に乗って通勤し、仕事をこなしているとしたら……。オトコの悦ぶ顔見たさで、股間の違和感に耐えながらもトレーニングに励む姿を、健気と称えるべきなのだろうか? いや、自分のカノジョがそんなことをしていたら「ドン引きする」という男性がほとんどだろう。

 しかし、股間トレーニングに励むのは女性ばかりではない。男性の中にも、有事の際に備えて、常日ごろから股間を鍛錬している者が増えつつあるのだ。股間を鍛錬といっても、サイズを大きくするということではない。精力向上の面においてである。女性のように、道具を用いてまで……という人は少ないようだが、資金ゼロ円で実践できる「金冷法」を実践しているという男性は少なくない。金……つまり睾丸を冷やすことによって、暑さに弱い精子の製造能力をアップさせ、射精の回数を増やそうという考え方だ。入浴後、温まった睾丸に冷水をぶっかける。急激な温度刺激で縮み上がってしまいそうだが、それこそがポイント。陰嚢は、数分時間をおけば再びたるむものである。そこにまた冷水をぶっかけ、縮み上がらせる。だいぶ手荒い方法だが、考えてもみたら、筋肉とは使えば使うほど鍛えられるものなのだから、そういった観点では、「金冷法」は理に適っていると言えるだろう。

 そんな荒療治はとてもできない! という男性はボクサーパンツをトランクスに替えてみるだけでも、効果は期待できるらしい。下着を、通気性の良いトランクスに替えた途端、精力が強化されたと証言する男性もいる。Aさん(40代・既婚)は、結婚前は専らトランクス派だったとのことだが、結婚後は、妻が買ってくる下着がボクサータイプのものばかりだったため、10年以上トランクスから遠ざかっていた。ちなみに、子どもができてからはセックスレス気味。そんな時、「金冷法」を知り、「冷水をぶっかけるのは無理だが、なるべく睾丸を温めないようにしよう」と、トランクスに戻したところ、まずは自慰の回数が増え、おのずと妻に対する性欲も回復。セックスレス解消のきっかけになったという。めでたい話だ。

 Aさんのような既婚者には無理かもしれないが、独身で1人暮らしをしているという男性の中には、自宅ではノーパンで過ごすという人も存在する。確かに、トランクスどころか、股間に何も着けていない状態というのは、冷やすという意味合いにおいては、さらなる効果が期待できそうだ。そういえばひと昔前、「脱パンツ健康法」がはやった時期もあった。性器周辺への不必要な圧迫を取り除くことによって、体への圧迫感が軽減され、そこから健康に至る、という考え方だ。「風邪をひきにくくなった」という声は多く聞くが、精力向上面におけるメリットも得られるとしたら一石二鳥と言えるだろう。

 最後に、せっかく鍛えている股間も、使わなければ宝の持ち腐れになってしまう。オトコもオンナも、日ごろのトレーニングの成果を存分に発揮するには、お互いが積極的に股を開き、実戦に臨むべきではないだろうか。もちろん、実戦の際は、股間トレーニングをしていることは伏せておいた方が好印象であることは言うまでもない。

(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」

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