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見た目は人気女優並、スタイルもグラビアアイドル並の女。でも売春婦で、手癖も悪い。
……こんな女から誘いを受けた場合、どう応えるべきか……。今回はそんなお話である。
かれこれ10年近く存在している某無料系サイト。女性側からの援助交際のお誘いや愛人希望のカキコミなどが中心となっている実にリアルなトコロだ。
だがそのリアルさゆえか、当局の目から逃れるためちょくちょく移転を繰り返しているので、追っかけるのにいつも苦労しているほど。
ここは業者が運営しているのではなく、個人がレンタル掲示板を使って運営しているという珍しいトコロなのだが、いつもユーザーの書き込みにあふれている活気のあるサイトと言えよう。
筆者もほぼ毎日のようにココを覗いている。条件の良さそうな娘の書き込みがあると、メールを送ったりしていてそれなりに喰えるサイトでもあるからだ。
しかし、無料系としてそれなりに信頼のあるサイトゆえ、ライバルが多くてアポを取るのに苦労するという面もあるのだが……。
今回紹介するのはこの掲示板で出会ったK子。写メは送れないとのことだったのだが、本人曰く「劇団員の中では可愛い方だと思います」とのこと。そう、K子は役者を目指している劇団員だったのだ。まぁ、不細工が来たらゴメンナサイすればいいかと思い、気軽な感じでデートの約束をすることになった。
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件名:待ち合わせ場所と時間です
じゃあ、20時30分にしましょう。
西部新宿の北口で待ち合わせしたいんですが、わかりますか?
お会いできるの楽しみにしてますネ。
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(原文ママ)
西武新宿を西部新宿と誤記するあたり、オツムの弱そうなコである。しかし本人プロフィールでは、
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K子 22歳
身長:165センチ 体重47キロ
スリーサイズ:B87W59H88
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となっていたので問題ナッシング。オツムが弱かろうが構わんとです!
ちんちんが付いてなくて、おちょんちょんさえあればそれで良かとです!!
それよりも筆者が気になったのはK子が「北口」を指定してきたことだ。本来、西武新宿駅で待ち合わせする場合、よりJR新宿駅に近い南口の方で待ち合わせするパターンが多い。
だが、中にはあえて「北口」を指定してくる娘もいるのだ。筆者の経験では、このように「北口」指定する娘は「援デリ」の仕込みか、半玄人の売春婦と相場が決まっていた。
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それでも、久しぶりに援デリに騙されてみるのもアリだなとデートの約束を快諾したのであった。
約束の時間の5分前に北口に到着した筆者。するとそこにはいかにも人待ち顔の女性が携帯をイジっていた。他に人を待っている感じの女性はいなかったので、声をかけるとズバリK子だった。
実際のK子は、いい意味で裏切ってくれた。とんねるずのバラエティー番組に出演していた頃の松嶋菜々子とタメ張る可愛い顔してたのだ!! 高身長でスリムなK子は十分目立っていたのだが、胸の部分が大きく開いたブラウスを着用していて、推定Fカップ以上はありそうな谷間が激しく自己主張していた。
小顔でリスのように可愛い目とおクチ。もうひと目見ただけで、無神論者の筆者が「神」に感謝したほど。
挨拶もそこそこにホテルへ向かおうとしたのだが、なにやら様子のおかしいK子。必要以上にキョドっているのだ。「ん? どうしたの?」極上の獲物に逃げられないよう優しく語りかける筆者。すると、
「知り合いに見られたくないんで、別々に歩いていいですか?」
と言ってきた。筆者にとっては初めてのパターンだったが、可愛い獲物がそう言うのだから仕方あるまい。
「うん、分かったよ。ゆっくり歩くから、慌てないでついてきてネ」
と答え、北口から徒歩5分ほどにある筆者がよく使うラブホへ向かった。
ホテルの部屋でいざ二人っきりになり、K子の顔をまじまじと品定めする筆者。うん、やはり可愛い! 少しでも楽しいHを目指して、K子を褒めちぎり会話を盛り上げようとしてみた。
だが、どうにもノリが悪い。あまり自分のことを話したがらない感じだ。それでもしばし会話を続け、ころ合いを見図り切り出した。
「ここってお風呂がすごく広いから、一緒に入ろうよ」
「あ、ワタシ家でお風呂入ってきたばかりだから大丈夫です」
嗚呼、またこのパターンか……orz。援デリ女の定番である。回転率を上げるためシャワーは事後の1回だけにしたいのと、一日に何人も客を取るのでお肌のために必要以上にシャワーを浴びるのを嫌がるのが援デリ女である。
『チッ、じゃあ俺が今日メールしていたのは事務所のオヤジだったのかよ』と心の中で毒づいたものの、お相手は松島菜々子である。
「あ、そうなんだ。じゃあ寂しいけど一人で入るよ」
と言って脱ぎ始めた筆者。その時、K子の視線が一瞬するどくなった。筆者がズボンのポケットに入れていた財布を見る目つきが獲物を捕える寸前の肉食獣だったように思えたのだ。
そこで筆者は脱ぐのを中断し、浴室の前に移動して残りを脱ぎ始めた。
そして万が一に備え、K子から見えないよう背中を向けた状態で財布を脱いだズボンの裾口に折り込むような格好で隠したのだ。それでも一抹の不安が拭えなかったので、浴室のドアをわずかに開けたままシャワーを浴び始めた。
シャワーのノズルを捻って間もなく、筆者の予感が当たってしまった。空けておいたドアと擦りガラスのおかげで、K子が筆者の脱いだズボンに手をかけようとしているのを見てしまったのだ!
ここで「おい、コラ!」と飛び出して、K子の胸ぐらをつかむのはカンタンなことだ。
だが、そうなってしまっては松嶋菜々子と一発ヤるチャンスをみすみす棒に振ってしまうことになる。窃盗現場の目撃を逆手に取ってK子を脅すような真似はできればしたくない。
さて、いったいどうしたもんだろう?
コンマ数秒の間検討して答えをだした。
大きな声で「ねぇ~K子ちゃーん、やっぱり一緒に入ろうよぉおお!」と呼びかけ、シャワーのノズルを閉め、ズカズカと浴槽のドアに向かい始めたのである。
そして一呼吸おいてからドアを開けた。K子は筆者の突然の大声に驚き、伸ばしかけていた手を引っ込めて後ずさりするような感じで数歩ほど後ろに下がっていた。
筆者は素知らぬふりで「ね、いいでしょ? オネガイ!」と可愛くアピール。
するとK子は一瞬バツの悪そうな顔をしたものの、「うん、じゃあいいですよ」と応じてくれたのであった。
もしかしたら財布を物色しようとした所を見られたのかも? そういう後ろめたさがあったのであろう。K子の態度は急変して妙に愛想がよくなった。プレイのほうも援デリ女が嫌がる「ディープキス」、「クンニ」、「指入れ」などを抵抗することなく受け入れてくれたのだ。
それにしてもK子の切り替えの早さは見事なもんである。窃盗行為をあきらめ、こちらのお願いを受け入れるその態度はなかなか堂々としていた。それなりに場数を踏んでいなければこうはいかないだろう。
こうしてプレイが終わり、ラブホの前でサラリとお別れした。危うく財布の中身を抜き取られる所だったが、無事に一発を楽しめた格好だ。
感度も締りも良く、見た目も極上のK子はSEX相手としてはまさに満点だったのだが、しょせんは援デリでしかも泥棒猫である。
別れ際に「あとで本アドからメールするね。よかったらまたメールして!」とK子。それまではサブアドレスでやりとりしていたK子であったが、数時間後本当にK子の本アドからメールが届いた。
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今日はありがとう。めっちゃ楽しかったですよ。
よかったらまた遊んでくださいね
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K子の真意が読めない。K子にしてみれば筆者は喰いそこなった獲物なのだろうか? それとも本当に遊び相手として気に入ってくれたのだろうか? いったい何の思惑があるのか?
冒頭の問いかけ、
見た目は人気女優並、スタイルもグラビアアイドル並
でも売春婦で、手癖も悪い
こんな女から誘いを受けた場合、どう応えるべきか……
この答えを保留してはや3カ月。いまだなんのアクションも起こせない筆者であった。
(文=所沢ショーイチ)
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