ピンク・レディー『サウスポー』に漂う激熱ギャル精神|架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき」

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第6弾

 ここ数カ月、歌謡トークイベント出演、映画祭登壇、写真集発売とAV以外でも多彩な活躍をみせる架乃ゆらちゃん。しかも、どのイベントに行っても会場はファンで埋め尽くされ大人気なのだ。

 そんな大人気のゆらちゃんが今回ピックアップした歌謡曲は昭和の大スターであるピンク・レディーのヒット曲『サウスポー』だ。その『サウスポー』を考察するうちに「ギャル論」にたどりついたゆらちゃん。今回もノンストップ! 息継ぎなしで疾走する「架乃ゆら文体」をお楽しみ下さい!

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架乃ゆらちゃん

架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#6」

 メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属女優の架乃ゆらです。

 長く続くかに思われた梅雨もすっきりと明け、今やセミの鳴き声も聞こえてくるようになりました。

 夏! わたしは夏が好きです! 何故なら夏休みがあったから。

 単純なので特別なイベントがある季節は好きで、似た理由で冬休みがあるから冬も好きです。

 が、夏です! 冬の寒さはどこか切なさや悲しさなど感傷に浸りやすく、だからこそ温かさをより感じやすいのですが、夏の暑さはカラッとしていて誰でも元気になってしまうのではないでしょうか?

 実際、夏に流行する曲はアップテンポであったりと、聴いていると元気になる曲が多く、薄着になると共に心も薄着になっていくというか、いわゆる青春っぽい空気感が漂っているというか、アロハシャツのように気分がひらひら浮かれてしまいます。

 というわけで今回のテーマは暑い夏をさらに暑くする! 激アツ昭和歌謡曲です!

 やはり夏といえば高校野球! 炎天下のグラウンドで汗を流しながら奮闘する球児たち、アルプススタンドからは応援のブラスバンドが響き、球場内には毎年数々のドラマが生まれています。

 わたしも学生時代、高校野球に携わるような学生だったらまた違った人間になっていたことでしょう。はしのはしの方だったので…(feat 城定秀夫監督)。

 さて! そんな高校野球で大好きなのは応援歌! プロ野球でも各球団それぞれにヒットマーチがありますが、高校野球にもそれに準じたものがありますよね。チャンスの場面に選手を鼓舞するように鳴り響く名曲は数多くありますが、その中でも大好きなのはピンク・レディーさんの『サウスポー』です。

ピンク・レディー『サウスポー』ギャル精神論

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 1978年3月にリリースされたピンク・レディー7枚目のシングル曲であり、初のオリコン初登場1位を獲得しました。

 都倉俊一氏の緊張感がありつつドラマチックな曲調に、阿久悠氏のキャッチーな歌詞が非常に魅力的な楽曲で、ピンクを基調としたスポーティーな衣装からスラッと伸びる脚線美、それで踊る真似したくなるような振り付けとまさに流行らないわけがないど真ん中ストライクな楽曲です。

 歌詞を見ると「男ならここで逃げの一手だけど女にはそんなことはできはしない」や「しばらくお色気さようなら」など、女性の強さを強調した表現が多く見られ、これは作詞が同じ山本リンダさんの『狙いうち』でも顕著に現れています。「この世は私のためにある」、「世界一の男だけこの手にふれてもかまわない」など文字を打っているだけでも自己肯定感爆上がりな歌詞はまさにギャルの精神!

 ギャルとは愛で成り立っており、己を愛し他人を愛し気分が上がるものは無条件ですべて肯定し、己の道を己で決めて誰に邪魔されようとかまわないという、完全な個としてのパワー、強さ、愛がほとばしっています。わたしはそんなギャルが大好き!

 今から40年以上前にわたしと同じ理想のギャル像を阿久悠氏も抱いていたのかどうかは本人に聞かなければ分かりませんが、もし阿久悠氏もギャル好きであれば嬉しいなと思います。

 話を『サウスポー』に戻して、こちらの楽曲は野球の試合の緊張感を恋の駆け引きに例えているようにわたしは感じました。甘い駆け引きではなくまさに勝つか負けるかの真剣勝負!

 手強い相手にあの手この手で勝負に出るも上手く返されたり、かと思えば突然、危険球がギリギリが飛んできたり…。そんな恋模様を「燃えそう」と捉えられるこの主人公は繰り返しますが間違いなくギャルです。やわな精神状態でなく、自我が確立しているからこそ相手とも正々堂々向き合って戦えるし、きっとこの主人公はこの恋の真剣試合の勝利を掴みとることでしょう。

 いきなりわたしの話に飛びますが、実のところここ数日間はあまり気持ちが晴れない日々が続いていました。ですが、今回のコラムでギャルについて触れ、ギャルのことを考えていくうちに自己肯定感のようなものがふんわりと芽生えてきて元気が出てきたのです!

 やはりギャルは偉大。みなさんも元気がないときはギャルにあやかって元気になって、そして夏をギャルのごとく楽しみ尽くしましょう!

 さて今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます! 次回もよろしくお願いします。

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【架乃ゆら(KANO YURA)】
身長:156cm
スリーサイズ:B84(D)・W55・H86
生年月日:1998年12月28日
趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞
ツイッター:@kano_yura
インスタグラム:@kano__yura
公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ
YouTube:かのちゃんねる

(写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji

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