太平洋戦争と朝鮮戦争を生き抜くパンパンたち 〜ニッポンの風俗史・戦後#3〜

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 6月初め、大阪のLoftプラスワン・ウエストの配信トークライブへの出演オファーを受け、『売春島』著者の高木瑞穂氏、『裏モノJAPAN』変態編集者の仙頭正教氏をはじめ、風俗関係者6人と共にリモート出演した。テーマは『コロナ自粛期間中の風俗店の様子と今後の風俗のあり方』的なものだ。

 筆者の担当はもちろん裏風俗だが、都内には裏風俗はほぼなくなり、そもそも、外出自粛期間中には取材にも出られという残念な状況。それならばと、知り合いの優良風俗店、風俗嬢などにメールでアンケートをお願いし、その結果を発表することにした。

 その結果だが、3、4月の集客は、通常の半分からそれ以下という店が多く、特に志村けんさんが亡くなった後の一週間が最悪だったという答えも。

 しかし、5月に入るとほぼ通常に戻ってきたという店が多数。4月初旬から1カ月の自粛生活で、男たちのムラムラする欲求は限界となったのだろう。つまり、性欲の抑制は1カ月が限界ということか。

 AV作品にも『オナ禁1カ月』なんてシリーズがあるが、計らずしも期間が一致していて、実生活で検証できてしまったところがなんとも微妙なところで苦笑いしてしまった。

 そして、気になる「”withコロナ”の今後の風俗は?」という質問には、全ての店、女の子の答えが「今までと変わらない」というものだった。

 性欲は人間の本能であり、それをあえて減らしたり変えたりすることは不可能。同じように性癖も変えたりすることはできない。だから性犯罪者は同じ犯罪を繰り返す。

 女性の滑らかな肌、細い腰、柔らかい乳房の感触が、男の肌や股間に蘇ってくる。そして、変態は変態、ドMはドMのまま、イメクラ好きはズーッとイメクラが好きなのだ。

 しかし、ただひとつ、したくもないセックスができるようになる強引な理由があるとすれば、それは、「生きるための糧を得る」という目的だろう。

 戦後の女性たちは「パンパン」と蔑まれつつも、そうやって混乱の時代を生き抜いた。コロナウイルスで生き方を失った今もそう変わりない。「そこそこのお嬢」が「パンパン」と同義語に聴こえてくる。それを蔑む男たち、憐れむ女たちこそが「悪」なのだ。

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