江戸情緒たっぷり! 釜風呂があるソープランド

20161018goemonTP.jpg※イメージ画像:『手作りガラス細工 五右衛門風呂 カエル』フォーカート

 サービス内容から“風俗の王様”と呼ばれるソープランド。そのルーツを辿ると、江戸時代の遊郭になる。

 たとえば、日本一のソープランド街として知られている吉原の場合、元々は1617年に現在の日本橋人形町にできた遊郭の名前が吉原遊郭だったことに起因する。

 それが1657年の大火で焼失し、その際に浅草田圃、つまり、現在の地域への移転が命じられた。この流れから、移転後しばらくは日本橋の方を元吉原。浅草の方は新吉原と呼んでいたそうだ。

 なお、現在の地名に吉原の文字はなく、ソープランドが並んでいるのは台東区千束という地域だ。それでも、江戸時代の有名遊郭の名前にあやかった店名のソープランドも多い。そのためか、遊郭をコンセプトにして在籍している女性を花魁と呼ぶ店も数軒ある。

 中でも、その遊郭のコンセプトが突出しているのが、老舗の『M』だ。関東では有名なグループが経営していて、釜風呂があることでソープランドファンに知られる。釜風呂といえば、安土桃山時代の大盗賊・石川五右衛門の最期というイメージしかなく、もちろん筆者は未体験だ。

 この“名物”釜風呂は人数に制限があるとのことで、問い合わせのうえ、後日、潜入してみた。

 まず、玄関からして風格があった。松の木に玉砂利が敷かれていて、まるで料亭といった感じである。

 廊下に朱色に塗られた欄干の橋があったり、部屋が格子戸に囲まれていたりした。また、壁にも浮世絵が飾られていたりして、タイムスリップしたかのように江戸情緒たっぷりだった。

 お相手となったのは、澪さん(仮名)。30歳前後の女性で、「新造花魁です」と自己紹介した。新造花魁とは、江戸時代の遊郭における見習いにあたるポジションの女性のこと。この店では、入店したての女性をこう呼ぶようだ。

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