ハプニングバー狂いの女子に見るイマドキ30代女子の性欲のカタチ

150903_hapbar_01.jpgハプバーにやって来た大手企業の事務をつとめるアラサー女性

 
 大学を卒業して、SM雑誌の編集者を経てアダルト系のライターになった私は、さまざまなエッチな現場に立ちあってきた。うんこが香ばしく香り立つスカトロの現場も経験し、モデルの女性が勢いよく放尿したおしっこもせっせと拭き掃除したものだ。

 そんな私であるが、これまでに取材を避けてきた現場がある。それが大人の男女が出会う場として知られる「ハプニングバー」だ。

 私がハプニングバーに抱いていたイメージは、「ウチのやつをお願いします」とカップルや夫婦がパートナーの女性を差し出して…。またはちょっとぶっ飛んでいる女性に非モテの男たちが群がって…という、かなり偏ったものだった。今振り返ると、勘違いも甚だしいのだが…。まぁ、要するにコワいところなのだろうと思っていたワケだ。

 しかし、私がアラサーに突入して間もなく、ひょんなことからハプニングバーに行く機会がやってきた。

 取材を通じて知り合ったM男さんが、「クンニクマン」というクンニの“達人”が経営するハプニングバーの常連らしく、「一緒にどう?」と誘ってきたのだ。運がいいことに、このM男さんは、生粋のSMスカトロマニアで、ある意味(?)安全な男。30代に入っていた私はいつの間にか肝が据わっていたらしく、ハプバーに行ってみることに…。

 そして当日。お店に入ると経営者のクンニクマンさんが、穏やかな笑顔を浮かべながら、いかにも“いい人”オーラ全開という感じで出迎えてくれた。とりあえずカウンターに座ると、彼はこれまで極めてきたクンニの話を速射砲のように話し始める。これが何とも面白いもので、このときM男さんはどこかへ消えてしまったようだが、私はクンニトークに夢中で気にすることもなかったほどだ。

 ふとカウンターを見ると、40代と思しきワイシャツ姿の男性、さらに50歳前後と思われるこちらもサラリーマンといった風情の男性の間がテレビを見ながら、静かに飲んでいる。少しだけお話したが、ふたりともダンディな紳士といった感じ。いかにも女子にモテそうな雰囲気を漂わせていた。

 そこへ私と同世代と思しき、ショートカットの女性が現れた。ボブの黒髪に、スーツのような格好の落ち着いた出で立ち。笑顔がキュートな清楚系である。一見して堅いお仕事に就いていそうだ。その女性はふたりの男性と楽しそうにテレビを見ながら談笑を始めた。ハプバーに足を運ぶ女性といっても、街でよく見かける普通の女の子だったのだが…。

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