指原の「ダンスできないほうがいい」発言は現役モー娘。への宣戦布告!?

sashihara1017main.jpg※イメージ画像:『恋するフォーチュンクッキー』キングレコード

 14日に放送された『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の中で、HKT48の指原莉乃(20)が、アイドルになるには「歌とダンスは練習する必要はありません!」と断言し、物議をかもしている。

 この日の放送では、客席に小学生100人を揃え、レギュラー陣が生で授業を行うという初の試みを行った『いいとも』。その中で指原は、「AKBになる方法」という授業を行い、冒頭の言葉をアドバイスしたのだった。

 元々アイドルオタクだった指原によると、「踊れない子の方が可愛い。なんか応援したくなったりする」というのだ。そして、「アイドルのファンって今おじさんが多いじゃないですか。おじさんはできない子の方が可愛くて、“全然ダメじゃん”って嬉しくなったりする。下手くそでもそこから一生懸命頑張ってる姿にみんな惹かれると思う」と持論を展開した。

 しかし会場に集まった子供たちの反応はイマイチ。憧れのアイドルから急に現実という冷や水を浴びせられたようだった。また、この指原の言動にアイドルファンたちからは非難が殺到。一部報道によると、ネット上では、「そんなのが日本のトップアイドルて言われてるのか」「ジャニーズとかハロプロとか他のアイドルに失礼」「こんなぬるい考えが日本で1番売れてるグループとか、早く終われ」などと言われているようだ。

 今の女性アイドルというのは、握手会に足しげく通い、CDを大量に買うようなファンに支えられている。それを一概に“おじさん”と呼んでしまう指原の感覚は理解できないが、ともかく今のアイドルはファンにとって“憧れの存在”ではなく“愛おしむ存在”となっている。だから指原は、そんなファンから“愛おしまれるため”に、より身近な存在になるべきだと主張し、アイドルに歌やダンスは必要ないと宣言したのだろう。

 だが、そんな指原の主張に真っ向から勝負を挑むように、アイドルを“憧れの存在”にしようというのが現役のモーニング娘。(以下、モー娘)たちだ。今年の5月から10人で活動をしている彼女たちの最大の売りは“フォーメーションダンス”と呼ばれる完璧なダンス。

 16日深夜に放送された『アノ人たちの作り方 ~なぜこうなった!? ファクトリー~ 』(フジテレビ系)でも、そのクオリティの高さはこれまでのアイドルにはなかったものとして紹介され、今のモー娘は“史上最強”だと太鼓判を押されていた。そして、そんな今のモー娘のファンたちは彼女たちを「真似しようとしてもできないダンスがすごい」「尊敬している」と語る。まさに今のモー娘はファンにとって“憧れの存在”というわけだ。

 現在のアイドル界で頂点に立つAKBグループのトップメンバーが宣言した“愛おしまれる存在”としてのアイドル。そしてそこに対抗するかのように完璧なダンスを身につけ“憧れる存在”としてのアイドルを目指すモー娘。同じアイドルとはいえ、それぞれまったく違うスタイルを行く少女たち。こうした幅の広さが、現在のアイドル界が戦国時代と言われるゆえんなのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

men's Pick Up