これも『あまちゃん』効果!? 80年代アイドルブームの波に乗り、中森明菜の復帰計画も加速か

nakamori1008main.jpg※イメージ画像:『ゴールデン☆ベスト AKINA EAST LIVE INDEX-XXIII』中森明菜/ワーナーミュージック・ジャパン

 今年のテレビ界を代表するドラマとなった『あまちゃん』(NHK)。主演の能年玲奈や橋本愛、有村架純などの若手女優がブレイクしたが、その脇を固めたのが小泉今日子や薬師丸ひろ子といった80年代アイドルだ。小泉は能年の母親役を、薬師丸は女優の鈴鹿ひろ美役をそれぞれ好演して、人気が再熱。小泉の役名「天野春子」名義でリリースした『潮騒のメモリー』がヒットするなど、あまちゃん人気を支えた。

 また、脚本を務めた宮藤官九郎が監修・選曲を務めて80年代のヒット曲を集めたコンピレーションアルバム『春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~』のビクター編とソニーミュージック編が8月に発売されるなど、改めて80年代の歌謡曲が注目されている。

 そんな中、もう一人の80年代アイドルである中森明菜の復帰が近いのではないかと「週刊女性」(主婦と生活社)が報じている。記事によると、新曲を加えたベスト盤のようなアルバムを年明けにも出す計画があり、中森はそれに向けてトレーニングをしているという。通販で買ったトレーニングマシンで腹筋を中心に鍛える一方、自宅でのボイストレーニングも行うなど、再始動のための準備を精力的に行っているようだ。

 中森は体調不良を理由に2010年10月に活動を無期限休止。一時は重病説もささやかれたが、帯状疱疹であることが明らかとなった。それ以降、何度も復帰の噂が立ち消えになっていたが、いよいよ現実味を帯びてきたと見ていいのだろうか?

「『春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~』のビクター編には小泉の『まっ赤な女の子』や薬師丸の『セーラー服と機関銃』のほかに、中森の『飾りじゃないのよ涙は』も入っています。中森は間違いなく80年代を代表するアイドルの一人。『あまちゃん』の追い風がある今なら、復帰は大きな話題になるし、ムード的にも受け入れられやすいといえるでしょうね。以前にもトレーニングマシン購入のウワサはありましたが、同時期のデビューで仲もいいといわれる小泉の再ブレイクに刺激を受けているのかもしれません。もともと、レコード会社のユニバーサルミュージックは復帰に力を入れているものの、中森の恋人兼マネージャーのA氏が渋っているともいわれていました。それは中森の体調不良を危惧してのことですが、精神的にも前向きになってきたとしたら、可能性が出てきたと見てもいいのではないでしょうか」(芸能ライター)

 中森はデビュー30周年を迎えた昨年にも復帰がウワサされたが、『ザ・ベストテン』(TBS系)に出演した際の映像を編集したDVD『ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアムBOX』を発売するにとどまっていた。同じように、休業期間を経て復帰した女性歌手としては、華原朋美の例がある。華原は昨年末に『2012 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で約5年ぶりに復帰。4月には7年ぶりの新曲『夢やぶれて -I DREAMED A DREAM-』をリリースしている。

「中森と同じように精神的な不安定さを指摘された華原は、急性薬物中毒で倒れたり、閉鎖病棟に強制入院させられた過去もありましたが、生放送で歌い上げた姿にはファンならずとも感動した人が多いはず。新曲を出すことももちろん大事ですが、ファンの人が本当に見たいのは本人が歌う姿でしょう。それに勝るパフォーマンスはありませんよ。ただ中森の場合、今はまだ感触をつかむ程度で、本格的に歌うとなるとレッスンを積んで歌声を取り戻す必要があるでしょうね。ちなみに、今年の『NHK紅白歌合戦』には小泉が25年ぶりに出場するのではと言われていますが、『女性自身』(光文社)の『紅白に出てほしい80年代アイドル』のアンケートでは、中森は小泉や松田聖子を抑えて堂々の1位。1月に発表されたNTTドコモが実施した『好きな80年代アイドル』でも、中森はトップとなっているように、人気は相変わらずですからね」(同)

 中森よりもブランクの長かった華原が復帰を果たし、『あまちゃん』による80年代の再評価という後押しもある状況の今。中森にとっては復帰する舞台が整ったように思えるが、実際にその姿を見せてくれるのはいつになるのだろうか。
(文=津本ひろとし)

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