「2ちゃんねる」個人情報漏えい事件、AKB関係者のアカウント流出で大騒動に!?

2ch2ch0827main.jpg※イメージ画像:「2ちゃんねる」トップページより

 巨大掲示板「2ちゃんねる」の有料サービス会員のクレジットカード番号や住所・氏名、メールアドレスなどの個人情報およそ3万件が流出した。事件はそれだけにとどまらず、2ちゃん上で誹謗・中傷や自作自演などをしていた人物が流出情報を基に特定される事態も発生。その中には有名人や政治家、AKBグループ関係者、まとめサイト運営者もいるとされ、ネット上で大騒動になっている。

 個人情報が流出したとされているのは、有料サービス「2ちゃんねるビューア」の会員。同サービスを利用すると、過去スレッドの閲覧ができるほか、ホスト規制や連続投稿規制の影響を受けにくくなったり、スレッドを立てやすくなったりといった利点がある。2ちゃんのヘビーユーザー向けのサービスといえるが、規制を受けにくくなることでネット世論を誘導する“工作活動”がしやすくなるという見方もある。

 今回流出した情報にはメアドが含まれており、ネット上に公開されているメアドと照らし合わせれば誰の登録情報なのか分かってしまい、さらに投稿履歴も流出したため書き込みの内容も特定できてしまう。現在、一部ユーザーが発掘作業を進めており、有名人の“登録疑惑”が次々と発覚しているようだ。

 一部では、ネットで積極的に情報発信している自民党の片山さつき議員らの登録疑惑が取りざたされ、2ちゃん上で“世論操作”をしていたのではないかとの疑惑が浮上(本人は登録を否定)。また、アニメ化もされた『神様のメモ帳』(アスキー・メディアワークス)などで知られるライトノベル作家の杉井光氏は、特定の同業者を名指しして「ただの基地外」「虚言症」などと匿名で中傷を繰り返した上に「ラノベで作者買いなんてまずない。杉井みたいなのは例外中の例外」と自作自演をしていたことが発覚。杉井氏は書き込みを認めており、公式サイトに謝罪文を掲載する事態に発展した。

 この流出騒動は芸能界にまで波及している。流出情報の中にAKB48劇場支配人の湯浅洋氏のものと思われる個人情報が存在していたというのだ。流出リストに「Yuasa Hiroshi」の名前があり、メアドに彼が所属していた会社のドメインが含まれていたことから発覚したようである。湯浅氏は元々はSKE48劇場支配人で、今年8月にAKB48劇場支配人になったばかり。これが事実であれば、AKBグループの運営側が2ちゃんの書き込みをチェックし、さらにはAKB関係のスレッドを立てたり、特定メンバーの擁護コメントなどを書き込むなどの“工作活動”をしていた可能性が浮上する。

 過去には、2ちゃんに湯浅氏とSKEメンバーの肉体関係を告発する怪文書が出回ったことがあり、NMB48メンバーがファンをホテルに連れ込んだという疑惑も2ちゃんが中心になって広まった。一部ネット上では、それらスキャンダルの火消しをしていたのではないかと見る向きもあるようだ。今のところ、当該アカウントからの書き込みは判明していないが、もし特定のメンバーへの擁護コメントだけでなく、他のアイドルグループなどへの誹謗中傷を書き込んでいたようなことが発覚すれば、大騒動に発展するだろう。

 また、2ちゃんのAKB関係のスレッドを掲載している有名まとめサイトの管理人のアカウント情報が流出していたことも発覚。こちらは書き込み内容も特定されており「ゴミブログは転載禁止にしろ」などと他のまとめサイトを批判していたことが判明。さらに「○○(サイト名)最近味気ないよな」というスレッドで「ここ最近面白かったネタスレなんかひとつでもあったっけ?」と、サイトが味気ないのは2ちゃんに面白いスレッドがないからだと自作自演で弁護している。

 さまざまな余波が生まれている2ちゃんねる流出事件。もしAKB関係者の恥ずかしい自作自演や火消し行為が発覚すれば信用問題にも発展するだけに、アイドルファンの間でも今後の動向に注目が集まっているようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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