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「2ちゃんねる」を潰せばネットは健全化するの? 警察の捜査姿勢に疑問


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※イメージ画像:『2ちゃんねる完全活用本
ビギナー大歓迎読み方/書き方を手取り足取り教えます』

晋遊舎

 巨大掲示板「2ちゃんねる」が削除依頼を受けながら放置した違法な書き込みが、昨年1年間で5068件に上ったと警視庁が発表した。前年の約2.8倍で、他のサイトも含めたネット上の全ての放置件数の9割を超えているという。内訳は違法薬物に関する広告・使用の誘引が4553件、口座売買が405件、携帯電話の売買が110件だったという。

 警視庁は昨年11月から今年3月にかけて、覚せい剤取引を目的とした書き込みを放置したことが“ほう助”に当たるとして、2ちゃんねるの関係先約10カ所を家宅捜索。各メディアでも大々的に報道され、シンガポールにある2ちゃんねるの登記上の管理会社がペーパーカンパニーであることや、元管理人・ひろゆき氏が今も運営に携わっている可能性など、謎に包まれていた同掲示板の運営実態が解明されつつある。

 突如降ってわいた警察の「2ちゃんねる潰し」作戦は、警察庁の片桐裕長官の肝入りといわれる。前長官の安藤隆春氏は「山口組壊滅作戦」で名を上げたが、片桐長官のターゲットは2ちゃんねるになったようだ。今月10日の記者会見でも、片桐長官は「(放置されているのは)ほとんどが規制薬物の宣伝など悪質な情報で看過できない」「(管理者の)刑事責任の追及を含め必要な措置をとりたい」と強い決意を述べている。

「警察の最終的な目標は、見せしめとしての2ちゃんねる管理人の逮捕。ただ、現在は誰が管理人かハッキリしない。元管理人の西村博之氏が今も実質的な管理人という見方が強まっているが、かなり以前から今のような状況を想定して管理責任を分散化していたため、簡単に尻尾はつかめないでしょう。長官に尻を叩かれて、現場は参っているのでは」(事情通)

 ネット犯罪が急増した今、警察がネットに目を向けるのは当然といえる。だが、2ちゃんねるを執拗に潰そうとする姿勢に疑問の声も上がっている。

「確かに警察の削除要請を無視し続けた2ちゃんねる側の対応は悪かったが、罪があるのは違法な書き込みをしたユーザー。放置したからといって犯罪者扱いされるというのは、管理者の立場からすると納得できない。それに2ちゃんねるを潰しても、他の掲示板やケータイサイトなどに分散して地下に潜るだけで意味はない。管理者に責任を転嫁せず、警察がネット犯罪をしっかりと監視することが先では」(某掲示板管理人)

 現行法や警察の感覚とネットの感覚に、大きなズレがあるのは事実だろう。2ちゃんねるは確かに問題が多いサイトだが、「管理会社がペーパーカンパニー」「アダルトサイトからの広告料が元管理人に流れている」などといった一連の報道は、本件とは全く関係がないネガティブキャンペーンにしか映らない。こういった捜査姿勢や報道は、ネットの自由を失わせる危険性がある。犯罪の温床・2ちゃんねるを潰せばネットは健全化するといわんばかりの警察には、IT解説書でも使われる人気アニメの名セリフ「ネットの海は広大だわ」という言葉は理解できないのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

『2ちゃんねるコンドーム』


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