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AKB48の深夜バラエティ番組は迷走中!? ~AKB、SKE、NMB「春の改編」後ラインナップ~


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※イメージ画像:日本テレビ系『AKBINGO!』オフィシャルHPより

 4月の改編を迎え、48グループ(以下、48G)の番組が出揃った。新番組と継続番組を併せたラインナップを見渡すと、やはり48Gは深夜帯を中心に、席巻しているといっていいだろう。

 “本店”であるAKB48が『ガチガセ』(日本テレビ系/初回以降は一桁台の連続)や『火曜曲!』(TBS系/同時間帯・民放最低視聴率を数回記録)で露呈した、実は数字を持っていないという事実を突きつけられても、深夜帯ではまだまだ安定株であることと、パチンコメーカー・京楽産業をはじめとする強力なスポンサードを中心に形成されたビジネスモデルが健在なことの表れだろう。

 まず注目したいのは3度目の在京キー局への進出となるNMB48。好調だった『NMB48 げいにん!』(日本テレビ系)が約半年振りに第2弾『げいにん!!2』となって始まった。

 架空の学校【なんば女学院】の部活・お笑い部を舞台に展開するドラマの中に、アドリブ満載の大喜利コーナー、漫才コーナーが組み込まれている同番組は、3月25日には沖縄国際映画祭で初上映された『NMB48 げいにん!THE MOVIE お笑い青春ガールズ!』として映画化されたその直後という好タイミングの番組スタートになった。

 『~2』となっても、吉本新喜劇にも似た鉄板のお笑いパターンで安定の面白さを誇る同番組。番組全体におけるツッコミ役のお笑いコンビ【フットボールアワー】との息もますます合ってきたようだ。また、NMBからの卒業決定にともない福本愛菜、城恵理子が出演者から外れた替わりに、AKBとの兼任メンバー・横山由依が加わったことでどんな変化が起きるかも楽しみだ。

 久々の在京キー局への進出となったNMBとは逆に『SKE48のマジカル・ラジオ3』(日本テレビ系)が終了し、在京キー局では冠レギュラーを観ることができなくなったのはSKE48。

 しかしその一方で『SKE48の世界征服女子 』(中京テレビ)のシーズン2として復活。SKEが世界制服を目指して各国の代表とゲームで対戦する番組だったハズが、シーズン1の後半では、メンバー同士の料理対決や、相撲大会など、世界制服とは直接関係ない企画の連続。シーズン2の初回は、シーズン1終了からの約半年に起きたSKEの五大ニュースの発表が行なわれた。

 加えて『めざせ! 博識アイドル SKE48のよくばり課外授業!(仮題)』(東海テレビ)も4月28日にスタート予定。地元・中京地域を中心にした地盤固めに向いた動向を見せている。

 さて、このように“支店”とよばれる2グループが、まずまずの改編後の状況であるのに対し、本店・AKB48はどうか。

 在京キー局での三大AKB番組は、『AKB子兎道場』(テレビ東京系)、『AKBINGO!』(日本テレビ系)、『有吉AKB共和国』(TBS系)だが、3番組とも改編を乗り越えて継続となっている。しかし、その番組内容の推移を見ると、順調とはいい難い。

 『子兎道場』に関しては、昨年12月7日に、3年あまり続いていた『週刊AKB』の後継番組としてスタートしたので若干事情は異なるが、すでに今回の改編で終了しなかったのが不思議なくらいな内容だという声もある。

 “迷える子兎”と呼ばれる出演者が抱える悩み事にAKBメンバーがアドバイスしていくというもので、ドキュメンタリー的な展開がVTRで流されたりもする。AKBメンバー(HKT48、SNH48含)が毎回9人登場し、彼女らがスタジオで椅子に座って相談に応える様子は動きに乏しく、かなりの高頻度で相談を受けているハズのメンバーが泣き出すのも定例の展開になるつつある番組だ。

 総合演出のテリー伊藤レギュラー出演、峯岸みなみがレギュラーMCに初挑戦することも話題を呼んだが、タイミング悪く峯岸が、番組開始から約2カ月後にスキャンダルを巻き起こしたことで、MC振りは精彩を欠き、番組のどんより感に拍車をかけた。このままでは次の改編は乗り越えられないかも知れない。

 『AKBINGO!』は前身の『AKB0じ59ふん!』から数えると5年目を迎える長寿番組。初回から現在に至るまでレギュラーMCを担当するお笑いコンビの【バッドボーイズ】は、AKBいじりが見事。同番組は数々の名コーナーを生んでいるが、一例を挙げると、

●落としちゃやーよ(ハート)タリナイ48/クイズに答えられないと粉が入ったプールに突き落とされて真っ白状態
●ムチャぶりドッジボール/ボールに当ったメンバーは、くじで引き当てたムチャぶりを実行(※恥ずかしメイクなど)
●ウソ発見器で本音を暴け! ショージキ将棋/メンバーが1vs1で相手の本性を暴く質問をし、ウソ発見器にそれを認める反応が出たら負け

 …と、メンバーが心身を張った企画が多く、バッドボーイズの遠慮のないイジリ振りがその面白さに拍車をかけている。

 しかし最近では、出演者が次第に入れ替わり、中心となっているのは旧チーム4に所属していたメンバーを中心に構成。HKT48からの出演もあり、バッドボーイズはどのメンバーを積極的にイジれば良いのか攻めあぐねている様子が見て取れる。とりあえず体育会系丸出しの島田晴香はターゲットとなるが、まだまだバラエティ担当の人材を発掘中という所だろう。

 このいわゆる新陳代謝=主要メンバーの入れ替わりは『子兎道場』にも見て取れる。9期生以降のメンバー(※現在のAKBには14期までが研究生として籍を置いている)の出演が目立つ一方で、大島優子、高橋みなみ、柏木由紀、渡辺麻友といったいわゆるAKBの主要メンバーの出演頻度は減少している。

 2番組に共通するこの新陳代謝は、膨大なメンバーを抱える48グループ全体にもいえることで、特に本店・AKB48にとっては喫緊の問題。次いでSKE48、NMB48…と、順次この問題に直面して行くことになるだろう。

 『有吉AKB共和国』(TBS系)は、すでに人気のあった小嶋陽菜をメインに据え、毎回プレゼンターとして人気メンバーを迎えてはいるが、初期から現在に至るまでAKB研究生の活躍が目立つ番組だ。実際は彼女らの“顔見世”→キャラ発掘の場ともなっている部分が興味深い。思い起こしてみれば、現在のAKBセンター候補といわれている“ぱるる”こと島崎遥香を最初に認識した番組だというファンも多いのではないだろうか。

 単に「研究生のスケジュールしか押さえられない」ということだったのかもしれないが、AKBが存続するために課せられた“新陳代謝”という必須条件を考えると、先見の明があったのかもしれない。

 スタジオの背景はブルーバックにCGの背景を当てはめ、ロケ企画は飲食店などを面白おかしく紹介するタイアップが多数、そのロケに出る経費も不足となれば、テレビにもかかわらずラジオ番組の体で収録してしまう『有吉AKB共和国』。2013年1月中旬の比較で、『子兎道場』の視聴率が1.1%なのに対して『共和国』は0.8%で、番組形態と制作費的効率の良さの両面から見て、次の改編も乗り切れそうだが、反対にいつ終わっても不思議ではない危うさも感じさせる。ファンならば、そんな「気の置けない感覚」すら楽しむべき大切な要素なのかもしれない。

 新曲発表の度に「ミリオン達成!」の言葉は躍るものの売り上げ枚数は下がり続け、さすがに全盛期は過ぎ去ったように見えるAKB。とはいえ、48G全体で見れば、それなりに問題はあるにせよ、多くの看板番組を抱える「モンスター級のアイドルグループ」であることは間違いない。これら深夜番組から新たな、運営サイドすら想像もしなかった(コントロールしない)タレントが発掘されれば、もうひと盛り上がりして面白いのだが…。
(文=ルート666)


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