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さよなら恵比寿マスカッツ! 忘れられない『おねマス』名場面集


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※イメージ画像:『おねだりマスカットDX!Vol.1 ガハハ編』
ポニーキャニオン

 2008年の『おねがい!マスカット』から始まって、現在の『おねだりマスカットSP』まで、気がつけば5年間、テレ東(初期はテレビ大阪制作)で、しかも超深夜枠では珍しい長寿番組であり、孤独を感じる魔の時間を癒してくれた『おねマス』が、3月30日の放送で最終回を迎える。この番組から生まれたアイドルユニット、恵比寿マスカッツも3月6日発売のシングル『ABAYO』を最後に解散することが決まっている。

 『おねマス』シリーズが5回ものリニューアルや放送時間帯の変更を経ながらも、これだけの長寿番組になったのは、この番組が、今までのいわゆる深夜お色気バラエティとは一線を画し、出演している女の子をひな壇の置物にはせず、前面に押し出したことだろう。テレビタレントとしては素人同然のメンバーも多かったが、MCのおぎやはぎやゲストの大久保佳代子が上手く脇を固めてフォローする形を取り、番組スタッフの演出も巧みだった。そのため、マスカッツ一人一人の個性が際だち、さらに番組が続けば続くほど、彼女たちの成長過程までが楽しめるという、まるでAKB48やモー娘。のような見方もできたことが大きかったのである。

 番組終了が残念でならないというファンもいることであろうが、今回はそんな『おねマス』の名シーンを紹介していくことにしよう。

●第五位 「ミス仏頂面」かすみりさ・最下位ふてくされ事件
 第一期メンバーとして、番組スタートから活躍していたAV女優のかすみりさ。当初は、クールビューティな雰囲気で「魅惑のセクシークイーン」などのキャッチフレーズがつけられていた彼女だったが、番組が進むにつれ、どんどんキャラが壊れていき、「ミス仏頂面」「太ってねぇっす」などのコワモテキャラになってしまう。番組の名物企画『かわいい甲子園』では、何を言ってもアンパイアの小木にアウトにされ、文句を言っては退場扱いされる羽目に。その結果、チーム決めのドラフト会議(各チームのキャプテンがほしいメンバーを指名していくというもの)では、お笑いキャラの
安藤あいかや当時不定期出演でパネルで登場していただけの蒼井そらよりも下位になってしまい、一人残されたひな壇でふて寝をするという最高の見せ場を物にした。

●第四位 『めちゃイケ運動会』で運命の再会…マスカッツvsSDN48・KONAN
 2011年に放送されたフジテレビの『めちゃイケ運動会』に、放送局の枠を越えて出演した恵比寿マスカッツ。元マスカッツで当時SDN48に移籍していたKONANとの対面を果たした。「こんな下品なパンツみせ集団なんかいられないですよ」と強がるKONANに対し、「お前、やめたくねぇって号泣してたじゃねーか!」と応戦するマスカッツ。実際、『おねマス』で放送されたSDN48への移籍発表とKONAN卒業式では、冒頭から泣いている彼女の姿があった。本当はマスカッツのことを心から愛していたのだ。

●第三位 シコシコクイーン・かすみ果穂の電撃加入
 『おねだり!!マスカット』時代、3期生として入ってきたかすみ果穂は、同番組総合演出のマッコイ斎藤氏が同じく総合演出をしていた前身番組『淀川★キャデラック』(テレビ大阪系)にレギュラー出演経験があり、CSの『みっひーらんど』でみひろと共に番組を盛り上げるなど、すでにバラエティスキルをモノにしていたベテランAV女優。初登場シーンから、リーダーの蒼井そらに「新人という感じがしねぇ」「フレッシュさがない」とヤジられたが、持ちネタの「四股踏み」によって即戦力の本領を発揮した。毎回のように四股踏みをやらされるため、「かすみ=四股踏みの女」になってしまい、この番組以外でも「アレをやれ」と要求されるようになってしまったと本人が告白している。それだけインパクトが強かったのだ。

●第二位 有吉弘行乱入事件
 番組初期の名物企画「スカッとテレフォン」は、メンバーがいきなり芸人や制作会社社長の安西氏に電話をかけて困らせるというコーナー。有吉には吉沢明歩が何度もクレーム電話をかけ、有吉が困り果てて乱暴に電話を切るというパターンが続いていたのだが、3回目の電話のとき、なんと有吉本人が番組に乱入。吉沢のクビを締め、初音みのりの尻を叩くなどの乱暴狼藉をはたらいた。最終的に全員で猿岩石の大ヒット曲「白い雲のように」を熱唱して円満解決したものの、その後の回で再び吉沢が電話をすると、またも乱入。今度は用心棒のアレクサンダー大塚にやられて退散するという茶番劇を演じた。

 当時、ようやく低迷期から抜け出しつつあった有吉の乱入事件は大きな話題となり、この顛末をアップしたYouTubeは20万以上の再生を記録したという。このコーナーでは、同じように何度も電話をかけられたドランクドラゴンの鈴木拓が逆電話をかけてきたり、土田晃之が逆に番組にアドバイスをしてくれたりと、芸人の間でもおねマスが高く評価されていることが垣間見えた。

●第一位 卒業・打ち切りドッキリ
 『おねがい!マスカット』時代、『おねだり!マスカット時代』と2度にわたって、番組打ち切りや一期生卒業ドッキリが仕掛けられている。どちらも、過去のシーンを流して、おぎやはぎや大久保佳代子らが優しい言葉をかけ、さらに番組にゆかりのある著名人からのコメントを読むというものだが、毎回必ず麻美ゆまが号泣、それにつられてRioや西野翔らが泣き出し、涙をこらえていた吉
沢や蒼井の目が潤み出すというパターン。

 卒業を告げられたメンバーの一言コメントも、「メンバーと離れたくない」「自分が番組に貢献できていなかった」など、メンバー愛・番組愛を強く感じられるものが多い。たとえそれが脚本通りのお約束だとしても、マスカッツファンが涙ながらに「好きなシーン」として挙げるのは、この卒業ドッキリである。

 とまあ、番組もこれだけ長く続くには、続くなりの理由がある。AV女優やグラドルが、体を張ったテレビバラエティに真剣に取り組んでいる姿を存分に見られたこの番組の残り少ないオンエアを、目に焼き付けよう。
(文=潜水亭沈没)


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さよならは言わないよ

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