「嫌いな女優」剛力彩芽・武井咲・上戸彩が上位になったワケ

 「週刊文春」(文藝春秋)が毎年調査・公開している「好きな女・嫌いな女」ランキングが今年も発表された。昨年同様に対象を「女優」にしぼり、同誌の公式メールマガジン会員のうち1,600人が回答したという今回だが、「好きな女優」トップは綾瀬はるか、2位は吉永小百合と昨年と変化はなかった。だが昨年5位だった松嶋菜々子が10位に落ち、昨年はランクインしていた蒼井優や長澤まさみ、尾野真千子、新垣結衣、竹内結子、中谷美紀の6名が「好きな女優」BEST15の選に漏れるなど3位以下は波乱模様だ。代わりに米倉涼子、深津絵里、多部未華子、真木よう子、小泉今日子、鈴木京香がランクイン。多部を除けば全員熟した色気で評判の美女ばかりで、熟女人気の高まりを感じさせる。

 しかし「好き」よりも注目度が高いのはやはり「嫌いな女優」。昨年と1位・2位が入れ替わり、トップが泉ピン子、次点が沢尻エリカという結果になっている。この2名はもはや説明不要の「嫌われ女優」だが、それ以外の面々も半ば固定化されてしまったようだ。小雪、藤原紀香、黒木瞳、宮崎あおいは昨年同様ワースト15に堂々ランクイン。そして順位を大きく上げたのは、目下“ゴリ推され”中の剛力彩芽である。

 「嫌いな女優」で39票を集めて、小雪に次ぐ4位に座った剛力は、前回12位から大幅に嫌われ度が増してしまった。コメントでも主婦が「演技もうまい訳ではないし、特別可愛くもない。どの世代に支持されているのか謎」とピシャリ。確かに「人気」よりも先にメディア露出が増えすぎてしまったことから、彼女は所属事務所・オスカーがメディアに圧力をかけてゴリ推ししているともっぱら。

「ドラマ出演にCM、映画と引っ張りだこのように見えるのも、実際は猛烈な売り込みとギャラの安さでネジ込んでいる。でもそれは剛力さん本人のせいではないから、ここまで嫌われるのはさすがに気の毒です。7位にランクインしている武井咲も同様。さらに8位に上戸彩、9位に米倉とオスカーの推している女優が軒並み“嫌われ”に入っている。強引なプッシュ方法が時代にそぐわないことを意味していると思います」(芸能記者)

 ただ現在放送中の剛力主演ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)は、第5話までの平均視聴率が12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と及第点を獲得中。武井は昨年3シーズン連続でドラマ主演をこなしたが、それぞれの平均視聴率がどれも一桁台と低かった。『Wの悲劇』(テレビ朝日系)9%、『息もできない夏』(フジテレビ系)9.8%、『東京全力少女』(日本テレビ系)7.6%という結果に終わっているのだ。当然、主演女優の肩に視聴率の全責任がかかっているわけではないが、この成績を見る限り、一昨年から続いた武井の過剰な露出が視聴者に嫌悪感をもたらしたことは疑いようもない。

「武井はすっかり憔悴して、今は束の間の休息をもらっている。いくらなんでも働かされすぎで、人気や実力に伴わない持て囃し方には本人も違和感を拭いきれなかったはず。事務所の意図としてはトップ女優のイメージをつけたかったとしても、結果的に低視聴率女優の烙印が押されてしまった。剛力も武井と同じやり方で売り続けていくと、さらに嫌われ度が強くなりかねない。彼女たちより下の世代で目下売り出し中の吉本実憂と宮崎香蓮に関しては、売り出し方をシフトチェンジしないと同じ轍を踏むことになるでしょう」(前同)

 新人女優は鮮度も大事だが、フレッシュなうちにコキ使われてあっという間に老け、潰れてしまうケースは過去に何人もあった。奇跡的に復活した長澤まさみは稀有な例だ。剛力彩芽や武井咲が長く芸能界で活動していくつもりならなおさら、慎重に仕事内容を選び、綿密なイメージ戦略の下で手をかけ育てていく方が良いのではないか。「嫌いな女優」上位にランクインするタレントとなってしまった今ではもう、遅すぎるかもしれないが…。

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