ピノイタロウの快感体験観察日記

【フィリピーナの魅力】黒なまこを魅了する蘭の花

※イメージ画像 photo by Ethan T. Allen from flickr

フィリピン在住・ことぶき太郎が綴る、フィリピーナの魅力発見
「快感体験観察日記第12弾!」

 「オトコは種蒔き人で、女は畑だ」と、何かで読んだことがある。

 確かに、タネを蒔かれて子供を胎内で育てるのだから、一理ある。だがそれは、「オンナは子供を作ってなんぼ」という日本的発想だ。畑は畑で、どれも大して変わりはなく、美しく飾っている畑など見たことない。ネクタイ姿で種蒔く男もいない。

 蘭という花がある。

 見ようによっては、おまんこの花弁を思い出させる、魅惑的な美しい花だ。フィリピンでは、いくつもの種類の蘭が安く手に入り、よく見かける。手入れをしないで、ほったらかしにしておいても、綺麗に育つ。

 フィリピーナは、畑ではなく…蘭かもしれない。

 蘭が自分に合った水(オトコ)を求めて売り歩き、水も自分に合いそうな蘭を求めて歩いている。“手入れをしなくっても、綺麗に育っている”というのも、そんな気がする。

 今から2年ちょっと前、フィリピン人の友人が経営するバー(残念ながら、友人が他界し閉鎖されてしまった)で遊んでいるときに、いい女がやってきた。

 27、8歳くらいで、派手ではなく、どちらかというと質素な服装と佇まい。だが、すべてがちょうどいいと思った。もちろん“オレにとって”であるが…。

 やや細身だが、身長は160cmちょっとあるかな。容姿や顔のバランスもそうだが、ピーナには珍しく、肩よりちょっと短めのショートカットや、声のトーンも話し方もいい。

 眼も肌も指も、薄茶のブラウスに隠れた胸の膨らみも、腰の線からブラックジーンズに包まれた長い脚も、すべてが、「いい女」の一言で表される。

 彼女は一人でふらりと入ってきて、カウンター席でバーテンと話をしていたオレの隣へと座った。バーテンと彼女の会話に、当然のごとく常連のオレは参加した。いい雰囲気が、その時に進行した。

 1カ月の間に3度ほど一緒になる機会があった。仲良くはなるが、馴れ馴れしくなるわけではなく、彼女は、しとやかな上品さを保っていた。

 一緒に飲んで歌って、話をしてるだけでも、いい女は楽しいものだ。他の客が羨ましそうにするのも、オトコとしては、うれしいものである。

 5度目に会ったとき、常連同士で朝まで飲んだなかに彼女も加わっていた。そして、明るくなった街に出て、一緒に歩き出したとき突然、

「あたしのボーイフレンドになってくれない?」

 ときた。

(エッ?)

 オレも結構モテるほうだとは思うが、自分の容姿はわきまえている。いい女の誘いに、どう対応したらいいのだ。

 フィリピンで、成人がボーイ(ガール)フレンドといえば、セックスありの特定の相手、という意味にもなる。

 やりたいと願っても無理だろうと思っていた相手から、やろうよと言われたようなもんだ。返事に窮する。

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