【円山町テレビ放談】

「あの女は豚よ!」三倉茉奈が濡れ場挑戦の濃厚昼ドラ『赤い糸の女』がヤバイ!

akaiitonomana.jpg※イメージ画像:『赤い糸の女』公式HPより

 9月3日にスタートした昼ドラ『赤い糸の女』(東海テレビ・フジテレビ系)の展開がスゴすぎる、と早くもネット上で話題になっている。このドラマ、『真珠夫人』『牡丹と薔薇』『さくら心中』などを手がけ、ドロドロ愛憎劇を描かせたら右に出る者はいない中島丈博氏の原作・脚本ということもあって、開始前から「今回はどんな濃厚ドラマになるのか」と視聴者から高い期待を寄せられていた。おまけに主演はNHK朝の連続テレビ小説で名を馳せた双子姉妹“マナカナ”の片割れ、三倉茉奈(26)だ。

 1996年に『ふたりっ子』でデビューし、2008年には『だんだん』で異例の双子主演カムバック。彼女たちはゴールデンタイムのドラマや映画に多く出演している売れっ子女優以上に、おじいちゃんおばあちゃん世代には馴染み深い女優かもしれない。そのため、茉奈は同ドラマのオファーを受けた時に「私を娘や孫のように見守ってくださっている方々には衝撃的かも……」と思ったというが、女優として「人の黒い部分をリアルに演じてみたい」という欲求が高ぶり、過激シーンも承知で役を引き受けたという。26歳の今までキスシーンさえ演じたことがなかったという茉奈だが、乳輪や乳首を見せているワケではないものの、初っ端から親友の婚約者を寝取る豪快濡れ場を見せてくれた。

 双子で清純派路線を走っていたところ、茉奈だけが大胆路線へ転向したことで、週刊誌では「茉奈は仕事に飢えていた」「性格の違いが浮き彫りになり、双子ユニット解散」などと書き立て、茉奈がブログで「双子をどうやって解散するのか教えて欲しい(笑)」「佳奈は良き理解者」と説明する事態に発展した。このように主演女優をめぐって本筋以外のところでも話題になっている『赤い糸の女』だが、物語は現実の数倍濃厚かつ奇天烈で、多くの視聴者が釘付けにされているという。毎日昼時になるとネット上には同ドラマ関連の実況スレッドが乱立し、Twitterでもタグを利用して感想をつぶやくユーザーが続出している。

 舞台は横浜、茉奈が演じるヒロインの女子大生・志村唯美は、資産家のお嬢様でイケメン婚約者を持つ可憐で善良なルームメイト・麻衣子(上野なつひ)に多少の嫉妬心を抱きつつも楽しく生活している。しかしそこに、学内で悪評名高い“謎の美女” 芹亜(奥村佳恵)が割り込んでくる。彼女は実は唯美の中学時代の同級生で、唯美の父親の美容整形外科医の手によって全身整形を施されて美しく生まれ変わっていた。そんな芹亜の正体に速攻で気づいた唯美は、「豚志村だわ……彼女は豚志村よ!」と一言。なんでも、中学時代、豚のように太っていた芹亜だが、苗字は唯美と同じ「志村」だったため、クラスメイトが二人を区別するために唯美を「姫志村」、芹亜を「豚志村」とアダ名していたのだという。インパクトある「豚志村」という単語はネット上で大ヒット。今年の流行語大賞候補に躍り出そうな勢いだ。

 この豚志村、真の目的は今のところ不明だが、麻衣子の婚約者で風俗大好き絶倫男の徳須(瀬川亮)をまず手籠めにする。豚志村は風俗でアルバイトしており、絶倫クンはそこの常連客だったのである。彼を巧みに操り、唯美とも肉体関係を持つよう誘導する豚志村。さらに、婚約者が親友たちと寝ていることが麻衣子にあっさりバレてしまう。般若の面を被って怒りを表現する麻衣子に「もうあの二人とはセックスしないで!」と懇願されるも、絶倫男は「それは彼女たちの意見もあるし……」と答える非常識ぶり。しかもそんな婚約者を結局許してしまい、結婚式当日を迎える麻衣子……。登場人物すべての行動が“ありえない!”のだが、それこそが昼ドラの魔力で、いちいちツッコミを入れているうちに、毎日録画予約してまで視聴する昼ドラの奴隷に成り下がってしまうのだ。

 次週はウェディングドレスを着た麻衣子が、なぜか砂浜で落とし穴に落ちてストレッチャーで運ばれるという衝撃シーンが予告されている。親友の結婚をサプライズで祝おうとした“姫志村”唯美と“豚志村”芹亜が、砂浜に落とし穴を掘ったのだという。この事件、どこかで耳にしたような……というか、昨年、石川県かほく市にて、夫の誕生日を祝おうと妻が友人と計画し、浜辺に巨大な落とし穴を掘った結果、夫ともども穴に転落して死亡してしまった悲しい新婚夫婦の事件そのもの。笑おうにも笑えない、善意が暗転してしまった悲惨な事件をドラマのモチーフに転用してしまうとは、さすが中島丈博御大である。たとえ「不謹慎」と批判されようとも全く相手にするつもりはないのだろう。さらに舞台は横浜から長野へと移り、新たなイケメンの登場と共に濡れ場も増量しそうな予感。このトンデモドラマから、ラストまで目が離せそうにない。

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