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強盗撃退・警官と乱闘・ヤクザを一網打尽…格闘家ガチ伝説


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※イメージ画像:『ブラジリアン柔術―セオリー&テクニック』新紀元社

 9月7日、総合格闘家のヘンゾ・グレイシー(45)が、自身のTwitterで二人組の強盗を撃退した一部始終を実況中継した。夜中にニューヨークの街を歩いていたヘンゾは「22番通りと10tsアベニューのところで2人組の男が俺を尾けてくる。顔がニヤケてきちゃうよ」「俺が酔ってると思ってるみたいだ」とツイート。「男たちがタバコをねだって近付いてきた」と書き込んだ後に約20分間ツイートが途絶え、「一人は捕まえたけど、もう一人に逃げられた。友達を見捨てるなんて臆病者だ」と報告。話はこれだけで終わらず、ヘンゾはその後現場に戻ってきたもう一人の犯人を発見し、顔を殴ったうえにチョークスリーバーで3度締め落とし、そのたびに「死ってのはこういうもんだ」と耳元でささやいたという。ヘンゾは倒れた犯人の後頭部と痛めた自分の手の写真をアップし、「次からはヒジを使おう」と書き込んでいる。

 一時は格闘界最強といわれたグレイシー一族の名に恥じない強盗撃退劇に、ファンからは賞賛の声が上がっている。

 格闘家は「素人に手を出さない」という鉄則があるが、時と場合によっては自慢の腕っぷしをプライベートで使うこともあるようだ。リングの外でも強さを発揮する格闘家のエピソードは、ファンにとってたまらないものがある。

 プロレス界で伝説となっているのは、東京五輪レスリング日本代表でプロ入り後は新日本プロレスなどで活躍したマサ斎藤(70)。1985年、マサは米国に遠征していた際にホテルに警察官十数人に突如として踏み込まれ、同室だったレスラー仲間のケン・パテラ(69)とともに大立ち回りを演じた。事情も話さずに強引にパテラの身柄を取り押さえようとする警察官に激怒したマサは、助太刀のために頭突きやパンチで応戦。警察官の数は最終的に20人以上に増え、あまりの多勢に無勢で力尽きたマサだが、筋骨隆々のアメリカンポリスたちをなぎ倒したエピソードは伝説となった。実はこの一件、器物損壊事件を起こしたパテラを逮捕するために警官隊が踏み込んできたもので、マサは全くの無関係だった。だが、結果として公務執行妨害および暴力行為で逮捕され、マサは現地で約1年半の懲役に服すことになる。だがタダでは転ばず、刑務所内で肉体改造に励み、必殺技「監獄固め」を開発している。

 ボクシング界では、現在は天然キャラで知られる元WBC世界ライト級王者のガッツ石松(63)が際立っている。72年10月、元プロボクサーの実弟が白タクの利権絡みでヤクザ8人とトラブルになった。「弟が危ない」との知らせを受けたガッツは現場に急行し、ヤクザたちを“幻の右”で次々とKO。集団でかかってこられればプロボクサーといえども危ないが、ガッツは機転を利かしてビルの隙間に逃げ込み、一人ずつ相手にするという戦法で勝利した。「全員をパンチ一発でKO」とも「倒したのは二人だけですぐに警察が来た」ともいわれているが、そのあたりの真相は定かではない。この一件でガッツは現行犯逮捕されてしまうが、正当防衛が認められて釈放。ガッツは事情聴取で「チャンピオンは『いついかなる時でも誰の挑戦でも受けなければならない』と賞状に書いてある」と語ったといわれる。

 最近は格闘家のケンカが表ざたになることはほとんどなくなったが、ボクシングVS総合格闘技の“異種格闘技戦”が場外で行われたというウワサが格闘技界で根強く流れている。それは総合格闘家の山本“KID”徳郁(35)が無名時代に、プロボクサーの保住直孝(37)とクラブでトラブルになり乱闘したという事件だ。保住は日本ミドル級王者としてならし、のちに東京太平洋王者を獲得するほどの実力を持つボクサー。当初は仲裁に入っていたという山本だが、保住の頭突きに激高してタックルを決め、そのままチョークスリーパーで締め落としたといわれている。真偽は定かではないが、ボクサーとトラブルになったことは山本が認めており、何かしらの因縁があるのは確かなようだ。保住は現役中から裏カジノで逮捕されるなど問題の多いボクサーだったが、08年に公務執行妨害で逮捕されライセンスの無期限停止処分を受け、今年3月にも恐喝罪で逮捕されている。

 一方、06年に総合格闘家の桜井“マッハ”速人(37)が茨城県土浦市の路上でトラブルになった土木作業員に男に殴られ、左目下の骨を折り全治1カ月の傷を負うといった事件もある。もちろん「素人に手を出さなかった」という点は立派だが、ファンや他の格闘家からは「ディフェンスくらいすれば…」という批判の声も上がった。

 格闘家が闘う場所はリングの中であるべきだが、こういった場外乱闘エピソードにファンが胸を躍らせてしまうのも事実。リングの外でも強さを求められる格闘家は大変であるが、そういった部分も含めてファンの夢を背負っているといえるのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops


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