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「あの芸人が年収一千万!」 “一発屋”サバイバルを生き残る秘訣とは!?


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※イメージ画像:『普及版 これが一発屋だ!』著:宝泉 薫/彩流社

 11日に発売された「サンデー毎日」(毎日新聞社)が、母親の生活保護受給問題に揺れる次長課長の河本準一やキングコングの梶原雄太に触れながら、いまどきの芸人の収入について特集記事を組んでいる。今さら改める必要はないが、いちおう確認しておくと、河本の年収が5,000万で梶原が1,000万程度。これほどの高額を得ながら彼らはなぜ母親に生活保護を受けさせていたのか。サンデー毎日では、「芸能界の特殊な収入システム」が、その要因の1つになったのではないかと指摘している。

 サンデー毎日のいう「芸能界の特殊な収入システム」とは、昔から芸の世界で見られた「正式な契約書」などを交わさない、「口約束」と「どんぶり勘定」による、いわばお小遣い制ともいえる給与体系のこと。一般社会ではおよそ考えられないシステムから、芸人は明日の見えない生活を強いられ、それゆえ不安になり、母親に生活保護を受けさせていたのではないかという。

 しかしまた、その「特殊な収入システム」だからこそ芸能界には一発屋なるものが存在する。サンデー毎日では、そんな一発屋のピーク時の年収と現在の年収にも触れていた。

 たとえば、女王様キャラとしてブレイクしていた時期には数千万を稼いでいた、にしおかすみこの現在の年収は、およそ1,000万円程度らしい。今でもそれだけ稼げるのは、テレビ番組の海外のロケなどを積極的にこなしているからだという。また、テツandトモもブレイク時から比べて極端にテレビでの露出は減ったものの、全国各地でのイベント営業が好調で、今でも1,000万円は軽く稼いでいるという。

 一方、ブレイク時には年収1億円を突破していたというエドはるみの今の年収は、その10分の1にも満たない状態だという。さらに、ピーク時には1,000万円以上稼いだというムーディ勝山も、今ではほぼ無収入。流行の言葉で言えば「残酷な現実」というやつだろうか。

 しかしなぜ、同じ一発屋で同じようにテレビから消えながら、前者の2名は今でも高額な収入を得、後者の2名は仕事を失ってしまっているのだろう。エドもムーディも、ロケに行き、営業をこなせばいいだけなのではないか。しかし、そう単純に計算できないのがまた芸能界という「特殊」な世界なのだ。

 前者と後者の違い。にしおかとエドの何が違い、テツトモとムーディでは何が違ったのか。もちろん単純にネタやタレント力に差があったともいえる。また、努力というようなものが両者の道を分けたともいえる。だが、そういった本人の意思とは無関係に、両者には決定的な違いがある。お気づきの人もいるだろうが、それは「事務所」である。

 にしおかとテツトモの所属する事務所は、それぞれさまざまなジャンルのタレントを抱える在京の芸能プロダクションで、エドとムーディが所属しているのは、ご存知日本一の芸人事務所・吉本興業だ。そして、この2つの事務所は、芸人という存在に対して考え方をまったく別にする。

 にしおかやテツトモの所属する事務所は、芸人を会社の商品として捉える。特に、さまざまなジャンルのタレントが所属している事務所では、とかく芸人が俳優などより冷遇される世界であっても、比較的ギャラの面で厚遇される。それは、やはり芸人が会社の大事な商品だからだ。大事な商品であれば、必死に営業をかける。運よく一発屋にまで上り詰めた芸人であればなおさらだ。営業さえうまくいけば、いくら人気の落ちた芸人といえども食いっぱぐれることはない。

 一方、吉本といえば、冒頭に記した「芸能界の特殊な収入システム」の代表格ともいえる事務所。そんな古き芸の世界を体現している事務所だから、吉本は、芸人を芸人としか捉えない。事務所にとって、芸人は大切な商品ではなく、あくまでも芸人なのだ。つまり、売れない芸人や落ちぶれた芸人のマネジメントなど、一切鼻にかけないのが吉本という事務所。売れたければ自分で這い上がって来い、というのが創業者からの伝統である。

 つまり、にしおかやテツトモと違って、エドやムーディには会社のバックアップがない。だから彼らは、ブレイク後の活躍に差がついてしまった。だが、この違いに良し悪しをつけるのは難しい。なぜなら、芸人を芸人として純粋に捉えられている吉本の芸人は、それゆえ自力を身に付け、今の芸能界で最大の勢力となったからだ。一見、見放しているように思える吉本だが、芸人を芸人としてしか見ない姿勢は、それだけ力強い芸人を育てるのだ。

 芸人という人々をどう捉えるかは、一般の視聴者の中でもいろいろな意見が出ることだろう。それは、カンボジア国籍を取得してまでオリンピックに出ようとした猫ひろしなどへの批判を見ればよくわかる。しかし記者は、やはり芸人は芸人でしかないと思う。日本人でもなければ立派な大人でもない芸人という名の人間。猫がカンボジア国籍を取得したのは、彼が芸人だからだ。国籍変えてまでオリンピックに出る俺を見てくれ、笑わせてやる、というのが彼の本音ではないだろうか。生保問題に揺れる河本や梶原にも、ぜひこの問題を笑いに変えて欲しい。きっとハードルは高いだろうが、彼らが純粋に本物の芸人ならそれができるはずだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)


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