>   > 

【テリー・天野のメンズ的映画評 第15回】

これぞ井口昇監督の原点回帰作! ウンコまみれのゾンビ軍団大暴れ!!


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【記事のキーワード】  ,  ,  

(C)2011 GAMBIT

 みなさん、9カ月のご無沙汰でした。いろいろあったりなかったりで休止していた当コラムですが、これからは以前にも増し、メンズサイゾーらしい男心と中坊魂にビンビン触れる作品を取りあげます。

 というワケで、復活の第1回で紹介するのは、そんな男心と中坊魂の体現者、井口昇監督の最新作です。しかもゾンビ映画。

 井口監督といえば、昨年の『電人ザボーガー』の大ヒットが記憶に新しいところ。これまでも『片腕マシンガール』(07)や『ロボゲイシャ』(09)といったエログロ満載、かつエクストリーム精神あふれる美少女アクションを数多く送り出し、日本映画に新たな1ページを刻んできた御仁ですが、『ゾンビアス』は、そんな井口監督の集大成的ともいえる作品であります。

 物語の主人公である女子高生・恵(中村有沙)。妹の死から立ち直れずにいる彼女は、ある日先輩の亜矢(菅野麻由)やモデル志望の真希(護あさな)らに誘われ、ダイエットに効くと言われるサナダムシ探しのキャンプに出かけます。

 ところが、訪れた先の山中で突如ゾンビが出現! 一行は這々の体で近くの村に逃げ込みますが、村にはなぜか人っ子ひとりおらず、さらにはキャンプで変な寄生虫を飲み込んだ真希が、腹の不調を訴えてトイレに駆け込んだところ、汲み取り式の便器から、突如としてウ◯コまみれのウン・デッド(ゾンビ)の大集団が現れたのです!!

zonbius0224_03.jpg
(C)2011 GAMBIT

 ゾンビっていうだけでも困った存在なのに、ヤツらウン・デッドは体中がクソまみれ!! まぁ、タイトルが「ゾンビ」に「アス(ケツ)」ですからね。アスといえば最近だと『キック・アス』(10)とか、昨年3D版も公開された『ジャッカス(Jackass)』なんてのもありましたが、本作は精神年齢の低い人が遺伝子レベルで好む「ゾンビ」「スーパーヒロイン」を、ウンコやオシッコで塗り固めた"観るお子様ランチ"なのです。

 そんなウン・デッドから何とか逃げ出し、村唯一の生き残りである医師のもとに逃げ込んだ恵たちですが、そこで彼女らは衝撃の事実を知ってしまうのです。ウン・デッドたちの正体は、謎の寄生虫ネクロゲドロによって脳を操られていた村人たちであり、医師もまた重大な秘密を隠し持ち、恵を恐怖のどん底に叩き落とします。危機的状況に追い詰められ、妹の死というトラウマを抱えた恵たちに、はたして逆転のチャンスは訪れるのでしょうか──!?

zonbius0224_04.jpg
(C)2011 GAMBIT

 井口監督といえば、今でこそ日本映画界の気鋭として活躍中ですが、かつてはアダルトビデオ作家として特殊な部類......いわゆる「スカトロ系特殊AV」監督で名を馳せてきた人です。『ゾンビアス』は、そんな井口監督の原点回帰といえるでしょう。クソまみれのゾンビを筆頭に、宿った寄生虫の影響でみんなオナラ出っぱなしで、いつもの井口作品よりも下品さ6割増しです。いえいえ、もともとはこういうのを得意としてきた人なんですから、むしろ割合が元に戻ったというべきかと。

 しかもケツからニュルリと飛び出し、宿主の頭をブチ割り、お姉ちゃんたちの体をまさぐる寄生虫の描写に至っては、80年代を賑わしたオリジナルビデオホラーや触手系AVなんかも連想させます。そういう意味では、いろいろな方位から既視感に襲われる作品かもしれません。

 そんな井口作品ですから、役者に課せられるハードルの高さは並大抵のものではありません。特に今回の、恵を演じた中村有沙ちゃん。かっては『天才てれびくん』(NHK)シリーズなどで子役として活躍してきた彼女ですが、本作ではゾンビ相手に本格的なアクションを繰り広げ、しかも大胆な脱ぎっぷりを披露。クライマックスでは尻から寄生虫をはみ出しつつ、◯◯◯(あえて伏せ字)を使った大胆な戦法で大逆転を狙うなど、今後の彼女にマイナスとしか思えない行為の数々にも臆さずトライしています。決して大きくはないお乳とちっちゃ目のビーチクを(よりによって井口映画で)惜しげもなく披露してくれる彼女の未来に、幸あらんことを願うばかりです。

 現在の邦画の主流である女子供向け的な流れに迎合しようとせず、あくまで自分の好きなジャンルにとどまり、着実に成功を重ねていく井口監督。今後も流れに逆らい、いつまでも本作のようなエンタテインメントに徹して欲しいと願う同世代の筆者であります。いや、心配なんですよ。例えば三池崇史監督みたく、なんとなくステイタスが上がっちゃうと、もう昔みたいなムチャな作品をやらなくなるじゃないですか。井口さんまでそういう方向に向かうと、日本映画の未来が不安で不安で......。まぁ、現在放映中のテレビバラエティ『ウルトラゾーン』(TVKほか)で、ラゴンやM1号、ケムール人といったニッチ怪獣を主役にコントとか撮ってる現状を見ても、主流に身を置くような心配はないと思いますが。
(文=テリー・天野)

『ゾンビアス』
監督:井口昇
出演:中村有沙、菅野麻由、護あさな、優希、ダニー(ザ50回転ズ)、岸健太朗、亜紗美、デモ田中、島津健太郎
製作年:2011年
劇場:シネマート新宿他にて全国順次ロードショー
公開日:2月25日(土)
配給:日活

『マーベルゾンビーズ』


こっちのゾンビもコワイっす!

amazon_associate_logo.jpg

『電人ザボーガー スペシャルエディション』


井口監督の名作はこちらから

amazon_associate_logo.jpg

<テリー・天野のメンズ的映画評 バックナンバー>

第1回 リーゼント美女が復讐に燃える! 号泣注意報発令中の単館おバカ映画
第2回 押井守最新作『ASSULT GIRLS』は海外エンタメ大作に匹敵する!!
第3回 精神的童貞に突き刺さる青春映画! 黒川芽衣の悪女怪演も必見!!
第4回 仲里依紗のかわいさ全開!! アイドル映画の最高峰『時をかける少女』
第5回 ポヨポヨ系萌えボディーとスレンダーボディーがしっとりと睦み合う姿は、まるで一枚画のような美しさ! 『ナチュラルウーマン2010』
第6回 オスカー監督作に主演したハードコアポルノ女優の●●作!!
第7回 オッパイ、お尻、コスプレ、女闘美!! 何でも揃った男のお子様ランチ映画、参上!!
第8回 内田有紀×あのアイドルマスター監督が描く10年愛の世界!!
第9回 稀代の殺人鬼をモチーフに、鬼才が描くエログロバイオレンス!!
第10回 AV顔負けのモロ出しハードSEXと残虐性で賛否両論の『アンチクライスト』!! ガチンコで挑む性と暴力
第11回 ゾンビ映画新時代!! 噂の"泣ける"ゾンビ物が遂に日本上陸!!
第12回 あの庶民派俳優&アイドル界の風雲児が贈る、近未来型(笑)ポリスアクション!!
第13回 あの気鋭の最新作は、パツキン美少女が刀振り回して大暴れ!!
第14回 切なささく裂、エゲツなさ大爆発!! バブル真っ盛りの香港で美しき殺人犯が大虐殺!!!!

【番外編 ドリー・尾崎のメンズ的映画評】
■ 真面目な生徒会長・佐藤寛子が艶やかに脱皮!! 『ヌードの夜―』の濃厚な味わい




Sponsore
  • アイポケ
  • s級素人
  • FAプロ
  • MGS
  • OPPAI
  • KMP
  • smm
  • SOFT ON DEMAND
  • 溜池ゴロー
  • DANDY
  • teamZERO
  • 痴女ヘブン
  • ナンパJAPAN
  • BIG MORKAL
  • プレステージ
  • PREMIUM
  • MAXING
  • MOODYZ
  • MUTEKI
  • 乱丸
  • WANZ
  • twitter
  • facebook
  • google plus
  • feedly
  • RSS

menscyzo_161128_rectangle_c.jpg

メンズサイゾー グラビアギャラリー

人気記事ランキング

今日
今週