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不況と震災で風俗店も青色吐息


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※イメージ画像 photo by Rebecca Alice...<3 from flickr

 リーマンショック以来の不況で、庶民の生活はますます苦しい環境が続いている。加えて、3月の東日本大震災で、国内は不安と混乱の空気に満たされている。そうした暗い状況の中で、風俗業界も非常に厳しい状況のようだ。

 なかでも、いわゆる三行広告系と呼ばれていたジャンルは特に逆風にさらされている。かつては有力な広告媒体だった「レジャーニューズ」や「内外タイムス」などが次々に休刊し、これらの媒体を頼りにしていたマンション型アングラ系風俗の「大人のパーティ」は事実上壊滅した。

 また、かつてホテトルと呼ばれた出張系もデリヘルに転業して生き残っているが、かつてのようなピンクチラシは激減し、かつ三行広告も一部夕刊紙を残すのみとなり、以前に比べて多くの業者が集客力の低下に悩んでいるという。

 そうした中で目立って増えているのが、デリヘル嬢の事務所掛け持ちだ。在籍している事務所(風俗店)だけではお客がつかないので、別の事務所にも在籍する。そうすれば、仕事にありつける確率もそれだけ増えるというわけである。今ではこの掛け持ちは珍しくないことで、女性によっては3~4の事務所を掛け持ちしているケースも少なくないらしい。

 それでも、仕事を獲得するのは大変だという。あるベテランのデリヘル嬢(43)によれば、「週に何日もお茶を挽く(仕事がない、指名を取れないこと。筆者注)ことがあります。今年も、ボーナス時期だというのにまったく電話が鳴りません」というから、その厳しさは相当なものらしい。

 また、より条件のよい事務所に移りたがる女の子も多いため、さらに掛け持ちが増えているという。

「たとえば、同じ80分1万5,000円のコースでも、ある事務所は落とし(事務所の取り分)が6,000円と、それからお茶代として1,000円のあわせて7,000円を引いて、女の子の取り分は8,000円。でも、別の事務所では、落としが5,000円だけでお茶代その他は無し。女の子は1万円もらえるわけです」(前出デリヘル嬢)

 さらに、事務所側もかなり経営が厳しくなっている。そのため、事務所によっては極端な節約に走るケースもあるらしい。たとえば、「事務所内では携帯電話の充電禁止」で、事務所の電源を使って充電する場合は500円支払う。ほかにも節電のための「エアコン禁止」「テレビ・DVD観賞禁止」や、ゴミ袋がもったいないので「ゴミ捨て禁止」など、感情的なほどの経費削減、節約が珍しくなくなっているとの声もある。

 あるデリヘル経営者は、「以前は三行広告だけで、黙っていても電話が鳴った。それが、今では雑誌に広告を打って、ネットにHPを作ってもお客さんが来ない」と嘆く。

 かつては風俗業界では書き入れ時と言われた年末年始も、現在は寒風が吹きすさぶばかりのようだ。果たして、今年はどのような状況になるのだろうか。
(文=橋本玉泉)

『風俗嬢のホンネ』


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