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出版社が仕掛ける「ミス○○」乱立と雑誌不況の意外な関係


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※イメージ画像 photo by MarkScottAustinTX from flickr

 近年、マンガ誌や青年誌などの誌名を冠したミスコンが乱立気味だ。芸能界の登竜門として多数のグラドルを輩出したグラドルグランプリだが、最近では週刊誌、夕刊紙などが参入し、雨後の筍のように次々とコンテストが開催されている。ミスコン自体は特に目新しいものではないが、新規参入した媒体たちの特徴は「選考の長期化&サバイバル方式」があげられる。これは、半年以上に渡って撮影会とチャットなどで候補者を競わせ、成績下位から落選していくシステムで、「取れるところから取る」AKB商法の亜流と揶揄されることもある。従来とは違った方式がはびこる裏には出版社の苦しい事情が見え隠れする。

 ネットや携帯電話に押され、売上に回復の兆しが見えない雑誌業界。特に週刊誌はまさに斜陽の時代と言われ、21世紀に入ってからの12年間で主要週刊誌6誌(「週刊ポスト」(小学館)、「週刊現代」(講談社)、「週刊文春」(文藝春秋)、「週刊新潮」(新潮社)、「週刊朝日」(朝日新聞出版)、「サンデー毎日」(毎日新聞社))の実売が総計285万部から108万部減とのデータもあり(ABC公査資料)、出版不況の出口は見えない。そこで本業の赤字を少しでも埋めるべく編み出されたのが、知名度が高い誌名を冠したミスコン。審査に編集部が関わることもあるが、撮影会業者に名前貸しのロイヤリティを受け取るだけの場合もあるようだ。

「ここ数年、とにかく雑誌が売れない。赤字雑誌の休刊・廃刊、ベテラン編集者のリストラを繰り返した挙句、まともな誌面が作れなくなる悪循環。売れるものは長年育てた雑誌の名前くらい。その場しのぎのサイドビジネスのようで抵抗がないわけではありませんが、背に腹はかえられません」(某中堅出版社・営業部勤務A氏)

 本業が冴えないジレンマを抱えた出版社側も気持ちは複雑のようだ。ミスの選考は候補者が撮影会やチャットなど、有料のイベントでいかにお客さんを集められるかがポイント。誌面やネットでの投票もあるが、それ以上に有料イベントでの集客が重要視される。裏を返せば、有料イベントに数多く来てくれるファンを多く掴んだグラドル候補生が勝利するシステムとも言える。出版社にとって、コストもそれほどかからず多額の資金を得ることができるこのビジネスモデルに取って代わるものは今のところ見つけにくいだろう。

 乱立気味のミスコンだが、モデル事務所はおおむね歓迎のようだ。グラドルを多く抱える事務所のマネジャーによると、「AKBさんがグラビアに進出してから表紙・巻頭どころか、誌面に出る機会すら激減しました。こうなってくると一番困るのは新人グラドルたちです。知名度が大切な世界ですから、媒体露出がなければにっちもさっちもいかない。有名誌のミスの称号は、喉から手が出るほど欲しいところです。しかし、この手のコンテストは事務所の実入りは少ないので、あまり美味しい仕事ではないんです。でも、やることがない新人グラドルを抱える事務所側は、黙ってエントリーさせるしかないんです。半年近く頑張ってベスト8あたりで負けるととても悔しいですよ。ミスの看板を持って帰れなければ、何も残りませんからね」とのこと。

 本業の売り上げが低迷する出版社側と、誌面に出る機会がない新人グラドル。両者の思惑は今のところ一致しているようだが、次世代の売れっ子発掘が雑誌の売り上げと知名度アップに貢献する、といった本来の目的よりも“過程での儲け”が優先され始めている印象は否めないのだが…。
(文=ぶり)


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