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2011お笑い総決算「有吉化する関西芸人」


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※イメージ画像:「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日)公式HPより

 2011年、抜群の活躍を見せたお笑い芸人の有吉弘行。現時点で、レギュラー出演番組は13本に及び、特に火曜日ともなれば、19時から『もてもてナインティナイン』(TBS系)、21時から『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)、22時から『スタードラフト会議』(日本テレビ系)、23時から『キカナイト』(フジテレビ系)と時間帯をずらしながら主要4局に総出演。いったいなぜ彼はここまでの売れっ子になったのだろうか。

 今年の有吉の活躍を語る上で欠かせないのは、『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)などメインMC番組の台頭と『ロンドンハーツ』でのレギュラー獲得だろう。もともと司会や進行の丁寧さに定評のあった有吉が、いずれ自分の番組を持つだろうことは多くの関係者が認めるところだった。しかし、彼のロンハーレギュラー昇格を誰が予想していただろうか。

 数年前より『ロンハー』においてはピンポイントでの活躍で抜群の才覚をみせていた有吉。彼の出演する回は、数字内容共に好評で、それだけの活躍を見せていればレギュラーというのも十分納得できる。しかし『ロンハー』とは企画ものの番組である。有吉を必要とする企画もあれば、その逆もある。有吉をより効果的に使うには、やはり準レギュラーというのが妥当だ。だが、その有吉準レギュラー起用にはひとつの問題がある。有吉が裏番組に出るときは、当然『ロンハー』に出演できないということだ。

 2011年10月からスタートした『ネプ&イモトの世界番付』(日本テレビ系)。番組開始当初、準レギュラーとして出演していたのが有吉だった。そのため、『ロンハー』側とすれば有吉の取り込みを確実にするには彼をレギュラーにするしかない。もちろんそれを推したのはロンドンブーツ1号2号の田村淳であるのは疑いようがない。

 その田村の有吉に対する信頼が並々ならぬものであるのは、多くのテレビ視聴者が感じていることだろう。これまで記した『ロンハー』レギュラー起用の件でも、それは証明できるだろうが、何より田村が有吉を信頼している証拠としては、彼らの出演している番組を見れば明からだ。つまり、前述した『ロンハー』にしろ『クイズ!タレント名鑑』(TBS系)にしろ、2人の共演している番組内で田村は有吉の言動にことごとく笑う。まさに田村のツボは有吉だといっていいほどだ。

 近頃の有吉の笑いは、とにかくその場を楽しませること(もしくは裏切ること)で生まれる。たとえば、スタッフの思惑を敏感に察知する有吉は、忠実にそれを実践しながらも、「こうしてほしかったんでしょ」とつぶやく。また、『タレント名鑑』では、しばしば視聴者を置き去りにしたようなピー音必至の言動を連発するが、それも全てはその場を笑わせるためといえる。そんな有吉から視聴者は離れていきそうだが、そうはならない。なぜなら、彼の自主規制音は"少し考えれば"想像できるものだし、内幕の暴露のような言動は誰もが"薄々"気づいていることだからだ。有吉の言動が面白いのは、この"少し考えれば"と"薄々"が絶妙な距離だということだろう。

 ロンブーの田村が有吉を面白がるのも、この"少し考えれば"と"薄々"にあると考えられる。田村は、有吉のこの距離感を番組に取り入れたいと思っているのだろう。この感覚を得るために、田村は2つの番組で有吉をレギュラーにした迎えたに違いない。そして近頃では、その有吉の感覚が多くの芸人に波及しているのが目に付く。

 特に、『タレント名鑑』で有吉と共演するFUJIWARAの藤本敏史などの言動が、前述した有吉独特の距離感を持ったものに似通ってきているのは多くの視聴者が気づいていることだろう。もちろん、番組自体のコンセプトから、藤本の言動が自然とそういった方向に向かっているとも考えられるが、同番組内でエース級の活躍を見せる有吉の影響は少なからずあるに違いない。

 効果が先か結果が先か、そこは難しい問題だが、有吉の絶妙な距離感を持った笑いが視聴者に受け入れられているのは多くのレギュラー本数が物語っている。そんな彼の笑いが同業者である芸人にまで波及していることは十分考えられる。つまり有吉の笑いは流行の最先端なのだ。

(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『嫌われない毒舌のすすめ』


愛すべき毒舌

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