俺の妹がこんなにエロいわけはない!? 巨乳・ロリ・ドS!! あなたはどの妹を選択?

imoutox31111.jpg兄と妹のカップルが3組!! エロ妹たちの快進撃が心地よすぎる、
妹好きのための1冊。さーて、どんな妹がお好きですか、お兄ちゃん?

芳原舞人著『妹×3』

「妹ブーム」って周期的にくるものだと思ったんですよ、最初は。ハレー彗星みたいに。しかし違いましたね、妹萌えは常にある。基本なんです。常時あるんです。時々『シスター・プリンセス』(アスキー・メディアワークス)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(同)、『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』(双葉社)(タイトル長いよ!)のように突出した作品で、どーんと大きく取り上げられますが、その作品以外のところでも妹萌えは常時あり続けます。とはいえ、「リアルに妹いると萌えないよ」という人が多いのもしかり。重ねあわせちゃうとしんどいものがあるでしょうね。

 でも、実際の妹ではなく、ファンタジーの妹と兄の関係はねえ……色々なバリエーションの宝庫なので、実に楽しいのですよ。特にエロゲー・エロマンガ・ライトノベルなどでは、もう1ジャンルとして確立しているどころの騒ぎじゃなく、むしろ「兄・妹を使って何ができるか」に挑んでいる作家さんが非常に多いんです。それは背徳感だったり、エロ妹の面白さだったり、家族愛だったり。中には攻略キャラのひとりみたいな立ち位置でのおまけ妹もいますが、エロマンガだと作家さんの執念か、1冊まるまる妹もの、結構多いのです。

 今回紹介する芳原舞人氏の『妹×3』はタイトルのとおりです。3つのバリエーションの妹が登場します。表紙を見た時に「妹が3人いるのかー、ウェヒヒ」とか思ったんですが、兄も3人、つまり兄妹カップルが3組いるという設定。なるほど、これはシチュエーションがころっと変わっていくので、読んでいて飽きない。濃厚に妹を堪能できますね。

 1組目が、巨乳でむっちりダイナマイトボディでおっとりした天然系妹と、シスコン極まれりといった兄。目の前に妹の大きなおっぱいがあったら触りたくなっちゃうよ、というのはまあ仕方ないですよね。兄も妹もそこまでガツガツした性格じゃないので、まるで初恋カップルのように距離感をはかっている様子が非常にときめく兄妹です。

 2組目が、ロリ体型ので中身も子どもっぽい絵に描いたような強気系妹と、ヤリチンで女を取っ替え引っ替えしているダメ兄貴。妹側は兄が好きだけど、兄は実際どうなんだろう? というのが気になるカップルですが、エロ本買ったり色んな彼女作ったりしながらも妹のことを第一に思って駆けつけちゃういいやつなんです、これが。最終的にえっちの段階で、兄がガッシガシとリードしているように見えてロリ妹が主導権を握っているのも見どころ。

 そして3組目が、サディスティックで背が高く攻撃的な小悪魔系妹と、童顔で小さく気弱なマゾヒスティック兄! 言われなかったら姉と弟みたいな逆転カップルです。兄側が妹を好きなのは明白なんですが、この2人のいいところは奪うものとしての妹と、差し出すものとしての兄がバランスとれているところ。SとMはそれぞれ信頼し合った上で成立するのを見せつけてくれます。

 基本的に、この3組の兄妹カップルがオムニバス形式で色々なセックスを魅せてくれる作品。エッチのバリエーションも性格にあわせて様々な、「兄妹えっち研究書」みたいになっています。しかし一番このマンガで面白いのは、エロシーンだけではなく、3人の妹がそれぞれ兄とどんなセックスをしたかを語り合うシーン。ここです! 夜のパジャマガールズトークで、兄との性生活がどうだったかを語り合われるむずがゆさときたらもうもう。兄側の視点で読むと、手に負えないくらいキュンキュンきます。というか「やめてっ、恥ずかしいから!」ってなります。

 最終的にそれぞれのカップルがお互いのセックスを見せ合うのもいいんだなあ。とってつけた設定ではなく、3組の兄と妹という距離感、ぶっちゃければ近親相姦の中での関係に終始した1冊。特に兄側3人が、手を出していいのか勇気を出して好きと言っていいのか悩む様子と、性格は違えどもがんがん前に攻めていく妹3人の対比が、極めて心地良いです。背徳感とかはなくて「うちの妹エロすぎてどうしよう!」なんです。あー、楽しいねえ、ファンタジーは。

 体型がバラバラなので、ロリ好きな人から巨乳好きまで楽しめる幅広さも魅力の一冊です。
(文=たまごまご/たまごまごごはん

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